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絶叫/葉真中顕 ★★★☆☆

平凡な女、鈴木陽子が死んだ。誰にも知られずに何カ月も経って……。猫に喰われた死体となって見つかった女は、どんな人生を辿ってきたのだろうか?社会から棄てられた女が、凶悪な犯罪に手を染め堕ちていく生き地獄、魂の叫びを描く!

<この沼には底がない>

先が気になって一気読み。
『イノセント・デイズ』と同じく「誰かに必要とされたいと願う女」が主人公。
タイトルやあらすじから、理不尽な目に遭い続けるストーリーなのかしらと不安でしたが、早い段階で陽子の強かな生き様が見えてきたので、淡々と読み進めることが出来ました。
伏線が張られた瞬間、オチに気づいてしまったのが残念。
語り手の真相は意外だったけれど、なんだか唐突なような。
題材はどれも現実的だし、プロットもよく練られていて読み応えのある作品なのに、陽子に魅力が乏しいため余韻は浅く、ミステリとしては前作の衝撃の方が上かな、という印象。

ロスト・ケア/葉真中顕 ★★★★☆

社会の中でもがき苦しむ人々の絶望を抉り出す、魂を揺さぶるミステリー小説の傑作に、驚きと感嘆の声。人間の尊厳、真の善と悪を、今をいきるあなたに問う。第16回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。

<こうして、自分の家族の者が敵となる>

介護問題がテーマ。
認知症の実母の世話をする羽田洋子の章は、読んでいて苦しくなるほどでした。
裁判シーンの彼女の胸中、犯人逮捕後に検事に告げた被害者の娘としての言葉がとても印象深いです。
一方、終盤の検事の発言があまりに綺麗事だったので、少し拍子抜け。
ミステリとしてはあまり高く評価されていないイメージですが、私は満足しました。

ヒトコト(真相に触れています)

以下、自分用のメモ。真相に触れています。下の方へどうぞ。


























いやー、すっかり騙された。
謎めいた構成なので最初はミスリードだろうなと疑っていたけれど、露骨すぎる描写に「あれ?やっぱりそのままあの人が犯人なの?」と思っちゃったのよね。
もしかして「隠された動機」の方に意外性があるのかなと。
でも、途中の予期せぬ事件で「何やかんやで斯波くんの人物像がぼんやりしたまま退場」という強烈な物足りなさを感じたので、この真相には少しホッとした。】
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 2005年8月~

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