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雨の降る日は学校に行かない/相沢沙呼 ★★☆☆☆

昼下がりの保健室。そこは教室に居場所のないサエとナツのささやかな楽園だった。けれどサエが突然“自分のクラスに戻る”と言い出して―(『ねぇ,卵の殻が付いている』より)。“お父さん、お母さん、先立つ不孝をお許しください”。早朝の教室で毎日手帳に書いていた架空の遺書。その手帳を偶然にも人気者の同級生が拾ってしまう―(『死にたいノート』より)。揺れ動く6人の中学生の心を綴る6つのストーリー。

うーん。辻村作品で読みまくったテーマなので、ストーリーに捻りがないとかなりキツイのですよ。
どれも同じような読み口と読後感で、お腹一杯になりました。
ミステリじゃないなら、もういいかなぁ。

卯月の雪のレター・レター/相沢沙呼 ★★★☆☆

小袖は読書が好きなおとなしい高校生。法事で祖父のもとを訪ねた際に、従妹から奇妙な質問をされる。「死んだ人から、手紙って来ると思う?」祖父宛に最近届いた手紙は不可解な内容だったが、六年前に亡くなった祖母が昔に書いたもののようだ。それがなぜいまごろになって?誰かの悪戯なの?思い悩んだ小袖は、その手紙の謎をある人物に話すことに…。

<それはなんて絶望だろう>

主人公が女性のノンシリーズだということで、『ココロ・ファインダ』のような良質な短編を期待したのですが・・・う~ん、印象が薄いといいますか、感傷がマンネリといいますか。
ただ、「チョコレートに、躍る指」は傑作で。
それまで背景が見えないまま進むストーリーに少しストレスを感じていたのですが、この作品にはその手法がとても効果的で、イライラが一瞬で切なさに変わりました。
次は、もう少し感傷的な部分を抑えて(でも、そこが上手いんだけどなぁ)、できれば意味のないヘタな関西弁を出さないでもらえればありがたい。

マツリカ・マハリタ/相沢沙呼 ★★☆☆☆

柴山祐希、高校二年生。彼には、人に言えない秘密がある。実は、学校の近くにある廃墟ビルに住み、望遠鏡で学校を観察している美少女・マツリカさんに命じられて、学校の怪談を調べていた。新学期を迎え、なかなかクラスになじめない柴山の下に、『一年生のりかこさん』の怪談話が舞い込んでくる。一年生の時に自殺をした彼女は、学校に未練を残していて、ときどき霊になって現れるらしい。その真実を突き止めるため、捜査を開始した柴山だったが、調べていくうちに…!?

うーん。今回はどの怪談の真相も、いまいちパンチ不足で印象が薄かったです。
マツリカさんの秘密が少し明らかになるけれど、それだけでは物足りないなぁ。
それより、柴山がとうとうムリかも。
前作よりマツリカさんの露出度が高まっていて、柴山によるその描写はまるでチカンの実況中継のよう。
そんななのに、日常に戻ると「孤独な僕」の感傷的なストーリー。
そりゃ、全編がどんより辛気臭いままだとキツイけれど、これじゃもう別キャラですよ。かなり白けた気分での読書でした。
ああ、酉乃シリーズが読みたいなー。

ココロ・ファインダ/相沢沙呼 ★★★★☆

自分の容姿に自信がもてないミラ、クラスの人気者カオリ、「わたし」というしがらみに悩む秋穂、そして誰とも交わろうとしないシズ。同じ高校の写真部に所属する4人は、性格も、好きなカメラも違うけれど、それぞれのコンプレックスと戦っていた。カメラを構えると忘れられる悩み。しかし、ファインダーを覗く先に不可解な謎が広がっていて…。

<わたしは、絶対にわたしを撮らない>

おお。これはイイ。
コンプレックスに悩む女子高生という設定は辻村作品で読み尽くした感があったのですが、こちらもなかなか完成度が高かったです。

カオリがシズの撮った写真に怒った理由。シズは「何をフレームから外した」のか。
ミラのSDカードに保存されていた「壁」の写真。撮ったのは誰?
カオリが告白された相手を殴った理由は?
シズが撮影後、写真屋でプリントしたはずの写真が、インクジェットでプリントしたものと差し替えられていたのはなぜ?

