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偉大なる、しゅららぼん/万城目学 ★★★☆☆

琵琶湖畔の街・石走に住み続ける日出家と棗家には、代々受け継がれてきた「力」があった。高校に入学した日出涼介、日出淡十郎、棗広海が偶然同じクラスになった時、力で力を洗う戦いの幕が上がった!

<あれほど下品な音は地上に存在しない>

読後、すぐに思ったのは「ああ、やっぱりホルモーが一番面白かったなぁ」ってこと。

ハリー・ポッターのような設定は好みなのですが、どうも詰めが甘いといいますか、土台がしっかりしてないまま事件に突入してしまうので、ワチャワチャした印象しか残りませんでした。
私としては、修行シーンをもう少し広げて欲しかったのですよ。
涼介の師匠が判明したとき、面白くなりそうな予感がしたのになぁ。

展開はドラマチックですが、伏線が丁寧なおかげで、どの真相も見事にすべて予想がつきました。
パティーがお気に入りキャラだったので、もう少し活躍して欲しかったです。
後半ではまるで普通の人になっていて残念。

次の作品、兵庫が舞台じゃなかったら読まなくてもいいかな。

ザ・万遊記/万城目学 ★★★☆☆

万城目学が、世界を日本を駆けめぐる。北京で五輪を堪能し、ロンドンでサッカーの醍醐味を味わい、バルセロナで不遜にもピカソに共感!?全国の湯治場でアキレス腱のリハビリに励み、国会議事堂で大物代議士をちらり見する・・・。世界のあちらこちらでの驚きや感動を綴ったエッセイ集。(帯より)

<大好き篤史ッ、とこっそり叫んだ>

後半、少し趣味性が高くなってしまった分、総合的には『ザ・万歩計』の方が笑えたかな。
でも、相変わらず関西のノリは楽しくて、「懐かしのローカルCM」にはニヤニヤしちゃいました。
もちろん渡辺篤史への愛も健在。最終回ではドキッとしましたよ。
あと、マキメさんも宮崎アニメで一番好きな作品が『紅の豚』だそうで、嬉しくなりました。あまり周りには共感してもらえないんだよなぁ。

かのこちゃんとマドレーヌ夫人/万城目学 ★★★☆☆

かのこちゃんは小学一年生の元気な女の子。
マドレーヌ夫人は外国語を話す優雅な猫。
その毎日は、思いがけない出来事の連続で、不思議や驚きに充ち満ちている。(本書あらすじより)


<僕はずっときみといっしょにいたいんだ>

あ~。いい話だったなぁ。

かのこちゃんが暮らす人間社会とマドレーヌ夫人が属する猫社会のほのぼのとした日常が描かれています。
最初はなかなかの眠い展開に退屈気味でしたが、不思議な現象が起こり始めてからは引き込まれました。
この不思議な現象の原因が良いんですよね。
玄三郎とマドレーヌ夫人が初めて出会うシーンも素敵でした。
最後はホロリ。うん。いい話。

プリンセス・トヨトミ/万城目学 ★★★★☆

このことは誰も知らない。
五月末日の木曜日、午後四時のことである。
大阪が全停止した。
長く閉ざされた扉を開ける“鍵”となったのは、東京から来た会計検査院の三人の調査官と、大阪の商店街に生まれ育った二人の少年少女だった―。(帯より)


<ホンマやったんや・・・>

面白かった~。私は「鹿」より好きです。

会計検査院と大阪の中学生がなかなか繋がらないのだけど、どちらのストーリーも楽しめました。
ミラクル鳥居は本当にミラクルだし、大輔の災難を自分のことのように憤る茶子も格好良くてスッとしました。

大阪城などの説明あたりで少し中だるみを感じたけれど、終盤の「一致団結」な展開は完全にツボでテンションUP。
「秘密を語り継ぐ時期」に胸が切なくなりました。
偶然秘密を知ってしまった少年のエピソードも良かったなぁ。

大阪全停止の「きっかけ」と「解決」には拍子抜けしました。
特に前者は(あの人物の様子が)とっても意味深だったので。
でも、その後の「もうひとつの真相」はびっくり。
それまで疑問だった大輔の設定に大いに納得しました。

とっても晴れやかな読後感でした。

ザ・万歩計/万城目学 ★★★★★

万博公園に出現したオレンジ色の巨大怪鳥とは!?
係長から「マキメっち」と呼ばれるとき。
「この世に存在するはずのない曲」への想い。
負のカリスマ「御器齧り」との仁義なき戦い。
「オリーブの首飾り」を聞く小さな歓び。
カッパドキアで魅惑のハマムを・・・!?
京都市が極秘裏に実行している防災計画について。
モンゴルで夢見たエコで優雅な遊牧民生活・・・。
『鴨川ホルモー』の奇才、待望の初エッセイ集!


