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穴/ルイス・サッカー ★★★★☆

前から読んでも後ろから読んでも同じ名前の少年、スタンリー・イェルナッツ(Stanley Yelnats)
彼の家系は代々ついてなくて、いつもまずい時にまずいところに居合わせてしまうらしい。
ある日、無実の罪で逮捕され有罪判決を受けたスタンリーは、グリーン・レイク・キャンプへと移送されることに。
そこは名前とは正反対の水のない枯れた湖で、少年たちは毎日ひとつずつ、大きな穴を掘らされていた。


<それもこれも、あんぽんたんのへっぽこりんの豚泥棒のひいひいじいさんのせいだ!>

冒険小説にミステリさながらの見事な伏線がプラスされた作品。
読書中はめちゃめちゃノドが乾きました。

穴掘りの名目は、「人格形成」のため。
毎日、陽が昇る前に起床、穴の縦横がスコップの長さになるまで掘り続ける。
キャンプから百マイル四方にわたり、水がないため、逃げ出すこともできない。
スタンリーが「めちゃくちゃツイてないくせに、いつでも希望を失わない」少年なので、過酷な状況でもあまり悲壮感は漂ってなくてホッとしました。

イェルナッツ家の呪いの元凶や、無法者のケイト・バーロウの過去の物語が、所々に挟まれています。
印象に残ったのは、黒人男性のタマネギ売りと、白人女性の教師との恋。
たった2ページほどにサラッと書いてあるエピソードなのに、これがとっても切ない。
そして、無駄な描写が無いのでは?と思うほど、どれも真相にしっかり結びついているのです。

一度読んだだけでは気付かない伏線もあって、緻密な構成に驚きました。
装丁がネタバレギリギリのような気もしますが・・・。
勧善懲悪の結末も爽快です。

ディズニーで映画化されたのですね。
所長役がシガニー・ウィーバーって、ハマってるかも。
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 2005年8月~

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