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河原町ルヴォワール/円居挽 ★★★★★

京都・鴨川で龍樹家当主・落花が水死体で見つかり、死の謎を巡って私的裁判・双龍会が開かれる。落花の妹・撫子は、兄・大和を姉殺しの真犯人として告発、弁護役の元恋人・城坂論語と対決することに。一方、龍樹家の龍師・御堂達也と瓶賀流は、落花の死の謎を探るうち、京都一の権力者・黄昏卿と遺伝子研究の病院との関係を掴む。双龍会で暴かれる真相とは?シリーズ最終章。

<龍樹落花が触れたものは
               嘘と真が綺麗に入れ替わる>


シリーズ最終章でまさかの「落花の死」を持ってくるあたり、とっても挑戦的で好みなのですよ。
落花の死や論語の裏切りによる不安から撫子が決死の想いで挑んだ双龍会は、これまでとは異なる展開を見せます。
突然分岐するストーリーに「あらー。私の苦手な趣向かー」とガッカリしていたのですが・・・。
真相では「やられた!」と叫びましたよ。
もうね、このシリーズで鳥肌が立つような気分を何度味わされたことか。
見せ方が本当に鮮やかなのですよ。ほんと手品。
一カ所アンフェアな部分が気になるのと、最後の指摘をすんなり受け入れる黄昏卿には「アレ?」でしたが、『丸太町~』に答える形のラストが素敵で胸がいっぱいに。
本当に素晴らしいシリーズでした。
まだ伏線が残っているということで、オ・ルヴォワール!

今出川ルヴォワール/円居挽 ★★★☆☆

京都・河原町今出川にある妖しき寺・大怨寺で密室殺人が起きる。容疑者とされたのは、龍樹家の若き龍師・御堂達也。彼の処遇をめぐって私的裁判「双龍会」が開かれるが、それは壮絶なサバイバルゲーム「権々会」への序章に過ぎなかった…。ある想いを胸に大怨寺に乗り込む達也。…果て無き騙し合いの勝者とは。

<あの頃なんかもう忘れていいんだよ>

どんどん「双龍会」の存在が薄くなってしまったような。
印象的なロジックは見当たらず、どんでん返しも弱めでした。
前作のようなサプライズを期待すると肩透かしかも。
「鳳」のルール自体は簡単なのに、描写がイメージしにくいのか、終盤の盛り上がりについて行けなかったのも残念。
でも、物語が大きく進展したことについては満足です。
ラブストーリーの部分はもう少し引っ張るのかなーと予想していたので嬉しいなぁ。
まぁ、それ以上にラストの展開が意外でびっくりなのですが。次も絶対読まないと。

烏丸ルヴォワール/円居挽 ★★★★☆

京都の支配にもかかわるという謎の書『黄母衣内記』の所有者が不審死を遂げ、二人の弟の間で書を巡って争いが勃発。名門、龍樹家の若き論客たちは、依頼人から仕事を受け、私的裁判双龍会に臨む。ところが、瓶賀流は覆面をした正体不明の怪人“ささめきの山月”に誘われ、御堂達也ら龍樹家側の仲間たちと対決することになってしまう…。

<残念な真実よりも魅力的な虚構を>

「烏有」やら「貴族探偵」やら。遊びゴコロが満載です。さすが後輩。
双龍会は前回の方が楽しめましたが、サプライズの衝撃はこちらが上でした。

まず、第一章でコロッと騙されました。それはもう見事に。
でもその後のストーリーが、あまりパッとしないというか・・・。
証拠集めは地味だわ、似たような二人組の似たような行動にモヤモヤするわ、肝心の双龍会がそんなに盛り上がらないわで、興味がどんどん失せていくのですよ。
いやぁ~、まさかあんな真相が待っているなんて!
完全に油断していたので、アノ台詞にめちゃめちゃ動揺しました。慌てて再読。
急に目が覚めるような気分が味わえます。なんともキレイな構成なのです。
前回と同じく余韻もイイ。絶対、次も読みます。

ヒトコト(真相に触れています)

以下、自分のためのメモ。真相に触れているので、OKな方は【】を反転(ドラッグ)させてご覧下さい。
お見事、又鴉の計!やられたわ~。

流の連れている少女の正体に早い段階で気づいたから、こんなネタで長々と引っ張るの?って、二人組の行動を要らないエピソード扱いしていた私。
・・・赤恥だわ。
(烏有と流の口調が同じなのがまた紛らわしくて読みにくかったの。言い訳。)
時系列が違うことには全然気づかなかった。
第一章と同じ仕掛けなのに!悔しいなぁ。
正直、烏有扮する山月のキャラが薄すぎて、流の「なんだか憎めないヤツ」評に共感できなかっんだけど、そうか~。過去か~。

丸太町ルヴォワール/円居挽 ★★★☆☆

祖父殺しの嫌疑をかけられた城坂論語は、変幻自在の論客が丁々発止の応酬を繰り広げる私的裁判“双龍会”の被告となる…容疑を解くためではなく、事件当日、屋敷の一室で二人きりの甘く濃密な時間を過ごした謎の女性“ルージュ”と再会する、ただそれだけのために・・・。(本書あらすじより)

<言の葉吹きましょうか>

第一章はとても好みでした。
「双龍会」の雰囲気作りに必死な印象を感じてしまって、その後の展開にいまいち乗れなかったかな。
(↑京都が舞台なので、そこはホルモー的な余裕が欲しかった。)
鮮やかに繰り返されるどんでん返しは、ミステリというよりマジックの趣を感じましたが、その効果は抜群。
フェアかどうかを考えるより先に、素直に驚いてしまいました。
第一章の伏線の張り方があまり巧くなかった点を考えると、これが正解かも。
恋愛ストーリーのためのサプライズも美しく、余韻にトキメキました。
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 2005年8月~

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Author:めみ
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