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ダンガンロンパ霧切3/北山猛邦 ★★★☆☆

ノーマンズ・ホテル事件から生還した霧切響子と五月雨結を待ち受けていたのは新たなる“黒の挑戦”、難攻不落の「密室十二宮」! 絶体絶命の霧切の前に現れた最後のトリプルゼロクラス探偵・御鏡霊は敵か、味方か!?

<でも結お姉さまは誰よりも高く跳べるわ>

今回は「黒の挑戦」のパートが短い上に、トリックもすぐにピンときてしまって物足りませんでした。
その分、本筋はかなり進展して、何より御鏡霊の正体は意外で格好良かったです。
これから「密室十二宮」のストーリーが展開されていくのかしら。
ゲームの経験者ならもっと楽しめるだろう点がストレスにならなければいいなぁ。

オルゴーリェンヌ/北山猛邦 ★★★☆☆

書物が駆逐される世界。旅を続ける英国人少年クリスは、検閲官に追われるユユと名乗る少女と出会う。追い詰められた二人を救おうと、突如現れた少年検閲官エノ。三人は、少女が追われる原因となった“小道具”をいち早く回収すべく、オルゴールを作り続ける海墟の洋館に向かったが…。そこで彼らを待っていたのはオルゴール職人たちを標的にした連続不可能殺人だった!もう一人の少年検閲官カルテの支配下に置かれた場所で、三人は犯人を突き止めるべく、トリックの解明に挑む。

<滅びる世界に音を刻むのですね>

序章の悪いおとぎ話のような雰囲気がとても魅力的で引きこまれました。
前作から7年ということで設定や世界観をほぼ忘れていましたが、この物語から読んでもすぐに馴染めそうなストーリーの運び方で安心しました。
連続殺人の物理トリックもどれも図解付きで親切な印象。
終盤のカルテの推理の荒っぽさに戸惑っていたところ、ラスト数ページでまったく予想外の展開に息をのみました。
私好みのサプライズと切なさが一緒にくるタイプの真相で、あまりロジカルな作風ではないせいか衝撃度はやや低めでしたが、ストーリーとしては素晴らしかったです。
シリーズ2冊続けて読んでいればよかったと後悔しました。

ダンガンロンパ霧切 2/北山猛邦 ★★★★☆

「犯罪被害者救済委員会」が招く新たなゲーム……“探偵オークション”! この窮地を霧切響子と五月雨結は切り抜けられるのか!?

<極端な正義は邪悪と変わらないわ>

面白かった!
前作は世界観を説明するという内容だったので少し物足りなかったのですが、今回は殺人事件にオークションの要素も取り入れるというとっても贅沢なストーリーにワクワクしました。
物理トリックは相変わらず奇抜な印象ですが、「あの凶器」の登場シーンは鮮やかでした。ここか!と。
緻密なプロットだということに気付かされる終盤の謎解きは本当にお見事。
霧切響子がだんだんキュートになってきて、五月雨結はやっぱり頼りなくて、などキャラクターも魅力たっぷり。
黒幕の正体もますます気になるし、続篇が待ち遠しいです。

ダンガンロンパ霧切 1 /北山猛邦 ★★★☆☆

これぞ“本格×ダンガンロンパ”!!謎の依頼を受け集結した五人の探偵たちを待ち受けていたのは「犯罪被害者救済委員会」が企む『黒の挑戦』を通じた連続探偵殺人事件の幕開けだった……!

<生まれつきの探偵なの>

原作ゲームは気になっていたのですが未購入。
まさか北山さんが小説化するとは。
でも、ゲームそのままの内容ではないのですね。そこは残念。
1巻ということで物語世界に重点を置いていて、ミステリ部分はかなりコンパクトに纏まっています。
犯人も予想通りなのですが、発想は好みでした。
結お姉さまがもう少し優秀でも良かったのですが、打たれ強くて、響子をぐいぐい引っ張っていく積極性はお気に入り。
イラストの挟み方も魅力的だし、続きがとても気になる終わり方なのですよね。
これは読まないと。

