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七回死んだ男/西澤保彦 ★★★★☆


不規則ながら一日を繰り返すことのできる能力をもつ久太郎は、大手レストランチェーンの会長である祖父が殺されるのを防ごうとする。
ただし、繰り返すことができるのは9回まで。
想定外の出来事が起こる中、久太郎は孤軍奮闘するが・・・!


第49回 推理作家協会賞候補作。

評判通りの面白さ。
西澤ミステリの中では一番好きです!!

毎回、久太郎が犯人とおぼしき人物を足止めしても、なぜか祖父は殺されてしまう。
ずっと祖父に付いていれば殺人は防げるのでは?という疑問も、ある理由で上手く解消できています。
そして、やっと事件から解放されたと思いきや、大きな落し所が待ち構えているのです。びっくり!

笑えるくらい極端なキャラが多く、サクサク読める軽さも良い。
しかし、伏線もロジックも完璧。
謎解きシーンでは思わず「ほぉ~っ!」と感嘆。
西澤作品には珍しく(?)スッキリ納得できるミステリでした。
お見事です!

謎亭論処/西澤保彦 ★★★☆☆


女子高教師の辺見祐輔は、忘れ物を取りに戻った夜の職員室で、怪しい人影に遭遇した。
その直後、採点したばかりの答案用紙と愛車が消失。
だが二つとも翌朝までには戻ってきた・・・。
誰が?なぜこんなことを?
やがて辺見の親友タックこと、匠千暁が看破した意外な真相とは?『盗まれる答案用紙の問題』


タックたち4人組が活躍する短編集です。
『解体諸因』と同じく時系列はバラバラ。
このシリーズは、日常の謎だと思っていたら非日常だったというオチが面白いのですよね。
それぞれの事件は少々の毒を含んでいるものの、なかなか楽しめました。

なにより、卒業後の彼らの状況を知ることができて嬉しい!
ボアン先輩が教師になったことは置いといて、一番驚いたのがウサコが結婚してること。
それもタカチが言うにはタックが仲をとりもったらしいし。
すごく気になる!
早くこのあたりを書いて欲しいなぁ。

依存/西澤保彦 ★★★★☆

ルルちゃんの誕生日を祝おうと、白石教授の自宅へ集まったタックたち飲み会メンバー。
そこで教授の再婚相手の女性に出会った瞬間、タックは青ざめる。
なんと、彼女はタックの生みの母親だった・・・!


待望の「依存」です。
再読とはいえ、なかなか細部までは憶えていないものです。
ラストまで一気読みでした。

今回はウサコが語り手。
これがまた、切なさや胸の痛みがビシビシ伝わってきてとても効果的なのです。
しかし、初読時はかなり重い内容に引き気味だったことを思い出しました。
この状態のタックを知っているが故、後に彼が探偵役だと知り、とても違和感があったことも。

飲み会メンバーが抱える悩みや謎の解明が主なストーリーで、タックがタカチに語る生みの母親の美也子との関係が「ホームカミング」として挿入されてます。
後半、この2つの要素が絡み合っていくところが見事!
着地が綺麗に決まっています。

そして、タックとタカチがようやく・・・。
これは感激です!
タックを救おうとするタカチの迫力ある姿にうっとり。
今までの2人の経緯を知らないと、終盤の台詞の深さは解らないままでした。
そしてボアン先輩、やっぱり格好イイ!
タカチをピシッとたしなめたり、心情を思いやったり・・・見せ場が盛り沢山。
彼女の「迷い」も頷けますね。ちょっと惜しいかも。

しかし、あとがきによると<卒業・別離編><ウサコ・結婚編><ボアン・就職編><タカチ・タック・再会編>と続く予定だそうですが・・・。
待ち遠しいです。

スコッチ・ゲーム/西澤保彦 ★★★★☆

2年前、郷里の高校卒業を控えたタカチが学園の寮へ帰ってくると、同姓の恋人が殺されていた。
恋人の浮気を疑っていたタカチは、その真相を探ろうとする。
やがて、第2、第3の殺人が・・・!


