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むかし夕日の公園で/乙一 ★★★★☆

*「otsuichi official web site」上での作品です。

<思い出す子供の頃の思い出。あの不思議な体験は一体・・・>

こっ、こっ、怖かった・・・!
個人的に、この恐怖感は乙一作品の中でぶっちぎりのトップです。
念のため、サウンドOFFで読んだのですが、それでも十分震えました。
ショートショートストーリーなのに・・・。
イラストにも迫力があります。

これは「怪談」ですね。
日常にふと異空間、違和感を感じるテーマとしては、『小生物語』に出てくるエピソードに似てるかもしれません。
ただ恐がらせるだけでなく、公園やその周辺の描写も秀逸です。
子供の頃を思い出して懐かしい気分になりました。
深夜に読んだので効果倍増でした。
やっぱり乙一、すごいです。

痙攣的~モンド氏の逆説~/鳥飼否宇 ★★★☆☆


<美とは痙攣的なものである。>

その言葉通り、四、五話で背筋が痺れっぱなしでした。
一~三話はミステリとしては不満だとしても、それぞれちゃんとオチていたので、「前フリ」だったと判明したときは驚きました。きっと鳥飼さん、三話目を書き終わった時点で「あっこれは私のカラーではない!」と気づかれたのでは。
そのくらい、読み始めと読後感が全く違います。
まさか・・・まさかモンド氏が○○だったなんて・・・!
もうホント脱力後に大笑いですよ。同時にちょっと安心感が。

確かに、読み終えるまではものすごく時間がかかりました。
その点で評価が少なめです。
なにぶん、ロックや前衛芸術に無縁なので「芸術と犯罪は紙一重」の例を出される度、うえっとなってしまって。
でも、完読後はそのあたりの嫌悪感なんて飛んじゃいました。
ある意味、試練です。でも、それを乗り越え、最後まで読んで良かったですよ~。

*登場人物の名前がやたら不自然だと思ってたら、著名な芸術家やロッケンローラーの名前をもじってるらしいですね。
 凝っているのはいいけれど、判鰤人(ばん・ぶりと)ってのはあんまりです・・・。

本格的~死人と狂人たち~/鳥飼否宇 ★★★★☆


アンソロジーで短編を読んで以来、気になっていた作家さんです。この本は理系ミステリということでなかなか手を出せずにいました。
今回、図書館にでんっと置いてあったのと、あまりにも無気力な装丁に惹かれて借りてみることにしたのですが・・・。

これは面白いっ!
(装丁はともかく)もっと堅い話だと思っていたので、十分に気合いを入れて読み始めたのですが、かなり早い段階で力が抜けました。地の文で「あっかんべー」とか出てくる時点で好感触。
「変態」では学者っぽい知的な変人、をイメージしていたので、増田助教授のド直球の変態っぷりにはのけぞりました。
「擬態」の講義、受けてみたいなぁ~。
ゼミならともかく、日本の大学の講義でこんなにも質疑応答があるものなのか疑問でしたが、おかげでその分野に全く無知な私でも興味深く読むことができました。
個人的に薀蓄は苦手なのですが、鳥飼さんの説明はとても丁寧でわかり易いです。何だか得した気分になれました。

あと、こんな形式のミステリを初めて読んだので、レポート課題にびっくり!
読み返しながら、しきりに感心しました。これには驚いた~。
「形態」はちょっと勘繰りながら読んでしまったので、主要なトリックは予想できました。でもベビーカーの謎や名前については上手だなぁと思いました。

三編に通じる警部補と巡査部長とのやりとりが大好き。
特に谷村警部補。彼の性癖はともかく、親父ギャグで思わず笑ってしまう危険な私。
ラストは油断していたので「前期試験」でまた驚いてしまいました。
「実態」ではメッタ斬りもあり、サービス精神旺盛です。
とても楽しい一冊でした。

