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第三の嘘/アゴタ・クリストフ ★★★☆☆


ベルリンの壁の崩壊後、初めて二人は再会した・・・。
絶賛をあびた前二作の感動さめやらぬなか、時は流れ、三たび爆弾が仕掛けられた。
日本翻訳大賞新人賞に輝く『悪童日記』三部作、ついに完結。(amazonより)


<それでこそ、すべてが正常な状態に、あたりまえの秩序に戻るんだ>

終わった・・・。
最後まで振り回されっぱなしでした。
前二作の謎は全て解けたけれど、ただひたすら苦く重い読後感に深いため息が出ました。

色々なサイトを見ましたが、シリーズが続くにつれ評価が下がっているようです。
私の読書傾向からしても、『悪童日記』のような異形本の方が好みなハズなのですが、こういうジャンルの海外作品って、残酷な表現の加減を知らない印象があるので落ち着かないのですよね・・・ヘタレなので。

すっかり普通の小説になり、かつ謎も解けた本書が一番好きかもしれない。
この三部作は絶対忘れられないと思う。

ふたりの証拠/アゴタ・クリストフ ★★★☆☆

戦争は終わった。過酷な時代を生き延びた双子の兄弟の一人は国境を越えて向こうの国へ。一人はおばあちゃんの家がある故国に留まり、別れた兄弟のために手記を書き続ける。厳しい新体制が支配する国で、彼がなにを求め、どう生きたかを伝えるために―強烈な印象を残した『悪童日記』の待望の続篇。主人公と彼を取り巻く多彩な人物の物語を通して、愛と絶望の深さをどこまでも透明に描いて全世界の共感を呼んだ話題作。

<お前こそ、ぼくの人生のすべてなんだ>

前作のラストをそのまま引き継いで始まるのに、それまでの日記形式ではありません。
主人公に名前があるのにも驚きました。

形式が異なっているせいか、前作ほどの不穏な雰囲気はなくホッとしました。
新たな登場人物も増え、それぞれのドラマに散々翻弄させられ、結末が全く予想できないまま終盤へ。
いやもう、絶句ですよ。何この展開。
多少、違和感はあったのですが・・・まさか・・・。
前作を上回る衝撃でした。
混乱のまま3作目へ。

悪童日記/アゴタ・クリストフ ★★★☆☆

戦争が激しさを増し、双子の「ぼくら」は、小さな町に住むおばあちゃんのもとへ疎開した。その日から、ぼくらの過酷な日々が始まった。人間の醜さや哀しさ、世の不条理・・・非情な現実を目にするたびに、ぼくらはそれを克明に日記にしるす。戦争が暗い影を落とすなか、ぼくらはしたたかに生き抜いていく。人間の真実をえぐる圧倒的筆力で読書界に感動の嵐を巻き起こした、ハンガリー生まれの女性亡命作家の衝撃の処女作。(amazonより)

<ぼくらはもう泣かない>

タイトルからやんちゃな男の子のドタバタ痛快ストーリーだと思い込んでいたので、読後は強烈なショックを受けました。
全く想像していなかったハードな内容。
幼い子供の日記形式なので、余計にそう思うのかもしれないけれど。
2人の男の子には、浦沢直樹『MONSTER』のヨハンの不気味さを感じました。

決して楽しい読書ではないのに、嫌な魅力にとりつかれ、ページを捲る手が止まりません。
感情描写が一切無く、思いもよらない展開も淡々とした文章でサラリと書き流す。
そうでないとあのラストの衝撃は味わえなかっただろうなぁ。
呆然となってしまった。
これから続編に取りかかります。
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 2005年8月~

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Author:めみ
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