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群青のタンデム/長岡弘樹 ★★★☆☆

警察学校での成績が同点で一位だった、戸柏耕史と陶山史香。彼らは卒配後も手柄を争い出世をしていくが―。なぜ二人は張り合い続けるのか?異色の連作短篇警察小説。

真相で突然現実感が吹っ飛ぶことの多い長岡作品ですが、ライトミステリの感覚で読むとなかなか楽しめることに気づきました。
「張り合い続ける2人の警察官」という設定なのでもっとギスギスした雰囲気なのかと思ったら、小競合うくらいのライバル関係という点も読みやすくていいですね。
エピソードの詰め込みすぎや、数十年経過したというストーリーに深みが感じられなかったのが残念かな。
お気に入りは「予兆」。この真相は予想外でした。

波形の声/長岡弘樹 ★★☆☆☆

補助教員の谷村梢小学校四年生の中尾文吾が自宅で襲われた。補助教員の谷村梢は文吾から、スーパーで教師の万引きを目撃したと聞いていた。だが襲われる直前、梢の名前を呼ぶ声を近所の人が聞いていたという。疑惑の目を向けられた梢は……。「日常の謎」を描く珠玉のミステリー集。

うーん。ストンと腑に落ちるオチはほとんどありませんでした。
キャラクターに深みがないので、描かれている悪意も幼稚に感じてしまったり。短編では少し厳しかったかなぁ。
短編なら「オンブタイ」のようなバカミス寄りのジャンルの方が、違和感が目立たないような気がします。

教場/長岡弘樹 ★★★☆☆

君には、警察学校を辞めてもらう。
この教官に睨まれたら、終わりだ。
全部見抜かれる。
誰も逃げられない。
前代未聞の警察小説!


警察小説だし、横山秀夫っぽい作風だし・・・と期待すると肩透かしかもしれません。
さすがに第1話では「えっこんな(幼稚な)事件!?」と驚きましたが、第2話からは気軽に楽しむことができました。
長岡作品はトリッキーでとても好みなのですが、意外な真相に持っていこうとして、やりすぎに感じるところがあるのですよね。
(例えば「牢問」のあの状態で質問するってのも、絶対深い意味なんてないと思った。)
だから、私は『傍聞き』よりも『陽だまりの偽り』の方が好きなんですが。
今回はそういうクセがほとんど出てこなかったし、それぞれの展開がドラマチックで面白かったです。
ベストは「蟻穴」
終盤まではぼんやり読んでいたのにホラー風のオチにやられました。

線の波紋/長岡弘樹 ★★★☆☆


一つの事件が起こした波紋は「別の新しい事件を引き起こし、その新しい事件がまた波を立てる。波は当事者のみならず、周りの人々までをも飲み込み、翻弄していく」── 。
誰かが誰かを傷つける──そんな事件の裏側には、ときに誰かが誰かを守ろうとする物語が潜んでいる。
事件の陰にある「救い」を描いた連作長編。



<その裏側には、ときに反対の物語が潜んでいる>

第一話「談合」の結末に物足りなさを感じたので、連作と気づいてホッとしました。
「追悼」は、ミスディレクションが露骨で真相が読めてしまったのが残念。
「波紋」もやっぱりなぁという感想ですが、「再現」は読み応えがありました。
ところどころの違和感(いたずら電話の真相やまーくんの魅力など)で突き放される感覚になるので感動しにくくなっちゃったかも。

「エピローグ」の「守り方」が一番心に残りました。
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 2005年8月~

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Author:めみ
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