黒笑小説/東野圭吾 ★★★☆☆


また「世にも奇妙な物語」で使われそうなネタが多かったです。よくこんな発想ができるなぁと感心。

全体的にクスッと笑えるお話ばかり。もちろん、風刺も効いてます。
『奇跡の一枚』では少ししんみりしました。
作家と編集者の本音と建て前がとてもリアルで怖かった・・・。
きっと同業者が読んだら、笑い事じゃないんでしょうね。

個人的に『シンデレラ白夜行』が一番面白かったです。
自分の作品をパロディーにするなんて!
またこのシンデレラが例の彼女を彷彿とさせるし。まだまだカワイイですが。
東野さん本人も楽しんで書いてるんだろうなぁ。

FLY,DADDY,FLY/金城一紀 ★★★★★


47歳のサラリーマン、鈴木一には大切な妻と一人娘がいる。ある日ボクシングのインターハイチャンピオンである高校生、石原に、娘がケガをさせられた。反省の色のない石原に復讐を誓うも、のりこむ高校を間違えてしまい、不思議な高校生5人組と出会う。鈴木は彼らの協力のもと、石原と対決すべく体を鍛え始める。

最高に面白かった!
終始、笑いのツボと涙腺を刺激しまくりでした。
「レヴォリューションNO.3」のゾンビーズたちが、またまたいい味出してます。

序盤の石原と学校関係者たちの言動にとても憤りを感じたので、鈴木さんのトレーニングの応援にも自然と力が入りました。
「会社はどうするの?」の疑問があったのですが、理解ある上司にこれまた感動。
鈴木さんの『自分が父親としてカッコいいと思えた瞬間て、あるか?』との問いかけには、伊坂幸太郎著「チルドレン」の『大人がカッコ良かったら子供はグレない』という台詞を思い出しました。
その想いがあるからこそ、すぐに次の日からのトレーニングを決断できたのですね。

ゾンビーズ、やっぱり好きです。
言動は無茶苦茶なのに、しっかり律儀で丁寧なところがいいです。
今回は山下くん、大活躍だし!
きっと彼の笑顔には癒し効果があるんでしょうね。
前回同様、どんな目に遭っても不屈の精神ですし。
なんだか小動物みたいで、かなりのお気に入りです。
ラストは私の予想と外れましたが、とてもいい気持ちで読み終えました。
爽快です!

レヴォリューションNO.3/金城一紀 ★★★★☆

<ギョーザ大好き!>

全てのキャラクターが際立ってます。
2回目の学園祭潜入作戦、くだらないけど想像したら可笑しくって・・・っ!
そして、ヒロシのために僕が屋上でしてあげたこと。
雨かと思って月を仰ぎ見、その月が滲んで見えることで自分が泣いていることに気づくシーンが切ないです。

「ラン、ボーイズ、ラン」
ヒロシの墓参りのため、沖縄行きの旅費を貯めていた『ザ・ゾンビーズ』。
その旅費全額を預けた山下がカツアゲされ、僕達は新しいバイト先を探したり、犯人を突き止めたりと奔走する。


これはタイトルからして「ラン・ローラ・ラン」をイメージして読んだのですが、そんなに走らなかったですね。
『~王』という響きに皆が恍惚とするのに笑いました。
そしてクラブでの襲撃。
彼らの考えること、することがいちいち気持ちイイ。スカッとします。
夢に出てきたヒロシへ、ぼくの想いを伝えるシーンでまた涙。
これでヒロシとの別れをやっと受け入れることができたんですね。

「異教徒たちの踊り」
僕は友人に女子大生を紹介される。
どうやら、ストーカーに付きまとわれて悩んでいるらしい。
僕はボディーガードを頼まれるのだが・・・。


事件自体はあまりピンとこなかったのですが、舜臣が格好良かったです。
彼の「差別」に対する意見は、なかなか痛いところを突いてきます。
身近な差別に慣れてしまってないか、と改めて考えさせられました。
彼は体を鍛えることによって、心も強くなったのでしょうか。
あと山下君が最高です。不運専用のフェロモンですかね。健気すぎます。
仲間からの扱われ方も絶妙!蚊よけの人柱って・・・。