人外境ロマンス/北山猛邦 ★★★☆☆

身悶えするほどキュートな恋人の仕事は何?(「かわいい狙撃手」)冬のある日、彼女が密室から消えた方法とは?(「つめたい転校生」)恋人を亡くした弓子が山奥の旅館で出会ったのは―。(「うるさい双子」)少年時代に出会った友達は人を殺す妖怪だった。(「いとしいくねくね」)名探偵コンビはエリート刑事と…薔薇!?(「はかない薔薇」)最後のお話はないしょ。(「ちいさいピアニスト」)

<それじゃまるで、人間みたいじゃないか>

恋愛小説なので最初は物足りなく感じましたが、可愛いストーリーだけでなく切ない展開もあって、結果的にとっても楽しめました。
お気に入りは、シオネのキャラが好みでもっと続きが読みたくなった「うるさい双子」、オチは予想がついたけれど余韻が素晴らしい「いとしいくねくね」、花びらを落としながら言葉を伝えるようとする薔薇が健気な「はかない薔薇」

どのお話も人間でないものが相手だけれど、ビジュアル的に一番切ないのは「はかない薔薇」かなぁ。

人魚姫 探偵グリムの手稿/北山猛邦 ★★★☆☆

王子と結婚した日、人魚姫は、自らに剣を刺し、泡となって消えた。その翌日、王子が殺される。 王宮が動揺するなか、王子の側近くにいて、消えた人魚姫に疑いがかかるが……。同じ頃、宮廷に出入りしていた少年アンデルセンは、海辺で人魚姫の姉に出会う。そして、2人はグリムの協力を得て、事件の真相を追及することに……。

<人間になって、あの人のところへ行きたい>

人魚姫が泡になって消えた後に王子が殺されるというストーリーにワクワクしてしまいました。
グリムのロジック(消去法)が雑で驚いたり、「piriod」のエピソードで真相が読めてしまったりしましたが、細かいことは気にせずに全体的な雰囲気を楽しむ作品なのでしょうね。
私としては、結構終盤の方までファンタジーの設定を疑っていたので、読み方を失敗したなぁと。

猫柳十一弦の失敗/北山猛邦 ★★☆☆☆

成人するまでに嫁がねば一族を追放する―山に閉ざされた村にある名家・後鑑家のお嬢様に脅迫状が届いた。差出人は戦国時代の姫!?彼女の20歳の誕生日が迫る中、相談を受けた探偵助手学部の君橋と月々が超サプライズな方法で完全解決…したはずなのに、村に残る伝説を調べていた彼らのゼミ教官である女探偵・猫柳十一弦は惨劇が起きると推理。事件を止めるべく村へと急いだ。

<未来の犯人との戦いはきりがない>

前作で感じた不安が的中したといいますか。
いや、タイトルが「失敗」なので、少し期待はしたのですが・・・(この真相にはある意味、やられた)。
「名探偵」だからこそ、事件発生を防ぐことができるわけだし、発動前のトリックが見られるなんてイメージするとゾッとするくらい斬新なのですがねぇ。
どうしても地味になってしまいますよねぇ。
それよりも、猫柳の急激なデレデレっぷりが読み苦しくて。
ここは、猫柳も少しずつクンクンを意識し始める、という普通のパターンで良かったのでは?ラブストーリーの部分だけでも楽しみたかったなぁ。

猫柳十一弦の後悔/北山猛邦 ★★★☆☆

大学の探偵助手学部に通う君橋と月々の気分はどん底だった。名門ゼミ入り審査に落ち、悪ふざけで希望を出した知名度ゼロの猫柳ゼミ行きが決まったから。そう、指導教官は功績不明かつ頼りなさげな女探偵・猫柳十一弦。彼女の下では立派な探偵助手になれないのか(涙)?だが名門ゼミとの合同研修が決まり、人生大逆転をめざし孤島の館へ。その合宿中、奇怪な殺人事件が発生する。

