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悪人/吉田修一 ★★★☆☆


幸せになりたかった。ただそれだけを願っていた。
保険外交員の女が殺害された。捜査線上に浮かぶ男。
彼と出会ったもう一人の女。
加害者と被害者、それぞれの家族たち。
群像劇は、逃亡劇から純愛劇へ。
なぜ、事件は起きたのか?なぜ、二人は逃げ続けるのか?そして、悪人とはいったい誰なのか?


<私、本気で誰かと出会いたかったと>

分厚いのに一気読みでした。
登場人物は決して少なくないのに、それぞれの心理描写がとても丁寧なんですよね。
共感する部分も多くて読み応えは抜群でした。

人間ドラマは楽しみましたが、「誰が悪人なのか?」というテーマはサラッと流してしまいました。
佳乃がかなり嫌な女に描かれていることがフェアじゃないと感じたのですよね。
このテーマだったら、被害者にも加害者にも同情できるという構成の方が、より深く考えさせられたかも・・・って薬丸作品の影響?
あと、本書の前に強烈な作品を読んだばかりだったので、祐一と光代の純愛劇(?)については全くピンときませんでした。

重い作品の読後はいつも気持ちが沈むのですが、全体的に(最後のオチまで)どこかで読んだことのあるストーリーだったからか、意外と平気でした。

さよなら渓谷/吉田修一 ★★★☆☆


どこまでも不幸になるためだけに、私たちは一緒にいなくちゃいけない・・・。きっかけは隣家で起こった幼児殺人事件だった。その偶然が、どこにでもいそうな若夫婦が抱えるとてつもない秘密を暴き出す。取材に訪れた記者が探り当てた、 15年前の"ある事件"。長い歳月を経て、"被害者"と"加害者"を結びつけた残酷すぎる真実とは・・・。(帯より)

<・・・私が決めることなのよね>

初めての作家さん。
描写がやけに生々しくて苦手でしたが、先が気になって一気読みでした。
少し想像していたストーリーと違ってたかも。
もっとミステリ色が強いのかと思っていたら、大した展開もなく・・・。
後半になると、あれ?そっちの方向に行っちゃうの?と拍子抜けしてしまいました。
でも、ラストは意外にも切なかったです。グッときた。

薬丸岳作品をもっと淡白にしたような印象。
『悪人』の方が評判が良いみたいなので、読んでみよう。

ヒトコト(真相に触れています)

以下、戯言ですが真相に触れています。OKな方は【】を反転(ドラッグ)させてご覧下さい。
結局、隣家で起こった幼児殺人事件は必要だったの?
あまり上手く絡んでないような気がするんだけど・・・。
かなこ=水谷夏美だってことは、俊介の過去の犯罪が明らかになった時点ですぐ分かったから、ミステリとしても不満が残るんだよなぁ。
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 2005年8月~

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Author:めみ
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