僕の「愛してるぞ」の言葉には本当に愛が感じられます。
『ザ・ゾンビーズ』のみんなは何があっても踊り続けて欲しい。

天啓の殺意/中町信 ★★★★☆

推理雑誌の編集部員である花積明日子に落ち目作家の柳生照彦から犯人あてリレー小説が持ち込まれる。柳生の問題編に対し、タレント作家の尾道由起子に解決編を書いてもらい、その後に自分の解決編を載せるという斬新な企画だった。
だが問題編を渡したまま、柳生は姿を消す。しかもその小説は、半年前の実際にあった殺人事件を関係者も実名のまま、そっくり書き綴ったものだった・・・。


1980年代に刊行されたものを前面改稿して出版された作品です。
驚き度としては同じく改稿出版された「模倣の殺意」の方が大きかったです。
どちらもまず、時代背景(家賃が2万円だったりする)に驚き、度々お金の価値を計算する作業が必要でしたが、それ以外では特に古さを感じさせません。
読後は上質な推理小説を読むことができたという満足感がありました。
(以下、天啓の殺意の感想)中盤で、真相が二転、三転するのですが、それだとラストはもう少し大きな衝撃が欲しかったです。
ちょっと驚きが緩和されてしまったような。
そして「なぜこの人が?」と忘れかけていた登場人物が、最後に花道を飾ることにとてつもない違和感が。
これも作者の試みということなのですが、特に必要がないような気がします。
やっぱり「ただの証人」程度の扱いで良かったのでは。
あと登場人物がよくお腹を壊すことや、旅館の露天風呂の有様に目を瞑れば、読ませる力はすごいと思います。
次々と事件が起こるので全く飽きずに読み終えました。
プロローグでの意味深な発言や様子、紅茶茶碗の選択や寿司の食べ方など、小道具も効いてます。

青に捧げる悪夢/恩田陸・他 ★★★☆☆


「水晶の夜、翡翠の朝」恩田陸
これは「麦の海に沈む果実」のシリーズですね。その設定をド忘れしてしまってたのですが、読んでいるうちに思い出しました。短編ということもあり、ミステリとしては(「麦の~」を未読の方は特に)キャラクター頼りの感が否めないでしょう。でも、やはり学園の設定等が魅力的だと感じました。校長も。相変わらずのご様子で。
「三度のサマータイム」若竹七海
「クール・キャンデー」が未読だったので買ってしまったほど、好みのストーリーでした。
若竹さんの書く男の子はちょっと不器用で、でも優しくて、渚のドキドキが伝わってくるのですよね。
真相がちょっと苦く切なくって、だからこそラストは救われた!
「葉山晶」シリーズも好きですが、「渚」シリーズも、続編出て欲しいなぁ~。
「水仙の季節」近藤史恵
う~ん、綺麗なんだけどモノ足りない感じがしますね。
近藤さんは「凍える島」しか読んだことがなく、あの雰囲気はすごく好きだったのですが。今回はトリックが解り易かったからかな?
「攫われて」小林泰三
この本の中で一番びっくりした作品です。
ポーっと読んでいたので、ラストの驚きが半端じゃなかった。
「玩具修理者」と雰囲気が似ているのですが、こちらの方が驚いたなぁ。
残虐なシーンもありますが、あまり気持ち悪いとも思わず、乙一さんの「暗黒童話」のラスト付近を思い出しました。
「階段」乙一
もう。妹が可哀そうで。これまた階段の描写が恐ろしくて。
乙一にしてはラストのどんでん返しが無かったので、そこはちょっと期待ハズレでしたが、十分に怖かったです。
「ふたり遊び」篠田真由美
とても幻想的でした。真相は最後までつかめませんでしたが(笑)。
「魔女の凄む家」も綺麗な話だったし、もう少しこの人の本を読んでみようかな。
「還って来た少女」新津きよみ
この人の他の作品は読んだことがないのですが、「読み易そう」というのが感想です。物語にこれといった起伏もなく、サラッと読み終えました。
「闇の羽音」岡本賢一
これは苦手です。不条理と無駄な気持ち悪さとラストほったらかしの三重の不快感。もう少し上手く終われなかったのかなぁ。
「ラベンダー・サマー」瀬川ことび
とても評価が高いようなのですが、私は「爽やかなブラック・ユーモア・ホラー」が肌に合わず、引きまくりでした。
主人公以外の仲間の台詞が、サラッと流せずいちいちカンに触ったりして。
「このバチあたりが!」と思ったり。
それでも「彼女」にとっては楽しい思い出になったのかな。だったらいいか。

