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粗忽長屋の殺人/河合莞爾 ★★☆☆☆

粗忽者で有名な熊五郎の長屋に怒鳴り込んできた、これまた粗忽者の八五郎。「熊、おめえ浅草の浅草寺で死んでるぞ。この粗忽者め、死んだのに気がつかねえで帰ってきやがったな?」―いかにも落語ならではの粗忽噺『粗忽長屋』。しかし、浅草寺で行き倒れていた「熊五郎に瓜二つの死体」の正体はいったい?(表題作)。

噺の中でミステリを展開するという趣向が面白いと期待したのですが、これは好みではありませんでした。
各話、最初に噺の内容を説明しているので本筋はもう少し端折って欲しいと思うほど、連発で繰り出されるギャグが苦痛で苦痛で。
人情味のあるストーリーの中、もう少し粋な笑いがあっても良かったのでは。

ダンデライオン/河合莞爾 ★★★☆☆

タンポポの咲き誇る東京の廃牧場で、赤いサイロの中からミイラ化死体が発見される。死体は鉄パイプで腹部を貫かれて空中に浮遊していた。さらに建物は内側からカンヌキが掛けられ、完全な密室状態。警視庁捜査一課の鏑木率いる特別捜査班の4人が捜査を始め、被害者は16年前から行方不明になっていた女子大生・日向咲だと判明。咲が大学時代に入っていた「タンポポの会」という環境保護サークルの存在が浮上。やがて公安部が捜査に介入してきて、事件は混迷を極めていく。

<でも、本当はどこにもない国―>

これまでと同じく、意外性のある真相なのにやっぱり驚くことができないミステリでした。
そんなに丁寧に伏線張らなくてもいいのになぁ。
警察の捜査がお粗末すぎるのも気になったり。
でも、やっと特別捜査班4人のキャラに慣れた(正木さんが面白くなった?)からか、シリーズの中で一番読みやすかったです。

ヒトコト(真相に触れています)

以下、自分用のメモ。真相に触れています。下の方へどうぞ。























第一の被害者の正体はタトゥーですぐに気づいてしまった。このヒントはやりすぎなのでは。
でも、(装飾品をせびっていることだし)てっきり被害者が何らかの悪意をもって成りすましたんだと思っていたのね。
まさか善の人間を殺害したとは完全に予想外で、そのシーンは「うわサイテー」を繰り返しつぶやきながら読んだとさ。
そして、事情はどうあれ、「咲と夢の遊び」は母親の症状をますます悪化させる原因となったのでは、と考えると切ない。】

ドラゴンフライ/河合莞爾 ★★★☆☆

多摩川の河川敷で、臓器を抜き取られ、黒焦げにされた遺体が発見される。鏑木が率いる4人の特別捜査班は再結成し、遺体の下にあったトンボのペンダントヘッドを手がかりに群馬県の飛龍村へ向かう。そこはトンボの里として有数の沢がある村で、被害者はトンボ研究に熱心だった青年・遊介と判明する。だが彼の死後、幼馴染みの盲目の女性・泉美に遊介からの電話が掛かってくる。

<不吉な飛ぶ虫―か>

ユーモアミステリは別として、こういうシリアスな小説で「ま、まさか・・・」とか「そ、そんな・・・」など、動揺台詞(?)を多用するのってあまり好きじゃないなぁと思いながらの読書。
変に丁寧なのか、省略してもいい台詞も多いのでなんだか読み口が鈍かったり。

最初の盲目の少女のエピソードがとても魅力的なのですよね。
やっぱり鏑木班が絡むシーン以外はとても面白いです。
前作よりは4人の会話も上滑り感が薄まったとは思うのですが、後半にワチャワチャし始めるのは相変わらずで。
澤田は必要なのかなぁ。なんだか姫野の役割で十分なような。
20年前の殺人事件の真相は、現場の状況を読んだ瞬間にピンときました。
「何で解らないの?」と鏑木たちにイライラしてしまうくらい、伏線を強調しているので。
あとは、切り裂かれた遺体の真相にガッカリしたのと、前作でも思ったけれど演出が不満。
なんでこんな余計な展開を挟むのかと。おかげで真相に急接近ですよ。
この作家の作品、たとえどんなに意外な真相でも驚けないような気がしてきました。
いいストーリーなのになぁ。

デッドマン/河合莞爾 ★★★☆☆

身体の一部が持ち去られた6つの死体が都内で次々と発見される連続猟奇殺人事件が発生。鏑木鉄生率いる個性派揃いの特別捜査班4人が捜査に当たる中、一通の奇妙なメールが届く。差出人は「デッドマン」。彼は6つの死体のパーツを繋ぎ合わされて蘇った死人で、自分たちを殺した犯人を暴くために協力したいというのだが…。

<死体のくせに大した奴です>

キャラクターがどうも馴染めないというか、せめて正木さんがもっと面白ければなぁ。捜査班4人のやりとりが辛かったので、デッドマンのパートは本当に読みやすかったです。
演出もあまりドラマチックではなく、いい真相なのに驚きが乏しいのが残念。
「デッドマン」が生まれた理由は好みでした。
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 2005年8月~

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