お気に入りは、一番反転が効いていた「ツインレンズ・パララックス」
どの作品も少しハッとさせられる展開があってよかったです。
相沢さん、こういうのも書けるんだなぁ。
あまりにも繊細な描写に男性作家だということを忘れていました。
そして、女の子視点の方が(邪念がないぶん)すんなりと読めました。

マツリカ・マジョルカ/相沢沙呼 ★★★☆☆

柴山祐希。学校に居場所を見つけられず、友だちもなく、冴えない学園生活をやり過ごす高校1年生。そんな彼の毎日が、学校近くの廃墟に住む女子高生マツリカとの出会いで一変した。「柴犬」と呼ばれパシリ扱いされる憤りと、クールな色香に昂る男子的モヤモヤ感との狭間で揺れながら、学園の謎を解明するために奔走する祐希。そうして彼の中で何かが変わり始めたとき、自らの秘密も明らかになる出来事が起こり?

<マツリカさんの太腿が恋しい>

「原始人ランナウェイ」は既読。

マジックシリーズのポチくんよりも(ある意味)鼻息の荒い高校生・柴山が主人公。
この著者は女の子の魅力をフトモモでしか表現できないのか。
カバーイラストにだいぶ助けられていますよ。

マツリカの存在が不思議すぎるため、ファンタジーを効かせた真相なのかと予想していたのですが、どれも思ったより現実的でダークなものでした。
私としては、最初にマツリカが興味を持つ怪談も真相に絡めて欲しかったかな。第一話だけじゃなくて。

前シリーズとキャラがかぶっている上、魅力が落ちているのが残念。
マツリカの正体が明らかになるにつれ、面白くなることを期待します。

ロートケプシェン、こっちにおいで/相沢沙呼 ★★★★☆

やっと酉乃の本心を受け止める事ができたと思ったクリスマスのあの日。勢いと雰囲気の力を借りて告白した僕は、なんと彼女の返事はおろか、連絡先さえ聞き忘れたまま冬休みに突入してしまった。もしかして迷惑だった?悶々と過ごす僕に、新年早々織田さんたちからのカラオケの誘いがかかる。そこで起こったちょっとした事件の謎を解くべく、僕は『サンドリヨン』へと向かうが…。

<ねぇ、あたしの願いは、叶うと思う―?>

「恋のおまじないのチンク・ア・チンク」は既読。
ある女生徒の暗鬱な展開を予感させるRedBackと、ほのぼのとした須川くんの日常の謎を描いたBlueBackとの対比が見事。
前作で感じた須川くんの気持ち悪さも払拭され(ムッツリは健在)、ハツとのラブストーリーも微笑ましく感じました。
少しずつ心を開いていくハツもとても可愛らしいのですが、それ以上に八反丸さんのキャラが秀逸。
「恋のおまじない~」の仕打ちとか面白すぎる。
読み進むにつれ、少しずつ違和感がカタチになってしまい、残念ながらサプライズは不発に終わってしまいましたが、こういうプロットはとても好み。
次も期待!

ヒトコト(真相に触れています)

以下、自分用のメモ。真相に触れています。下の方へどうぞ。




















調理実習室に落ちてた指は、須川くんに見せたハツのマジックのタネってことでいいのかな。
あと一点、同じクラスのグループにハブられたくないからっていうならともかく、別のクラスの子たちと一緒になって「ユカ」をハブらないといけない理由がよくわからないのだけど。

午前零時のサンドリヨン/相沢沙呼 ★★★☆☆

ポチこと須川くんが、高校入学後に一目惚れしたクラスメイト。不思議な雰囲気を持つ女の子・酉乃初は、実は凄腕のマジシャンだった。放課後にレストラン・バー『サンドリヨン』でマジックを披露する彼女は、須川くんたちが学校で巻き込まれた不思議な事件を、抜群のマジックテクニックを駆使して鮮やかに解決する。それなのに、なぜか人間関係には臆病で、心を閉ざしがちな初。はたして、須川くんの恋の行方は―。(本書あらすじより)

<僕は、信じてるよ。君の魔法を>

やっぱりマジックは読むより観たい。

謎や真相に文句はないのですが、その後の友人を励ますマジックがどうにもピンとこなくて困ってたところ、三話の「彼女」の言葉(ツッコミ?)に「うんうん。そうだよね」と深く納得してしまいました。
(その「彼女」を最後まで放りっぱなしというのもなかなかブラック。)

須川くんのギリギリ気持ち悪い言動には背中が痒くなりましたが、ラストは気が利いていました。
ハツの驚いた表情もよかったなぁ。
ということで、恋愛小説としては結構楽しめました。
著者が男性という情報にほんの少し引いてしまったのは内緒。
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 2005年8月~

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