<意外にも優秀な探偵はここにいた>

音野と同じく猫柳探偵も小動物みたいで可愛らしいのですが、事件が起きてからの行動の薄気味悪さが気になって謎に集中できませんでした。
キャラクターを深読みしたせいで、最後までまったく馴染めなかったのが残念。
そして、事件は派手でロジックもしっかりしているのに、あまり印象に残らない真相。
犯人の動機も、被害者が気の毒としか・・・。
私が胡散臭く感じた探偵の行動も、ラストで彼女の信念を知ると納得できますが、これがシリーズ化するなら、毎回、猫柳探偵が後悔し続けないとミステリ的にはあまり面白くないかも・・・と心配になったり。
やっぱり私は音野シリーズがいいなぁ。そして短編の方が好み。

私たちが星座を盗んだ理由/北山猛邦 ★★★☆☆


恋のおまじないに囚われた女子高生の物語『恋煩い』、絶海の孤島にある子供たちの楽園の物語『妖精の学校』、孤独な詐欺師と女性をつなぐケータイの物語『嘘つき紳士』、怪物に石にされた幼なじみを愛し続ける少年の物語『終の童話』、七夕の夜空から星座を一つ消した男の子女の子の物語『私たちが星座を盗んだ理由』。これぞミステリの醍醐味。全てはラストで覆る。

<その場所は何処にも属さない!>

「恋煩い」既読
「終の童話」が一番お気に入りで、真相も読後感もとても好みでした。
「妖精の学校」「終の童話」より後に読んだ方が、真相の落差が大きかったかも。
「嘘つき紳士」は携帯を拾うきっかけが面白かったけれど、何の謎にも惹かれないまま真相が解明されるので地味。
表題作は、どこかぼんやりとした印象。もっと切なくなりそうなストーリーなのに。

どの作品も、ラスト一行の余韻はなかなか深いです。覆りはしないけど。

密室から黒猫を取り出す方法/北山猛邦 ★★★★☆


完全犯罪のために必要不可欠な密室が、あともう少しで完成するというその瞬間、部屋の中に黒猫が入り込んでしまった!犯行計画を崩壊させかねない黒猫を密室から取り出そうと悪戦苦闘する犯人の前に、たまたま世界一気弱な名探偵が現れて・・・表題作をはじめ、蝋燭だらけの密室殺人を描いた「クローズド・キャンドル」など五編を収録。キュートでコミカル、しかし心は本格ミステリ。

<音野はやればできる子なのだ>

ああ~私このシリーズすっごく好きだわ。

物理トリックが苦手なので、簡単にイメージできるのが好感度大!
特に表題作には「ほぉ~」っと感心してしまいました。
「人喰いテレビ」はロジックの飛躍が大きいかな?と感じましたが、「停電から夜明けまで」(←音野兄、再登場♪)と「クローズド・キャンドル」は、私好みの仕掛けに大満足!

殺人事件なのに、とっても平和な雰囲気。
そのせいで「音楽は凶器じゃない」の後味の悪さは薄れてしまったかも。
でも、読み終えるのがもったいないくらい、とても楽しい読書でした。

踊るジョーカー/北山猛邦 ★★★☆☆

推理作家の白瀬は、とっても気羽な友人・音野順が秘める謎解きの才能を見込んで、仕事場の一角に探偵事務所を開いた。今日も白瀬は泣き言をいう音野をなだめつつ、お弁当のおにぎりを持った名探偵を事件現場へ連れてゆく。殺人現場に撒かれた大量のトランプと、凶器が貫くジョーカーが構成する驚愕の密室トリック(「踊るジョーカー」)、令嬢の婿取りゆきだるまコンテストで起きた、雪の豪邸の不可能殺人(「ゆきだるまが殺しにやってくる」)など五つの難事件を収録。(本書あらすじより)

<おい、名探偵野郎!><ひぃ>

「見えないダイイング・メッセージ」のみ既読。
いや~、楽しかった。

寝癖が直らない気弱な名探偵・音野と、保護者役なのに時々揺らいでしまう白瀬のコンビが絶妙です。
事件の犯人はすぐに分かりますが、トリックはなかなか見所がありました。
説明されると意外に単純なトリックなのに、しっかり図解があるところも好印象だったり。
でも、ユーモアのセンスは初野作品の方が好みかも・・・。

