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裂けた瞳/高田侑 ★★★☆☆

幼少の頃から神野亮司は、身近にいる人の感情が爆発した時、その人間の見た光景が脳裏に浮かんでくるという発作が起きる。長谷川瞳と不倫関係になった亮司は、ある日、得意先を訪れる途中で発作に襲われる。亮司が知覚したのはプレスマシンに挟まれて圧死する男が絶命する瞬間に見た光景だった。最後に見えた若い男の正体と現場近くに残されたカラスの死骸の意味するものが結びついた時、亮司は身の危険を感じはじめる。

<忘れないで。きっと守るから>

前回の『鉄槌』よりは、面白かったです。
でも、雰囲気が似ていると感じるのは、またもや主人公がダメ男だからでしょうね。

発作が起こると、他人の感情を読み取ることができる能力を持つ主人公。
その力で殺人を目撃(?)してしまい、さぁここから面白くなりそうだとワクワク。
するとそこから、会社の後輩・長谷川瞳との不倫関係の描写がダラダラと続く。
全般に、主人公の能力を持つが故の苦悩が描かれてあるので、同じ能力を持つ瞳との出会いは必要なのかもしれないけれど、流れが断ち切られたようで拍子抜けしました。
そして、後半に進むにつれ、やっぱり失速してしまうのですよね。
母親の愛情や少年犯罪、心の傷など、それぞれの設定は面白くて、少し感動したりもするのに、巧く繋がってないのかチグハグな印象。
『鉄槌』でも思ったけれど、読後、「・・・だから?」と言いたくなっちゃう。
この作家さんの作品の主人公は、すべてダメ男なのだろうか?
登場人物に感情移入ができないのは辛いなぁ。

鉄槌/高田侑 ★★★☆☆

失踪した母が戻ってきた。
そして本当の悲劇が始まった・・・。
小さな鉄工所を営む父親と、それぞれ自立した3人の子供・大輔、早紀、洋介。
ある日、父親が急死、子供たちは20年ほど前に自分たちを置いて家を出た母親を発見する。
母親は痴呆が始まっていて、胡散臭い男と一緒に暮らしていた・・・。


<母が男と家を出て、父が俺たち三人を育ててくれたのです>

初・高田作品です。
普通に読み易い文章だなぁと思ってたら、物語全体が普通でした。
(叫び声の語尾に「おぉぉぉぉ」とか付けるのは、さすがに飽きたかも。)
ミステリではなく、サスペンスだったのですね。

内容が内容なので、全体的に暗いです。
父親の愛情や人物像は十分に伝わってくるのですが、母親の「子供たちへの愛」の描写が極端に少なくて、彼女が何を考えていたのか最後まで分かりませんでした。
一緒に暮らしていた若松屋も、中途半端に嫌なキャラでした。

大輔と洋介の区別がつかず、途中で混乱。
片方を、もう少し変わったキャラにしても良かったんじゃないだろうか。
洋介の「幸せになることに臆病」という設定はリアルだったけれど、面白くなりそうな小道具が一杯あるのに、放ったらかしの印象を受けました。

ヒトコト(真相に触れています)

以下、真相に触れています。OKな方は【】を反転(ドラッグ)させてご覧下さい。
父親が強請られていた理由や、母親殺しの犯人が池山だということは、すぐに気付きました。
でも、早紀の隣の物騒な声や、大輔と洋介の女性関係とか、必要があったのかな・・・。
石関正子も訳分かんないし。
鰻屋の夫婦なんて、父と母の関係そのままなのに、大輔がそれを嫌悪せずに、若奥さんにデレデレするのは不自然に思える。
若松屋も、洋介の彼女に何かするんじゃないかと思ったらそのままだし・・・。
なによりも、母親があっさり死んでしまったのは、本当に物足りなかった。
父親がどれだけ素晴らしい人物だったかということだけを、言いたかったのかな。
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 2005年8月~

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Author:めみ
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