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呪い殺しの村/小島正樹 ★★☆☆☆

東北の寒村・不亡村に、古くから伝わる「三つの奇跡」。調査に訪れた探偵の海老原浩一は、術を操る糸瀬家に翻弄される。一方、「奇跡」と同時刻に、東京で不可解な連続殺人が発生。警視庁捜査一課の鴻上心が捜査にあたる。被害者には不亡村との繋がりがあった。2人は怨念渦巻く村の歴史と謎の解明に挑むのだが……。

うーん。今回も謎が詰め込まれていますが、それほど練られているとは思えないプロット。
次々と真相が読めてしまい、ラストも動機はともかく犯人は予想通りでした。
そして、やっぱり海老原のキャラが無理。
雫美視点の海老原はマシですが、鴻上と合流すると途端に安っぽくなるのですよ。
鴻上がだんだん海老原の魅力に気づき始めても、まったく共感できないし、まったく沁みないのです。風も吹かん。

永遠の殺人者/小島正樹 ★★☆☆☆

ある月曜日、西東京市の空き家の浴室で男性の死体が発見された。浴槽に座らされた死体は両手首が切断され、血溜まりに浸かった状態で遺棄されていた。さらに、失われた両手首のうち左手は列車のコンテナの中から、右手は大阪の空き家の壁の中から発見された。状況を調べると左手も右手も土曜日のうちにそれぞれの場所に置かれたとしか思えないのだが、死体の男性は日曜日に元気な姿を目撃されていた。

うーん。前作よりもさらにキャラクターに助けられている印象。
薫さんのキャラはもちろん、主人公の刑事(名前失念)も単純なモノの見方をしない子で好感が持てるし、読み心地はとてもいいのですよね。(位牌推理法も案外大丈夫だった。)
謎もいつも通り不可解でワクワクさせられます。
トリックと真相以外は、とても楽しめる作品なのです。

だって、終盤の犯人の告白がやたらと説明臭く、「そんな伏線あったっけ?」と疑問に思うレベルの新情報が続々出てくるのですよ。そりゃ意外な真相ですよ。
それとも、私が伏線を読み逃したのかしら?
実は、謎よりも犯人の心理の方が不可解だった、という読後感。
タイトルはいいと思うのですがねぇ。

硝子の探偵と消えた白バイ/小島正樹 ★★★☆☆

警視庁の管理官・幸田が乗る自動車を先導していた白バイが、乗務する警官とともに消失。幸田は庁内で「ガラスの探偵」と囁かれる探偵・朝倉に謎の解明を依頼する。現場調査の最中にビルの屋上で発見された白バイ警官の射殺体。そして、かつて同じ場所で起こったストーカー殺人事件が、朝倉を迷宮へと誘う―。

<すぐに推理が砕け散る>

「硝子の探偵」の意味といい、これまでと違って「いい意味で」クセのある主人公でした。個人的にはもう少し派手に弾けてもらってもいいくらいですが。
小太郎がカワイイ。

ただ、キャラクターにアイディアを注ぎ尽くしたのか、真相は拍子抜けの連続で。
屋上に出現した白バイの真相なんて、思わず二度読みしてしまいましたよ。
ページ数が少なくてよかった、という読後感。

祟り火の一族/小島正樹 ★★★☆☆

殺したはずの女が蘇り、のっぺらぼうが林に立つ。
包帯男に語り聞かせる怪談に興味をもった劇団員の明爽子は、刑事の浜中と探偵の海老原を巻き込んで、捜査に乗り出した。舞台となった廃鉱山では、連続殺人が起きていたと判明。解き明かされる真実から、火に祟られた一族の宿命が浮かび上がる。


<火を厭うほど、呪われる>

今回もトリックが多数仕掛けられています。
初期の頃はそれを贅沢だと感じていたのですが、どんどん強引になっている印象。
とても複雑ですが、驚きの真相が一つもないのが寂しいなぁ。
目撃者の視点からだと、まさに怪異としか思えない現象でも、第三者が冷静に状況を整理すると、大体の真相が見えてしまうのですよね。