神様ゲーム/麻耶雄嵩 ★★★★★

ぼく、黒沢芳雄は小学4年生。同じ町内同士の仲間で結成されている探偵団のメンバーだ。最近、ぼくの住んでいる神降市で野良猫連続殺害事件が発生。クラスメイトのミチルちゃんが可愛がっていた猫が被害に遭ってしまう。そんな時、転校生の鈴木君から「自分は神様で猫殺しの犯人も知っている」と聞かされる。半信半疑のまま、ぼくは鈴木君の<神様ごっこ>に付き合うことになるのだが・・・。

麻耶さんは初期の作品で一旦沈んだ気持ちにさせられて、その後『鴉』や『蛍』で惚れ直してしまった作家さんです。
この作品は手に取る前に「すこぶる後味が悪い」とか「子どもは絶対トラウマになる」など評判を聞いていました。
心積もりはしていたので、そんなにも憂鬱にはならなかったです。
子ども向けの作品でも、麻耶さんが書くとこうなってしまうでしょう。

主人公の男の子は親友と探偵団との板挟みになっても、それぞれの「掟」を守るようなとても芯の通った良い子です。
だからこそ<神様>の告げる「事実」にショックを受け、それを最後まで引きずってしまう姿がとても痛々しい。
そのくらい<神様>の言葉は残酷です。
猫殺しの犯人を罠にかける作戦を考えついた次の日、秘密基地で新たな事件が起きます。
そして一つ目の「天誅」。
これはさすがに絶句しました。
何もそんな目に遭わさなくったって・・・。
そしてラストでは座ってたバランスボールごとひっくり返りそうになりました。
さすが、麻耶さん!
完読後、また読み返す作業が必要です。

真相がわかると、主人公と両親との関係の設定(または必然性)や、事件のトリックに納得することができ、やはり計算されているなぁと感心しました。
(私なりの解釈なので、正しいかどうかは別なのですが。)

ふと気が付いたのですが、目次が「死」を中心に回文?のようになってます。
何かの暗示なのかしら・・・?

扉は閉ざされたまま/石持浅海 ★★★☆☆


大学の同窓会で高級ペンションに7人の旧友が集まる。
伏見亮輔は以前から後輩の新山の殺害を計画、当日ペンションの一室で実行に移す。
部屋にはトリックで鍵をかけ、完璧な事故死として皆を欺くことができるはずだった。
しかし、一人の女性が疑問を抱いたことにより、閉ざされた扉を前にして頭脳戦が始まる。


「アイルランドの薔薇」や「月の扉」でもたっぷり堪能したのですが、今回もロジックがどんどん展開されていきます。
あまり頭を使わずに本を読みたいので、難しいロジックは遠慮したいところなのですが、石持さんの本は毎回読んでしまいますね。
密室を破れない理由が「高価な扉だから(中が切羽詰った状況だと決まった訳ではないのに)壊してまで入るというのはどうか」との「常識」だというのはとても斬新なアイディアだと思いました。
中に入れないので状況が解らない仲間たちの楽天的な言動と主人公の少しピリピリした心境とのギャップが面白いです。

ただ、どうも作者が探偵役の女性をホメすぎ(笑)。
「彼女の頭脳は超一流」のような表現が、あれこれ言い回しを変えて出てくる出てくる。
そのおかげで、「探偵役である彼女の言うことが全部正しい」と刷り込まれてしまい、ロジックはあまり突っ込んで考えられなかったなぁ。
もちろん緻密に作られているとは思うのですが。
あと最終的に明かされる動機で、私が抱いてた主人公のイメージが一変してしまいました。
そんな動機だったら、殺さなくても他に手段があったはずです。
主人公も探偵役の女性と張り合うほどの「頭の良い人」なんだから、こんな短絡な行動に走らなくても・・・。

