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晩餐は「檻」のなかで/関田涙 ★★★☆☆

トラはターゲット、ヤギは実行者、ヘビは協力者、サルは探偵、クマとカメは司法の番人、イヌは傍観者。
「仇討ちゲーム」の役割を与えられた7人の男女が「檻」に集められる。期限は72時間。
そしてとうとうトラが殺害される。
ヤギ、そしてヘビは一体誰なのか?


<あなたは、驚天の結末を予想できるか!>

「仇討ちゲーム」を描いた『檻のなかの七匹の獣』という章と、外の世界のダメ小説家のストーリーが交互に進むのですが、私はこの著者とは合わないのか、どちらも全く惹かれませんでした。
特に、ダメ小説家のダメっぷりが凄まじくゲンナリ。
決して楽しい読み物ではないです。

2つのストーリーが最終的にどうリンクするのかが見所で、これは帯の通り予想外の真相でした。
よくある手法ですが、驚かされました。
伏線が足りないせいか、再読時の効果がそれほどでもなかったのが残念ですが。
とにかく、真相までの道のりは長かった・・・。

あと、これは内容と関係のない不満ですが、著者は作品の完成後にしっかり見直してほしいです。
あらすじはズレているし、「檻」の見取り図には誤植がありました。
後者はミステリとして致命的な誤植で、最後まで気になって仕方ありませんでした。

時計仕掛けのイヴ/関田涙 ★★☆☆☆

大学生の深澤は帰宅途中、頭に衝撃を受けて気絶する。目を覚ますと女性用のカーディガンが頭に巻かれていた。目撃者の話では、上からガラスの灰皿が落ちて頭に当たる直前に、そのカーディガンが巻かれていて、おかげで軽症で済んだということ。周りには他に誰もいない状況だったはずなのに、深澤は薄れゆく記憶の中で、頭にカーディガンを巻いてくれた女性に一目惚れをしてしまっていた。後日、バイトで訪れたバーでその女性・希莉絵を発見。希莉絵は不思議な能力を持っていた・・・。

『あの朝、僕の周りには、眠りという魅惑的な餌をぶら下げた小癪な魔物がうようよしていた。』・・・などの言い回しに慣れなくて、数行で断念しそうになりました。
かと言って、全てが文学調ではないので、たまに出てくるこういう表現がとても浮いてて気になるのです。

主人公の深澤が軽薄で調子が良くてあまり魅力的とは思えません。
希莉絵を発見してからのストーカーっぷりは、ハッキリ気持ち悪いです。
なのに、意外にすんなりと深澤を信用する希莉絵もどうなのか。
彼が「希莉絵ちゃん」と呼ぶたびに、鳥肌が立つのですが。
このあたり、2人の出会いが「運命」だったと片付けられても納得できないぞ。

本筋に入るまでがひたすら長いし、彼らが事件に関わっていく過程も強引すぎます。
希莉絵の時間を止める能力という設定も、くろけん作品っぽくて好きなんだけれど、どうも活かしきれていない印象。
読後は、その必要性すらなかったようにも感じます。
面白くなる要素はたっぷりなのですが、真相も伏線も含め全体的に弱いのですよね。
無意味な描写が多いのは、犯人当て小説として連載されたものだから仕方ないのかな。

不満ばかり書きましたが、こういった形で出版されていない他の作品だったら、(ミステリ面は)もっと楽しめたかもしれません。
事件が起こる前に解決しようとする試みはなかなか斬新でした。
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 2005年8月~

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Author:めみ
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