でも、キャラクターは良かったです。
浜中は前作から好印象だし、明爽子も煩すぎなくてイイ。
なによりも、終始、海老原のテンションが低めだったのが嬉しいなぁ。
これまでより、かなり読みやすかったです。
次作は海老原の過去にまつわる事件かしら。

綺譚の島/小島正樹 ★★☆☆☆

風もないのに大木が揺れ、魚たちが大量に死に、海が真っ赤に染まり、
そして土中からは鈴の音が……。
かつての「よそもの殺し」の島に伝わる奇異。
そして繰り返される不可解な島民の連続死に「解答」はあるのか?


うーん・・・なんだかキレ味が鈍くなった?
海老原のはぐらかし方にストレスを感じながらも、謎を撒き散らしている間は楽しめたのですが、最後まで引っ張ったわりに驚いた真相が一つもありませんでした。
トンデモなトリックも今回は小粒で残念。
そして、相変わらずの会話力。
海老原と梶谷の掛け合い、もう少し面白くならないかしら。

龍の寺の晒し首/小島正樹 ★★★☆☆

群馬県北部の寒村、首ノ原。村の名家神月家の長女、彩が結婚式の前日に首を切られて殺害され、首は近くの寺に置かれていた。その後、彩の幼なじみ達が次々と殺害される連続殺人事件へ発展していく。僻地の交番勤務を望みながら度重なる不運(?)にみまわれ、県警捜査一課の刑事となった浜中康平と彩の祖母、一乃から事件の解決を依頼された脱力系名探偵・海老原浩一の二人が捜査を進めて行くが…。

どのトリックも巧妙なのですが、解明が淡々としていて味気ないのですよね。
もっとドラマチックに見せてもいいんじゃないかな。
それでも第一の首消失のトリックには驚きましたよ。すごいインパクト!

浜中の不運なエピソードには笑ったし、一乃ばあとの関係も微笑ましいのですが、探偵と絡むと一気に面白くなくなるのが残念。
2人の「軽妙な掛け合い」に気恥ずかしくなるのですよね。
いつまで経っても海老原は馴染まないなぁ。

扼殺のロンド/小島正樹 ★★★☆☆


その事故車は工場の壁にぶつかってたわみ、ドアが開かなくなっていた。中には男女。女は腹を裂かれ、男は無傷のまま、死んでいた。直前にすれ違ったドライバーはふたりとも生きていたと証言、さらに男の驚くべき死因が判明して捜査は混迷を深めた。しかし事件は終わらない。第二、第三の事件が追い打ちをかける―新世代トリックメーカーが放つ渾身の一撃。

事故車の密室の謎に興味を惹かれて読み進めました。
力技のトリックですが、事故の原因と男の死因には妙に納得。
海老原の軽いノリも、今回はそんなに違和感はありませんでした。
謎の作り方が雑だったり他の二つの密室の必要性と犯人の動機が弱いところなど、他にもいろいろと気になる点はありますが、メイントリックが印象に残ったので○。

ヒトコト(真相に触れています)

以下、自分のためのメモですが真相に触れています。OKな方は【】を反転(ドラッグ)させてご覧下さい。
すれ違ったドライバーの「生きていた」という証言が弱い。
絶対、何らかの原因で死体が動いたんだろうなぁと思ったし。
あと、空中に浮かぶ生首とか、絶対要らない。
探偵がロジックを詰めるためだけの謎、というのは不満だなぁ。

四月の橋/小島正樹 ★★★☆☆


探偵役は鹿児島弁の抜けない弁護士川路弘太郎。リバーカヤックが趣味のせいか、川では死体に出会い、河口で発見された死体の殺害犯として逮捕された容疑者の弁護を引き受ける。知り合いの女弁護士の父親だったからだ。前作で見事な推理の冴えを披露したカヤック仲間、那珂邦彦の頭脳も借り、家族の秘密や昔のいじめ事件…と複雑な謎を解き、水上の大団円を迎える。(本書あらすじ)

