|
鹿島翔香。高校2年生の平凡な少女。ある日、彼女は昨日の記憶を喪失している事に気づく。そして、彼女の日記には、自分の筆跡で書かれた見覚えの無い文章があった。“あなたは今、混乱している。若松くんに相談なさい・・・”若松和彦。校内でもトップクラスの秀才。半信半疑ながらも、彼は翔香に何が起こっているのか調べ始める。だが、導き出された事実は、翔香を震撼させた。
<詳しい事は、昨日言う>
いまさらですが、名作を読んでみました。 いやぁ、本当に素晴らしかった!
映画はずいぶん前に観たので内容は知っていたのですが、それでも冒頭からすぐに引き込まれて、次から次へノンストップの展開にドキドキし通し。
ある朝起きると昨日一日分の記憶を失っていて、日記を読むと「心配しないで」なんて自分の字で書かれてある。 こんな、発端からして魅力的な謎が、少しの破綻もなく綺麗に解き明かされていく快感といったらもう! 見事なプロットにため息です。 青春ドラマとしても素敵で、翔香と若松くんのお互いを思いやる気持ちにグッときました。 読後、最初のページを読み直すと・・・ニヤリ。 本当に隅々まで楽しませてもらいました。大満足!
<頑張れよ>
| |
ヒトコト(真相に触れています)
以下、戯言ですが真相に触れています。OKな方は【】を反転(ドラッグ)させてご覧下さい。
【冒頭のフルーツたっぷりのボウルや笑いすぎて「腹が痛い」のも伏線だったのがスゴイ。
映画では最初の方に殺人事件が起こるので身構えることができたけれど、もし原作から読んでいたら、結構生々しい真相に感じたかもしれない。
ちゃんと、新聞記事やパパの発言が伏線になってるけどね。
正直、佐藤藍子よりも田口トモロヲの芝居に釘付けだったのだけど、(佐藤藍子が)襲われかけた直後、震える手で手紙を書くシーンとかすっごく巧いと感じた記憶がある。
ラストシーンの、ハグして「ただいま」も良かったなぁ。】