<何なんだ、これ>

あ~面白かった!
ドビュッシー「亜麻色の髪の乙女」の替え歌と岡本太郎で、ブハッと噴き出し、★5つ決定。

ちょこちょこ垣間見える大阪テイストがツボでした。
文章につい「大阪弁」が出てしまう苦労と、これ方言だったのか!という発見。
不思議なモノを目撃し、『探偵!ナイトスクープ』に依頼しようかと悩む家族。

面白いだけでなく、祖父やネコの話にうるっときたのは私だけ?
「きゅ」と鳴く黒い稲妻「G」との壮絶な闘いに、手に汗握ったり。
いろんなジャンルのネタが満載ですが、どの話も綺麗にオチていて、何が言いたいのかはちゃんと伝わります。
何より、万城目さんがこれほどアクティブな人だとは意外でした。
私も、これで人間の真実を学ぶことができた・・・かな。

ホルモー六景/万城目学 ★★★★☆

鴨川で、御所で、あるいは河原町で、不可視の「オニ」を使役し、各大学の覇権をかけて争う、それが「ホルモー」だ!!この奇妙な部活動に巻き込まれた少年少女が、戦い、困惑し、ときに逆ギレしそして頑張り、はたまた恋をする。無類に楽しい青春ファンタジー!!(webkadokawaより)

<伸ばすのかよ、ホルモー>

いや~、楽しかった!
今回は恋がテーマ(って、前回もだよなぁ?)の短編集です。

「鴨川(小)ホルモー」
京都産業大学玄武組の最強チーム・二人静。
そのコンビの片方の恋が、ホルモー対決を呼び起こす。
「ローマの休日」
同じバイト先である男子高校生の視点で語られる楠木ふみとは。
「もっちゃん」
ある人物と、ホルモーとの関係とは?
「同志社大学黄龍陣」
同志社に入学した巴は、憧れの教授に頼まれ向かった部屋で、古い木箱を見つける。
中には黄色い浴衣が入っていて・・・。
「丸の内サミット」
偶然、合コンで出会った男女。
実は、互いの大学とホルモーで戦った過去があった。
「長持の恋」
珠実はバイト先の古い長持の中で、古びた木の板を見つける。
板には、拙い字で名前が書いてあり、珠実も無意識に自分の名前を落書きしてしまう。


『鴨川ホルモー』の補足といいますか、「あの裏側ではこんな事があったんだ!」という発見もあり大満足。
「鴨川(小)ホルモー」と「同志社大学~」のリンクにも笑ったし、「丸の内サミット」は、意外な展開にニヤリ。
「長持の恋」は、ありきたりな展開なのにホロリ。

『鹿男あをによし』では、私の好みから外れてしまったけれど、やっぱりホルモーは好きだなぁ。

鹿男あをによし/万城目学 ★★☆☆☆

神経衰弱と断じられ、大学の研究室を追われた28歳の「おれ」は、失意のままに教授の勧めに従って奈良の女子高に赴任する。
慣れない土地柄、生意気な女子高生、得体の知れない同僚、さらに鹿・・・・・・。
そう、鹿がとんでもないことをしてくれたおかげで「おれ」の奈良ライフは、気も狂わんばかりに波瀾に満ちた日々になってしまった!(紀伊國屋書店あらすじにて)


<さあ、神無月だ。出番だよ、先生>

う~ん・・・期待しすぎてしまった??
前作が大満足だったため、どうしても比較してしまうのですが・・・。
読み始めてすぐに、「・・・何か違う?」という違和感がありました。
『鴨川ホルモー』ではページを捲るたび、フフッと吹き出してしまう面白さがあったのに、今回がそれが非常に少ない。

スケールが大きくなった反面、非現実っぽさが大人しくなってしまったのか?
いや、充分非現実なのでしょうが・・・もう少し弾けて欲しかったというか・・・。
中盤に盛り上がりがありますが、そこに至るまでが非常に退屈でした。
短いストーリーを無理やり長くしたような印象を受けます。

あと、伏線が少ないというか、終盤になって、やっといろんな設定が説明されるというのがなぁ。
これだと何でもアリになってしまうでしょう。
最初に、ある程度ルールが決められていないと、ラストも納得できません。

でも、巷では『ホルモー』よりも評価が高いみたい。
他のブログでも、「超オススメ!」と推しているようですし、読者を選ぶってことでもないのかな。
京都→奈良ときて、次は大阪が舞台だそうなので、きっと読むだろうなぁ。

鴨川ホルモー/万城目学 ★★★★★


葵祭の帰り道、ビラ配りの男女から怪しげなサークルに勧誘された京大生の安倍と高村。後日、安倍はそのコンパで美しい「鼻」を持つ美女に一目惚れ。その後も安倍と高村はバーベキューやドライブなどのイベントに参加するのだが、祇園祭の宵山で、このサークルの正体が明らかになり・・・。前代未聞の娯楽大作、碁盤の目をした夢芝居。「鴨川ホルモー」ここにあり!!

<いえいえ、ホルモンではなくホルモー。>

こういうノリは大好きです!
見たいテレビ番組が始まるまでと思って読み出したら止まらなくなって、ついにはテレビの電源を切ってそのまま没頭することに。
面白かった~。

簡単に説明すると、「ホルモー」とは4大学の「あるモノ」を使った戦いをいいます。
その「あるモノ」が問題なのですが、京都が舞台なので、なんだかありえそ~な雰囲気なんですよね。
一概に荒唐無稽とも思えない。
でもすんごくバカバカしい(笑)。
そういう戦いなのです。
*この「あるモノ」が鳴家的可愛さでツボ直撃だったりする。
 星1つ追加ポイントはレーズン。

地の文も相当コミカルで笑えますが、「吉田代替りの儀」で行われる舞は圧巻。
メロディーと振り付けが、想像したくないのに浮かんでくるのです・・・。
凄いチョイス!

大半がホルモーの説明になっていますが、恋愛や友情モノとしてもなかなか楽しめます。
高村も実に個性的で良い味を出していますし、スガ氏の飄々とした雰囲気も好きです。
個人的には、安倍が芦屋を敵視する理由が、単なる「僻み」にしか思えなかったのですが、他サイトで2人の名前の由来が検証されているのを見て納得しました。因縁ですね。
最初からそれに気付いていたら、大げさに見える安倍の行動も気にならなかったかも。残念。

これがデビュー作だなんて信じられない。
文庫化されたら絶対買います。
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 2005年8月~

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