読後にあらすじを確認すると、そのまんまでした。
ミステリに関しては何も印象に残っていません。あれ~?って感じです。
あと、いくらなんでもリバーカヤックを押しつけすぎ。

シリーズ一作目の「敬語が使えない弁護士」から「鹿児島弁の抜けない弁護士」へのイメージアップは成功かも。
今回なんてわざわざあらすじで強調(←ちょっと笑った)しているのに、本文ではほとんど訛ってないもの。
よほど不評だったんだろうなぁ。

武家屋敷の殺人/小島正樹 ★★★★☆


探偵役は、若き弁護士とリバーカヤック仲間のフリーター。孤児院育ちの美女が生家探しを弁護士に依頼に来て、手がかりは捨てられたときに残された日記くらいだと言う。具体的な地名はいっさい出てこない代わりに、20年前の殺人と蘇るミイラの謎が書かれた日記をもとに調べ当てると、思わぬ新たな殺人が起こる。最後のどんでん返しまで、目が離せないジェットコースター新感覚ミステリー。

<それでもきっと  最愛の人>

「細かっ!」とツッコミたくなるほどの緻密なプロットに、しつこいほどのどんでん返し。
贅沢尽くしの作品でした。
もちろん、最後の真相に一番驚きましたよ。

不満は、前作と同じくキャラクターが0点なこと。
弁護士・川路の「○○っす」という口調が、最後まで気になって仕方なかった・・・。

でも、これからも目の離せない作家になりそうです。

ヒトコト(真相に触れています)

以下、真相に触れています。OKな方は【】を反転(ドラッグ)させてご覧下さい。
日記の不可解な現象を次々と解明していくという展開がめちゃめちゃ早くて本当にびっくりした。
これだけでも、すっごく贅沢だと思える。

怜子が倒れている才藤の頬を触って「すべてを悟った」のだから、きっと才藤は生きているってピンときたんだけどなぁ。
直後に「才藤の死体」という記述があるし、あれ?あれ?って思っているうちに話が進んでしまって・・・。
あと、最初の「主な登場人物」で才藤を「生活困窮者」と紹介していることに少し違和感があったのよねぇ。
確かに貧乏な暮らしだけれど、そこまでじゃないでしょ~って。
なるほど、ちゃんとフェアだわ。

十三回忌/小島正樹 ★★★☆☆

ある素封家一族の、当主の妻が不審死を遂げたが、警察はこれを自殺として捜査を打ち切ってしまう。それが始まりだった。当主の妻の一周忌には「円錐形のモニュメントに真上から突き刺さった少女」、三回忌には「木に括りつけられさらに首を切られた少女」、七回忌には「唇だけ切り取られた少女」・・・と忌まわしい殺人が続いていく。
そして十三回忌を迎える。厳戒態勢のなか、やはり事件は起こった。(帯より)


<あなたの不快さが私を悩ませる>

初の作家さんですが、文章が読み難くてなかなかページが進みませんでした。
刑事が多く登場するわりには、描写が「彼は○○だから僕は好きだ」という調子で区別がつかないし。
彼らの確執も中途半端で、全く盛り上がることができないし。
探偵も最初と最後でキャラが変わってるし、ご都合主義な展開だし。

・・・と、不満たっぷりな作品なのですが、トリックはバカミス気味でとても好みでした。
あまりの読み難さに、もう誰が犯人でもいいや~と投げやり状態だったからか、その正体にもかなり驚きましたよ。

全体的に、何だか勿体ないなぁ、という印象が残りました。

ヒトコト(真相に触れています)

以下、戯言ですが真相に触れています。OKな方は【】を反転(ドラッグ)させてご覧下さい。
「彼女を犯人とするには動機の点や人物描写が浅い」という不満よりも、あの数ページで引っくり返す手法がとても嬉しかった。
最近の長編ミステリでは、なかなかこんな「どんでん返し」ないもんなぁ。
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 2005年8月~

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