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オーブランの少女/深緑野分 ★★★★☆

美しい庭園オーブランで、ある日、異様な風体の老婆に庭の女管理人が惨殺され、その妹も後に自ら命を絶つという事件が起きる。作家の私は、後日管理人の妹が所有していた、オーブランの恐るべき過去が綴られた日記を手に入れる。かつて重度の病や障害を持つ少女がオーブランの館に集められたこと。彼女たちが完全に外界から隔絶されて謎めいた規則に縛られていたこと。ある日を境に、何者かによって次々と殺されていったこと。なぜオーブランは少女を集めたのか?

<互いの痛みがわたしたちの絆だった>

何と言っても、やっぱり表題作のインパクトが強かったです。
予想を裏切る展開に驚き、最初は取っ付きにくく感じた文章にもどんどん魅了されていきました。
美しいものも残酷なものも表現がとても豊富で、「片想い」なんて、どうってことのないストーリーなのですが、心理描写だけで読めてしまいました。
ミステリとしてみると、「仮面」は最初から真相が透けて見えるほど平凡な仕上がりでしたが、「大雨とトマト」は短いけれどキレイに纏まっていました。
「氷の皇国」のオチはもう少し何とかならなかったかなぁ、と。あと一押しで切なくなれたのに。
「仮面」「氷の皇国」は丁寧な描写が裏目に出て、ラスト付近がダラダラとした印象なのですよね。
一話ごとにいろんな作風が楽しめるだけに、最終話が表題作と同じ構成なのが残念な気もしますが、物語の力を感じる一冊でした。次も読みます。
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 2005年8月~

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Author:めみ
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