私が気に入らないのは、被害者が自分の殺される理由を知らないまま死んでしまった、というところですかね。
いくつか引っかかるところはあるけれど、全体的には楽しく読めました。
次回作も楽しみです。

館島/東川篤哉 ★★★☆☆


天才建築家・十文字和臣が自分の設計した異形の別荘の巨大螺旋階段の下で遺体で発見される。
死因は墜落死にもかかわらず、周囲にはその痕跡が見当たらない。
半年後、事件関係者と若手刑事、女探偵が別荘を訪れると新たに連続殺人事件が・・・。


お久しぶりの東川さんです。
東川作品は毎回トリックが上手だと思うのに、文章が軽いせいか地味な印象がありました。
それがなんと今回はコテコテの館ミステリに挑戦!?
一ページ目から館の見取り図とか出てくるし、
「大丈夫?そんな大風呂敷広げちゃって。大丈夫?」と読む前から心配に。

でもやっぱり全体的にコメディでした。
この文体は好みが分かれると思うのですが私は大好き。
登場人物もそれぞれいい味出してて、刑事と探偵のかけあいで声に出して笑ってしまったり。
個人的に、岡山は隣の県なのでその点でも興味深く読めました。
館の構造上、トリックは予想がつくのですが、これがぶっ飛んでて潔いです。
トリックを見破るための伏線には全く気が付かなかったのですが。
動機は・・・これもいつもの通り弱いですね・・・。
でも全体的に無駄な箇所がなく、丁寧に作られていると思いました。
次の作品が楽しみです。

弥勒の掌/我孫子武丸 ★★★★☆

3年前に女生徒と不祥事を起こした高校教師の辻は、それをきっかけに妻とは不仲になっていた。ある日帰宅すると妻がおらず、失踪を怪しんだ妻の友人の通報により警察に疑われて窮地に追い込まれる。一方、ベテラン刑事の蛯原の妻がホテルで遺体となり発見、おまけに蛯原への汚職の疑いも発覚。愛する妻の仇をとりたいのに表立った捜査が出来ない蛯原、愛情はないが自分の嫌疑を晴らすため妻を捜す辻。そんな中、それぞれの妻に共通するある新興宗教団体が浮かび上がり・・。

我孫子さん、「殺戮にいたる病」から13年ぶりの書き下ろし長編ということです。
「~の殺人」や「人形は~」シリーズが大好きだったのですが、新刊を読むのはかなり久しぶりだったので、ちょっと不安になりながら読み始めました。
しかし、感想を一言で言いますと、面白かった!
本当に読みやすいんですよ、文章が。
直前に読んだのがチンプンカンプンの難解小説(注:乾くるみ「匣の中」)だったので、尚更ありがたくって涙が出ました。

そして真相にはびっくり!
最初の方で「これは伏線かも・・・」とチェックしていた箇所はあるのですが、こんな風につながるとは思わなかったです。
一つ目の真相はなんとなくヨメてしまい「まさかこれがオチなのでは・・」とガッカリした途端、二つ目の真相で見事に驚かされました。
多少、動機の弱さとか所々ムリヤリっぽさも気になったりするんですけどね。

あと気になった点といえば、サクサク読めてかつ短いので、あとがきに作者も書いている通り、ちょっと「物足りない」かな?と感じました。
うまく言えませんが「驚いたけどそれだけ」みたいな。
もう少し余韻のようなものが欲しかったかも。
でも、いくらなんでも強引すぎるといわんばかりの傍若無人な蛯原や、「こんな旦那絶対イヤ」と断言できるくらいのダメ人間な辻(そらエエ友達になれるわアンタら・・・)に終始ムカつきましたので、人物は描けていたのではないでしょうか。感情移入は無理ですが。

よく考えると相当後味の悪いラストなんですが、普通にサラッと流せてしまえるところは怖いかも。
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 2005年8月~

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Author:めみ
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