スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ダブル/永井するみ ★★★☆☆

契約ライターの多恵は、若い女性が突然、路上に飛び出し車に轢かれて死亡するという事件に興味を持ち、独自に取材を始める。その女性・鉤沼いづるは容姿が醜くく、公衆の面前で恋人にいちゃつくなど目に余る行動をしていたという。後日、同じ地域で駅の階段から男性会社員が転落死する。多恵は2人の被害者に共通する「周囲への印象の悪さ」に注目し、関連を調べることに。一方、妊婦の乃々香は、被害者が以前所持していたストラップや名刺入れを手に入れていた。大切な「記念品」として。

<なんで、あんたが?というような相手が自信満々に振る舞っている姿ほど、見ていて不愉快なものはない>

物語は、多恵と乃々香の2つの視点で交互に進んでいきます。
ありふれた手法なのに、なぜか異様に面白い。
この作家さんは、女性の心理(主に嫌な面)を描くのが上手いのでしょうね。
追う多恵と追われる乃々香。
2人の心理戦はなかなか読み応えがあって、友情に似た感情が芽生えそうになったり、少しヒヤリとするシーンもあり。
以前読んだ『さくら草』と同じく、感情移入ができる登場人物が全くいません。
乃々香はともかく、多恵にまで好感が持てないところが凄い。
意地悪な気分にどっぷりと浸りながらの読書でした。

最後まで予想通りの展開でしたが、鉤沼いづるの恋人・佐藤の言葉にはじ~んときました。
いづるは本当に幸せだったんだなぁ。
ここで読後感がぐんと良くなりました。
物足りないと感じたのは、乃々香の旦那さんの件。
ここは、ドッロドロを期待していたのですが。

「先入観」の怖さを痛感した作品でした。

さくら草/永井するみ ★★★☆☆


清純で高級感のあるデザインで、十代前半の少女に人気のジュニアブランド『プリムローズ』。
その服を身に着けている少女が次々と殺害される。
プリムローズに執着する男たち<プリロリ>の仕業か?


<プリムローズ・・・さくら草。>

初めての作家さんです。
あらすじに興味を持ったのですが、ミステリよりもファッション業界の内情が楽しめました。

プリムローズに憧れ、毎回コンテストに応募する少女。
その服代に年50万をつぎこみ、応募写真を撮るために写真教室に通う母親。
殺人事件の悪いイメージから、必死にブランドを守ろうとするゼネラルマネージャー。
一人娘を亡くし、精神を患った母親とその姉。
読み進めるうちにどんどん塞いだ気分に・・・。
永井さんは嫌な女性を描かせたら抜群に巧いだろうなぁ。

サクサク読めて面白かったのだけれど、色々と気になる点が。
桜子のキャラにあまり現実味が感じられない。
刑事2人に深みがなく、理恵の過去もとってつけたっぽい印象。
晶子を含め、登場人物に共感はできても好感が持てなかった。

犯人はな~んとなく想像が付きましたが伏線が少なすぎです。
終盤に突然バタバタッと解決するのも不自然かな。
最新記事
検索フォーム
記事一覧

 2005年8月~

カテゴリ
プロフィール

Author:めみ
FC2ブログへようこそ!

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。