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モドキ/ほしおさなえ ★★☆☆☆

世界には、特別な人とそうじゃない人がいる。
特別な人だけが輝いて、愛されて、記憶される。
でも、そうじゃない人は・・・?
郊外のマンションに暮らす主婦が覗いたウェブサイト。
そこに掲載されていた写真の中のミニチュアの女性は、自分とそっくりの顔をしていた。
これは偶然?それとも・・・。
密かに売買されるその人間もどきを巡り、切なく危うい物語が始まる。


う~ん、これは苦手です。
これまでの作品の青春ミステリっぽさが好きだったのですが・・・。
今回は、設定も雰囲気もかなり暗くて異質。
ホラーなのかSFなのか。
とにかく全体に気味の悪さが漂っているのです。

人物の視点がコロコロ変わる上、読者への情報が少ないので、冒頭から戸惑います。
確かに先の展開が気になるのですが、謎の魅力よりストレスが原因でした。
不条理な状況での愛も、肝心の男女のキャラが掴めないので感情移入ができません。
魅力だった軽やかな文体も、今回は所々で違和感がありました。

全く予備知識が無いままの読書だったのと、テーマに興味がないことで、この評価です。

ヘビイチゴ・サナトリウム/ほしおさなえ ★★★☆☆


ポール・オースターや「ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹」は未読です。
ただ、「ヘビトンボ~」を映画化した「ヴァージン・スーサイズ」はナナメ観たことがあるので、この作品にも通じる思春期の少女の心の揺らぎ(のようなもの)は感じとることができました。
あまり理解できない世界ではありますが・・・。

とにかく、語り手がコロコロ変わります。
読み辛さよりも、この手法を使う必要があったのかな、と感じました。
ミスディレクションを狙ったわけでもなさそうだし・・・。
謎の人物の視点だけを加えた方が、(少なくとも私の)それに対する好奇心が持続したのではないかなぁ。

それでも「天の前庭」で感じたように、読ませる力はすごいです。
「ヘビイチゴ・サナトリウム」というサイトにアップされている日記が謎を深めます。
この日記と、謎の作家の作品、作家志望の教師の作品、墜落死した女生徒が持っていた作品との関係は?
「ヘビイチゴ」と謎の作家の正体は?
謎が錯綜し、次々と新たな事実が浮かび上がります。
最後は一応、謎が解明されるのですが、また新たな事実が出てきてひっくり返されるのでは?という不安定さが残りました。
どこに着地するのか想像できない、そこが魅力かもしれません。

先に読んだからかもしれませんが、謎や展開の意外さは「天の前庭」の方が好みだったかな。
次回作がとても楽しみです。

天の前庭/ほしおさなえ ★★★☆☆

中里柚乃、白萩尚、有島秀人、神林徹は高校の仲良しグループ。ある日、柚乃が自動車事故に遭い、同乗していた父親は死亡、柚乃は昏睡状態に。9年後、奇跡的に目覚めた柚乃は全ての記憶を失っていた。パソコンに残された日記に、自分とうり二つな少女の存在を示す記述を見つけるが、仲間にそれを否定される。4人しか持っていないはずのボールペンと一緒に埋められていた白骨死体との関係は?柚乃の母の失踪、秀人の両親の死、柚乃に酷似する少女の影、いくつもの謎の真相は?

初、ほしおさなえさんです。
文体がとても軟らかくて、スラスラ読めました。

ミステリというよりもSFですかね。
時々、いくつかの文章が挿入されるのですが、どういう意図なのかは真相で明かされます。
このあたりで頭がこんがらがってしまいました。
でも、予想以上に二転三転する展開は、とても面白かった!
読んでいる間、早く先が知りたくてウズウズしました。
新興宗教、ドッペルゲンガー、タイムスリップなど、もう大サービスで、全く飽きることがなかったです。
私はかなり楽しめたのですが、ミステリとしてのはっきりした結末を望む人には物足りないかもしれませんね。
結構、疑問が残るかも。
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 2005年8月~

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