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燃える地の果てに/逢坂剛 ★★★★☆

1966年1月、スペインのパロマレス上空で空中給油を行っていた米国空軍の2機が衝突、墜落炎上。
積んでいた核爆弾4基を村内に落としてしまった。
そのうち3基は発見され回収したが、残りの1基が行方不明に。小さな村は騒然となる。
1996年1月、新宿のバーの経営者・サンティこと織部まさるは、ギタリストであるファロアナと共に、ギター製作者エル・ビエントの工房があるパロマレスを訪れる。


評判通りの面白さです。
700ページもの大作なのに、夢中になりました。

行方不明の核爆弾。
爆発の可能性はないが、放射能漏れの危険性は否定できない。
もし、ソ連側に爆弾が渡ってしまうと、アメリカは軍事機密を知られることになる。
何とか秘密裏に爆弾を回収しようとするアメリカ側と、謎のビラや地下のラジオ放送で状況を知り、不安に駆られる村民。
そんな中、パロマレスに潜入していたソ連のスパイが活動を始める。
この「一体、誰がスパイなのか?」という謎が、ミステリ色を濃くしています。

1966年の核爆弾紛失事件と、30年後のサンティとファロアナの物語。
この2つが交わった瞬間、驚きの真相が判明します。
私の場合、驚くべきシーンをうっかりそのままスルーしてしまい、後で読み返して「あああ!」と。
伏線が大胆に張られているのに、何の違和感も与えないプロットは見事です。
一覧表があるほど登場人物が多いし、ほぼ全員外国人だし、スペインにもギターにも全く興味がない。
苦手な要素がたっぷり詰まった作品なのに、とっても面白かった。
文章が簡潔で読みやすいのです。
逢坂さんは、ハードボイルド作家で有名なので敬遠していたのですが、他の作品も読んでみよう。

事前に情報を入れていなかったら、間違いなく星5つの評価だったと思います。
でも、その情報がなかったら、こんな分厚い小説を手に取ることもなかったでしょう。
1999年の「このミス」で2位、当時絶賛されたそうです。
なぜ、その時に読んでいなかったのだろうか~~悔やまれる~~。
一番驚いたのは、これが実際に起こった事件を背景に書かれたということ。
ラスト一行にため息です。
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 2005年8月~

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Author:めみ
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