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ソロモンの偽証/宮部みゆき ★★★☆☆



クリスマスの朝、雪の校庭に急降下した14歳。彼の死を悼む声は小さかった。けど、噂は強力で、気がつけばあたしたちみんな、それに加担していた。そして、その悪意ある風評は、目撃者を名乗る、匿名の告発状を産み落とした―。新たな殺人計画。マスコミの過剰な報道。狂おしい嫉妬による異常行動。そして犠牲者が一人、また一人。学校は汚された。ことごとく無力な大人たちにはもう、任せておけない。学校に仕掛けられた史上最強のミステリー。


<柏木卓也の死は終わっていない>

長かったー。
3部作ですが、続きが気になることもなく、淡々と読み終わりました。
別々の作品にしたほうが良かったのでは?と感じるエピソード(野田の家庭の件とか)もあったり。
柏木卓也はともかく、他に死人が出なくてもいい気がしたり。
伏線がしっかり張られているので、真相は大体予想がつくし、落ち着くべきところに落ち着いた印象を受けるけれど、所詮「死人に口なし」だと考えるとゾッとしたり。
柏木家のその後が描かれていても良かったのでは。

おそろし/宮部みゆき ★★★☆☆

ある事件を境に心を閉ざした17歳のおちかは、神田三島町の叔父夫婦に預けられた。
おちかを案じた叔父は、人々から「変わり百物語」を聞くよう言い付ける。
不思議な話は心を溶かし、やがて事件も明らかになっていく。(amazonより)


<どんなにか謝りたかったの>

話を聞くだけではなく、時には自らが語り手となりながら、おちかが忌まわしい記憶と向き合う姿はとても健気で応援したくなりました。
でも、帯の「百物語」はちょっと大げさなような気が。
てっきり、客がわんさか訪れるのかと思ってた。

第一話はともかく、第二話から「黒白の間」での打ち明け話が一層怖くなります。
大筋はよくある怪談話(おちかのは別)なのですが、やっぱり宮部さんは巧いのですよね。
人物描写が見事なだけに、全く救いのないオチにゾッとします。

そう。第四話までは間違いなく面白かったのですが・・・。
最終話では、思わず「何じゃそりゃ」と声に出してしまいました。
こんな無理やり纏められても不自然だってば。
すっごく微妙な読後感。何だか悔しい。

パーフェクト・ブルー/宮部みゆき ★★★☆☆


地元の高校球児のスター・諸岡克彦が、謎の死を遂げた。それは、全身にガソリンをかけられ、火だるまになるという残忍で奇怪な事件だった。
偶然その場に居合わせた、弟の進也、蓮見探偵事務所の加代子、そして〈俺〉は、その死の謎を解き明かすべく捜査を開始する。元警察犬〈マサ〉の視点で描く、宮部みゆきの単行本デビュー作。(新潮社サイトより)


<本当にきれいな色だったんです>

表紙の深いブルーがとても綺麗。
1989年に書かれた作品なので「洗練されてないなぁ」とは感じましたが、宮部さんらしさを所々で発見できて嬉しくなりました。

シェパード犬・マサの視点で物語が進むので、全体的にコミカルな雰囲気です。
マサがとても利口で人間に近い感覚を持っているし、真相にも深く関わってこないので、犬視点の必然性は疑問ですが。
財布が視点の『長い長い殺人』の方が違和感がなかったかも。

予備知識ゼロのまま読んでいたので、第一章が終わり「幕間」での意外な展開に驚きました。
加代子たちが追う謎がとても魅力的だったので、終盤に近づくにつれ、グダグダになってしまうのはとても残念。
この真相は私の中では「ナシ」。
あまりスッキリしない読後感でした。

楽園/宮部みゆき ★★★☆☆

「模倣犯」事件から9年が経った。事件のショックから立ち直れずにいるフリーライター・前畑滋子のもとに、荻谷敏子という女性が現れる。12歳で死んだ息子に関する、不思議な依頼だった。少年は16年前に殺された少女の遺体が発見される前に、それを絵に描いていたという―。

<姉は、最初からいなかったみたいにいなくなりました>

上巻はとても面白かった。
滋子が事件に興味を持つ過程も、とても自然で納得できたし、最初に非協力的な対応をした直美や勝男に腹が立ってしまったほどでした。
「断章」での新たな事件がどう関わってくるのかも、とても魅力でワクワクしました。

しかーし。
下巻では、ストーリーを楽しむ余裕も失せるくらい、滋子を不快に感じました。
あまりにも感情的な取材を繰り返す彼女に、「一体、何様のつもりなのか」とイライラしてしまった。
わざと彼女の未熟で嫌らしい面を出すように描いてあるのだろうけど・・・イタイわぁ。

<前畑さん、ちょっと反省した方がいいと思いますよ>

ラストに救いがありますが、なんとも中途半端な読後感でした。
焦点が絞られてないような・・・。
・・・最近、宮部作品とは合わないです。

ヒトコト(真相に触れています)

以下、真相に触れています。OKな方は【】を反転(ドラッグ)させてご覧下さい。
「断章」では、茜の小さな頃を描いて欲しかった。←途中までそうだと思っていた。
なぜ、そんな人間になったのか、その経緯に興味があったのですが・・・。
彼女が周りの人のイメージでしか語られないことが不満でした。

滋子の調査のきっかけとなった山荘の絵の謎は、放ったままでいいの?
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 2005年8月~

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