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風ヶ丘五十円玉祭りの謎/青崎有吾 ★★★☆☆


相変わらず学校内に住んでいる裏染天馬のもとに持ち込まれる様々な謎。学食の食品をめぐる不可思議な出来事、吹奏楽部内でのトラブル、お祭りの屋台のお釣りにまつわる謎ほかに、裏染の妹の華麗な謎解きを加えた、全五編+「おまけ」つきの痛快推理連作集。『体育館の殺人』『水族館の殺人』につづくシリーズ第三弾。


今回は日常の謎ミステリ。
百合要素がここまで強くなるとは予想外でしたが、各キャラクターのエピソードや会話のテンポが良く、サクサクと読めました。
ロジックの詰めきれていない感じも、日常の謎ってことで許容できるといいますか。
(表題作の真相は屋台の店主たちに説明するべきだと思うけど。)
着眼点や発想はやっぱり変わっていて面白いです。
このシリーズ、キャラクターだけでも楽しめるようになってきたので、殺人事件に拘らなくても個人的にはOKですよ。

水族館の殺人/青崎有吾 ★★★☆☆

夏休みも中盤に突入し、風ヶ丘高校新聞部の面々は、「風ヶ丘タイムズ」の取材で市内の穴場水族館に繰り出した。館内を館長の案内で取材していると、サメの巨大水槽の前で、驚愕のシーンを目撃。な、なんとサメが飼育員に喰いついている!駆けつけた神奈川県警の仙堂と袴田が関係者に事情聴取していくと、すべての容疑者に強固なアリバイが…。仙堂と袴田は、仕方なく柚乃へと連絡を取った。あのアニメオタクの駄目人間・裏染天馬を呼び出してもらうために。

<僕は根拠を明確にしながら話しているんですよ>

キャラクターが前作よりもかなり親しみやすくなっていてホッとしました。
天馬のオタクっぷりも控えめで、後から考えるとそんなに必要でなかった卓球シーンも違和感なく楽しめました。
ただ、ミステリ面はあまり楽しめなかった・・・というか、現場の状況と容疑者のアリバイが複雑すぎて、早々に推理を諦めることに。
だって、50ページくらいで水族館関係者が一気に14人出てくるのですよ。パニック!
必死に人物紹介と図解を確認しながら読むのですが、彼らの動きがまったく頭に入ってこない。
これ絶対、もっと解りやすいタイムテーブルが必要だと思うのですが!私だけか!

クイーンは未読ですが、一つの謎に対して細かいくらいいろんな可能性を考える天馬の真摯な姿勢は、本当に好感が持てるのですよね。(かといって、ロジックに粗さが全然ないってこともないのですが。)
天馬が真相を解明していくシーンはゾクゾクします。
何点か「おっ」と感じるロジックがあるのですが、前作に比べるとどうにもインパクトが弱いかなぁ。
でも、次も絶対読みます。この勢いはスゴイ。

体育館の殺人/青崎有吾 ★★★☆☆

放課後の旧体育館で、放送部部長が何者かに刺殺された。現場の舞台袖は密室状態なため、現場近くにいた女子卓球部の部長のみに犯行は可能だと警察は言うのだが…。死体発見現場にいあわせた卓球部員・柚乃は、嫌疑をかけられた部長のため、学内随一の天才・裏染天馬に真相の解明を頼んだ。なぜか校内で暮らしているという、アニメオタクの駄目人間に―。

<傘だ!傘!傘傘傘!>

あら!面白かった。

傘のロジックが好評なので読んでみたのですが、これは納得。
ドラマチックな論理展開に、久しぶりにワクワクしましたよ。
北村薫さんの選評でロジックの粗を指摘されていたけれど、そう言われれば・・・という程度で読書中は気にならず。
読後は、若い(著者は21歳!)のによく挑戦したねぇ、という微笑ましい気持ちになりました。
ドーン、ドーンの真相も好みだなぁ。
ロジックの勢いに比べると、犯人やラストの真相がショボく感じたり、イケメンアニメオタクの設定がまったく不要だったり(個人的には邪魔だったり)と残念な部分もありますが、ぜひ次の作品も読んでみたいです。
事件解決後の刑事のマヌケな質問は、シリーズ化を考えているから?
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 2005年8月~

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