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なぜなら雨が降ったから/森川智喜 ★★☆☆☆

ある雨の日「Yuregi Detective Office」の表札がある部屋の前で、女の人が一人で煙草を吸っていた。「あの、もしかしてここの事務所の方ですか」「そうよ」「探偵さん…ということですか?」「そうなるわね」「すごいですねえ。あの。探偵さんってことは、推理とか、するんですか?」「まあね。あなた、もしかして最近、新しく靴を買ったんじゃない?」春夏秋冬、そしてまた春―雨女探偵が出会う5つの事件!

最終話の「被害者は傘をささずにどうやって現場に来たのか」という謎の答えは、唯一「おっ」となりましたが、他の作品は単に大学生の日記をダラダラと読む感覚で退屈でした。
読み終わるのにとても時間がかかりました。
うーん。もういいや。

半導体探偵マキナの未定義な冒険/森川智喜 ★★☆☆☆

坂巻正行は17歳の男子高校生。のんびり帰宅部の大人しい青年だが、彼には非線形人工知能学分野の権威である祖父がいた。祖父は現役引退後、研究所にこもって人間そっくりのAI搭載探偵ロボットを開発、依頼人に派遣するボランティアをおこなっていたのだ。ある日、3体の探偵ロボットがエラーを起こし、勝手に町に出て「探偵」活動を始めてしまった。半導体探偵マキナと正行のコンビは、あちこちで「捜査中」と思われる「探偵」たちを、見つけ出すことができるのだろうか?

2番目までの探偵ロボットの行動の理由は「なるほど」と思ったけれど、3人目は・・・うーん、どうだろ。
テーマも謎もロジックも斬新で面白いのに、ストーリーにまったく惹きつけられないのが残念。
もっと盛り上がってもいいはずなのになぁ。
ロジックだけを目的に読むのもだんだん厳しくなってきてしまいました。
デビュー作はストーリーも面白かったのですがねぇ。

踊る人形/森川智喜 ★★★☆☆

探偵小説が大好きな小学生・古沢くんと同級生のふみこちゃん。二人は公園で出会った謎の博士・エリカが泥と呪文でつくりだした怪人・ゴーレムに出遭う。孤独を嘆き、自分の仲間を増やせと博士を脅迫するゴーレム。そこに悪名高き名探偵・三途川理が関わってきて――。人形男ことゴーレムに、小学生探偵たちは勝てるのか!?

<さすが名探偵三途川理>

やっぱりこの作家はファンタジーの方がしっくりくるかも。
独特の語り口調で「さて、読者のみなさんはお気づきでしょうか?」とか何度も煽ってくる手法は、結構好みでした。
伏線がさり気なさすぎて解りにくいですが、ロジックは安定感があるし、「鼻」の扱いや「目」の閉じ込め方など着眼点も斬新。
三途川もこれまでとは違った見せ方で面白いです。
終盤、古沢君が三途川を信じきれなくなって頭を抱えてしまう様子に笑いました。
これで、あともう少し物語に魅力があればなぁ・・・。

一つ屋根の下の探偵たち/森川智喜 ★★☆☆☆

二人の探偵とハウスシェアを始めた新人エッセイストの浅間修は、苦しい経済状況を打破するために、同居人の探偵捜査についてルポルタージュを書くことに。そんなとき、雑誌に「アリとキリギリス事件」の記事を発見。奇妙な密室で男が餓死し、その床にはアリの巣のような穴があいていたという。対象の事件は決まった。しかしルポに採用されるのは、一人だけ。勝負を面倒がる探偵・天火隷介を、真面目な探偵・町井唯人が説得し、二人は対決することに。

(さすがに最初の喫茶店のロジックはどちらもショボかったですが)異なるロジックで一つの真相を突き止めるという流れはやっぱり珍しくて好みなのですよ。
でもねぇ。小説としての旨味はあまり感じられないといいますか。
キャラクターが中途半端なのかハウスシェアでの生活があまり盛り上がらず、町井と天火の勝負にも興味ゼロ。
もう、終盤まで「床に空いた穴の真相が相当なモノでありますように」とか祈りながらの読書でした。

そして確かに真相は意外性があるのですが、それ以上に犯人のマヌケさが目立ってしまったような印象。
「アリとキリギリス」のモチーフも、真相へのつながりには納得しましたが、それまでの押し付け感が不自然で。
作中でも触れているけれど、「アリの穴」に例えるかね?

うーん。ほんと「目の付け所が違う」ミステリなんですがねぇ。なんか惜しい。
この作家さん、ファンタジー小説の方がいろいろと気にならなくていいかも。文体も含め。

スノーホワイト/森川智喜 ★★★☆☆

“魔法”と“探偵”が出逢うとき、完全犯罪の幕が上がる。「なんでも教えてくれる不思議な鏡」を使ってちいさな探偵事務所を営む女子中学生・襟音ママエ。自分の頭ではまったく推理をせず鏡の力に頼りっきりのママエだったが、とある事件がきっかけで、ずる賢い天才探偵・三途川理に命を狙われることになってしまい―!?

<でもいいの、鏡に聞くからいいの>

う~ん。期待しすぎたかなぁ。
前作と違ってストーリーが断片的だからか、あまり引き込まれなかったのが残念。
ママエの鏡の使い方がヘタすぎてイライラしてしまったり。
三途川のロジックは緻密だし、いくつか伏線の回収で「おっ」と思うポイントがあるし、ラストの作戦も意外性があります。
でも、なんだか全体的に印象が薄いのですよねぇ。
前作の方がドラマチックで好みでした。やっぱり小人よりもネコかな。

キャットフード/森川智喜 ★★★★☆


この本は決してネコに読ませないでください。殺人をたくらむ恐れがあります。一攫千金を目論む化けネコ・プルートが考えついたのはコテージに見せかけた“人間カンヅメ”工場。彼女の計画はしかし、思わぬ形で破綻する。工場に呼び寄せた高校生の中に、人間に化けた黒ネコ・ウィリーが混ざっていたのだ!ネコ社会の法律により、ネコを殺すことは許されない。4人の人間から1匹のネコをあぶりだせ―尻尾を出したら殺される。

<人間を食べようというネコの発言とは思えませんねえ>

ストーリーも演出も私好みで、とても面白かったです。
サブタイトルに「名探偵三途川理と注文の多い館の殺人」とありますが、実際に殺人が起こると少し引いてしまうくらいライトな作風。
前半は“人間カンヅメ”なんて物騒なワードが出てもユーモア感覚で読み進めていられるのに、後半になると「え・・・マジで・・・?」みたいな。
ネコが大好きな読者なら、いろいろと不愉快になりそうな展開もあるので注意です。
(三途川登場のきっかけとなる出来事には引いたな~。)
それにしても、この三途川の探偵っぷりにはビックリですよ。もぐもぐがこれまた。
ウィリーと三途川のロジックの応酬もなかなか読み応えがありますが、化け猫の能力にもっと制限があれば、よりスリリングになったかも。
でも、大雑把な部分も許してしまえるくらいの満足感です。
ラストの真相も粋。この作家さん、新刊出ないかなぁ。
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 2005年8月~

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Author:めみ
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