お気に入りは表題作。
このトリックは予想外でした。

少年検閲官/北山猛邦 ★★★★☆

何人も書物の類を所有してはならない。もしもそれらを隠し持っていることが判明すれば、隠し場所もろともすべてが灰にされる。そんな世界で育った英国人少年・クリスは、「ミステリ」という書物を探しに日本へやってきた。小さな町に辿り着いたクリスは、扉や部屋内に赤い十字架のような印が残されている家々を発見する。そして、町には森に迷い込んだ人々は首なし死体になるという伝説まであった。それは、なんと『探偵』の仕業らしい・・・?


<どうせすべて妄想だ。あまりにも狂気じみている。
    けれど、何処から何処までが非現実だ?>


再読すると全く違う画が浮かび上がるというこのトリックは大好き。
素直に驚いてしまいました。
そりゃ、この世界が舞台でないと無理だわ。美しい!

『アリス~』と同じく、今回も殺人の「動機」はとても変わっています。
最終的に、グロ描写も必然だったと判明するので、後に残らなくて助かるのです。
これが無駄に気持ち悪く感じる誉田作品との違いですね。

ミステリのない世界で犯罪を行う方法、そのヒントとなる「ガジェット」というアイテム。
何だかゲームっぽいですし、詰めの甘さも感じますが、こういう遊び心にはワクワクさせられます。
ただ、肝心の事件に集中できなくて、どういう展開になるのかさっぱりよめない。
何もかもが謎のまま、ラストまで引っ張ってこられるのです。
読ませる力はすごいですが、終盤までのモヤモヤ感が不満かな。
最後まで読んで、やっと作品の魅力に気付いた、という感じです。

もし続編が出るなら、さらに楽しめそう。

『アリス・ミラー城』殺人事件/北山猛邦 ★★★☆☆

ルイス・キャロルの作品にちなんだ不可解な城に探偵たちが集められた。
ある者は密室状況下、巨大な鏡の上で顔を溶かされた死体となり、ある者は合わせ鏡の部屋で殺され、犯人は目撃者の眼前で消失する。
館内のチェス盤からは殺人の度に駒が1つずつなくなって・・・。
不可能犯罪に込められた驚くべき思念とは!(裏表紙より)



<君は最後から三番目辺りのもっとも目立たない殺され方をするといいね>

「著者のことば」が、麻耶さんっぽくて少しワクワク。
こんなド直球のミステリを読んだのっていつ以来だろう?
気合いを入れてじっくり取り組んでみました。

文章はとても読みやすく、芸術論も頭にすんなりと入ってきます。
キャラの描き分けもバッチリで、混乱の心配もありませんでした。
この作家さんとは相性が良いかも。
これより前の作品があまり良い評価を得てないので、そちらを読むことはないだろうけど。

次々と殺されていく探偵たち。
自分が犯人ではないということは、残りの誰かが・・・!

複数の視点で話が進むので、こちらも犯人の見当がつきません。
疑心暗鬼に陥り、パニックになる人物もいれば、冷静に推理を続ける人物もいます。
作中に、物理トリックの脆弱性やらリアリティの有無やらを議論するシーンがあるのですが、どうして著者自らハードルを高くするのか不思議。
まぁ、小粒でも私好みのトリックでしたが、すっごく期待しちゃいました。

破滅型のストーリーなのですが、ラストの仕掛けで後味の悪さが軽減されるようになっています。
私は最初に違和感があったのに、その後いつの間にか騙されて、最後に「やっぱりかい!」と、完全に翻弄されてしまいました。
この仕掛けは前例があるので別として、そのミスリードがお見事。
再読すると、明らかに2箇所「巧い!」と思うシーンがありました。完敗。
でも、怒り出す読者がいるのも納得ですね。

『そして誰もいなくなった』と『鏡の国のアリス』がモチーフなのですが、これが読後に違った効果をもたらします。
無意味な小道具や設定が気になったので評価は星3つですが、なかなか読み応えがあり、楽しめました。
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 2005年8月~

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