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リバーサイド・チルドレン/梓崎優 ★★★☆☆

僕らは、確かに生きている。君という人間を、僕は憶えている。カンボジアの地を彷徨う日本人少年は、現地のストリート・チルドレンに拾われた。「迷惑はな、かけるものなんだよ」過酷な環境下でも、そこには笑いがあり、信頼があった。しかし、あまりにもささやかな安息は、ある朝突然破られる――。突如彼らを襲った、動機不明の連続殺人の真相とは?

<おそらがぽろぽろ、泣いている>

カンボジアのストリート・チルドレンという少し取っ付きにくいテーマなのに、一気読みです。
子どもなのに、過酷な状況にいるのに、逞しさを感じさせる彼らの生命力と仲間たちの絆に驚かされました。
ミステリとしては、殺人の動機が物足りないかな。
とっても私好みの動機なのですがねぇ。なんか弱いような。
泥人形の真相はしっくりきたのですが。
でも、ある一つの情報と同時に、もう一つの事実も明らかになるという手法は好みです。
チラと再読しただけでも、かなり巧いです。
ただ、すべてを読み返すのはしんどいのですよ。それが難。
いろいろと描写力が凄すぎて・・・。

ヒトコト(真相に触れています)

以下、自分用のメモ。真相に触れているので、OKな方は【】を反転(ドラッグ)させてご覧下さい。
地の文では「少年」と使い分けているのね。
P108とか、少し違和感はあったのだけれど。
逆に、あれだけ「空が泣いている」とあるのに、何のイメージもしていなかったのが本当に残念。
画が一変する感覚を味わいたかったなぁ。

絶対にサプライズが用意されていると思っていたし、終盤で犯人の予想がついてからがとても長かったので、もしかして途中で視点が入れ替わっていて、犯人はミサキ?とか考えてしまった。
いつの間にか、本当の犯人の「彼」が主人公になってたら驚いただろうなぁ。
って、ありがちか。

叫びと祈り/梓崎優 ★★★☆☆


砂漠を行くキャラバンを襲った連続殺人、スペインの風車の丘で繰り広げられる推理合戦、ロシアの修道院で勃発した列聖を巡る悲劇…ひとりの青年が世界各国で遭遇する、数々の異様な謎。選考委員を驚嘆させた第五回ミステリーズ!新人賞受賞作「砂漠を走る船の道」を巻頭に据え、美しいラストまで一瀉千里に突き進む驚異の連作推理誕生。(本書あらすじより)

<それでも―お前は祈るべきなんだ>

評判どおり、とても新人とは思えないセンスと完成度の高さに驚きました。
「砂漠を走る船の道」はもちろん傑作で「凍れるルーシー」も印象深いのですが、私が一番綺麗に騙されたのは「白い巨人」でした。
どれも真相の解明シーンがとてもドラマチックでハッとさせられます。
唯一、苦手なのが「叫び」で、それまでの特殊な動機という点だけでも石持作品が浮かんでいたのに、これは読後感まで似ていました。
異国情緒や事件だけでなく、斉木自身がもっと深く描かれていたら、終章も読み応えがあっただろうなぁ。

ヒトコト(真相に触れています)

以下、自分のためのメモですが真相に触れています。OKな方は【】を反転(ドラッグ)させてご覧下さい。
「砂漠を走る船の道」
この動機はシンプルで合理的(?)で文句なしに見事。でもメチャボが・・・。
頭の中で「メチャボ」→「チョコボ」と勝手に変換したので、きっと動物(ラクダ)だと確信していたけれど、他のラクダは名前がないのに子供だけあるのも不自然だなぁと疑問だったのよね。そして疑問のまま終了。惜しい。
「白い巨人」
「外国で彼女が消えたのにそのまま帰国したサクラ」に違和感たっぷりだったので、真相には大いに納得。
これはホント騙された。巧い。
「凍れるルーシー」
スコーニャが祈っている場所が棺の中だということはすぐにピンときたけれど、修道院長を殺害した動機が「3日間腐敗することのない聖人」だからというのは斬新で驚いた。最初と最後がホラーなのも幻想的でスキ。
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 2005年8月~

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