今回はタカチの高校時代の事件を中心に進みます。
語り手がタカチだからか、前作でも触れた親子関係、男のナルシシズムや嫉妬など、全体的に哲学風。
『彼女が死んだ夜』で気になっていた「16歳の少女」が、まさかこんな形で出てくるとは衝撃でした。
壊さなくてもいい関係を自ら壊してしまった、との言葉にも納得。
そりゃ、忘れられないよ・・・。

今回はタカチのデリケートな問題に加え、ミステリ色も濃いです。
殺人の動機はどうにも納得できないし、苦いモノが残りますが、この謎は魅力的でした。
ラスト、タックがタカチを自由へと解放したことで、2人の関係は強固なものに。
タカチの約束が胸に迫ります。

<きっと行くわ。あなたのところへ>

仔羊たちの聖夜/西澤保彦 ★★★☆☆

1年前のクリスマスイヴ。
コンビニの真上のマンション最上階から、タックたちの目の前に女性が落下し死亡するという事件が起こる。
一年後に、何かの手違いでその女性のものらしいプレゼントをボアン先輩が保管していることが発覚。
タックとタカチが女性の遺族に返すことに。
が、女性の身元をたどるうちに、5年前の同じ日にも、同じ場所からプレゼントを手に飛び下り自殺した若者がいたとわかり・・・。


1年前の、タックたち3人の運命の出会いが描かれています。
タックとタカチは事件の詳細を突き止めるため、様々な人物にアポをとり、車で出向き、情報を手に入れる。
前作とは打って変わって、フットワークが軽い軽い。
逆にテーマはずっしり重いです。

「親の独善的支配力」。
どの親も少しはそんな部分があるのでしょうが、極端なケースはもうおぞましいとしか言いようがない。
子供の意思を認めない人物が続々出てきて気が滅入ります。
そして、被害者の女性にシンクロすることで、タカチの複雑な家庭環境も徐々に明らかに・・・。
何事にもクールなタカチが、必要以上に事件とその背景にのめり込んでいくので、不思議に思っていたのですが・・・。
その痛々しい姿がやり切れませんでした。

そして、タカチが感じる「タックの言葉の重さ」。
出会いから始まっていたと知り、じ~んと。

麦酒の家の冒険/西澤保彦 ★★★☆☆


タックたちが迷い込んだ無人の山荘。
家具も内装もないからっぽの室内にあったのは、一台のベッドと、なぜかクローゼットに隠された冷蔵庫の中にある、冷えたビールのロング缶96本とジョッキ13個だけ。
誰が何の目的で?
タックと仲間たちはビールを飲み続け、推理に推理を重ねる。
果たして真実に辿り着けるか?


いやぁ。前作はまだまだ甘かった。
すごいですよ。
今回、4人が一晩で空けたビールの数、49本。しかもロング缶。
我慢できず、私も(こちらはスーパード○イですが)くぴくぴ飲みつつの読書でした。

タイトルから推測できる通り、殺人事件は起こりません。
なぜベッドと冷蔵庫しかないのか?
なぜ1階と2階に別々に置いてあるのか?
なぜ冷蔵庫には大量のビールとジョッキが入っているのか?
この謎に、4人が延々と悩み続けるのです。
もし私がこのメンバーの一員なら、飲むだけ飲んで「ど~でもえ~やん」って寝ちゃうな。きっと。

謎の奇怪さと魅力のせいか、『聯愁殺』より楽しめました。
家をビールで埋め尽くすのでは?という仮説には思わずのけぞったり。
でも、全体的に淡々としたリズムなので、やっぱり殺人事件を入れた方が引きがあって好みかも。

彼女が死んだ夜/西澤保彦 ★★★★☆

門限6時の超厳格教育で育てられた箱入り娘のハコちゃん。
念願のアメリカ旅行へ出発する前夜、壮行会から帰宅するとそこには見知らぬ女性の死体が!?
このままでは旅行が取り止めになってしまう!
慌てたハコちゃんは、友人・ガンタに死体の処理を頼むが、なぜかタックとボアン先輩も巻き込まれてしまう。


全編、ビール祭りです。
いや~タックもボアン先輩も飲むわ飲むわ。
ここは私も1本、と冷蔵庫内を探したら冷えてませんでした・・・くぅ~。

西澤さんはエキセントリックな人物を描くのが上手いですね。
それも「憎めない程度」ではなく、徹底的に。
も~ハコちゃん、腹立つわ~!
この尋常でないトラブルと4人の軽妙な会話にどんどん引き込まれてしまいました。

事件も面白いですが、タックたちのストーリーに動きがあるのが嬉しいです。
後の展開を知っているだけに、「2人はいつから互いを意識し始めるのだろう?」とそればかり気になってしまいました。
タカチの過去も少し触れられているのですよね。
16歳の女の子とは何者?
なんだか意味深な伏線がたくさんあるので、度々再読しなきゃ。付箋でも貼ろうか。

真相はとても意外でした。びっくり。
でも、この犯人の気持ちが痛いほど解る・・・。
報われないなぁ。

解体諸因/西澤保彦 ★★★☆☆

タック&タカチシリーズを、現時点での完結作とも言える『依存』から読むという失態をやらかした私。
その『依存』の記憶も薄れかけた頃だし、今度こそ順番通りに読むつもりで大量に借りてきました。
しばらくは西澤祭りということで。

『解体諸因』は、西澤さんのデビュー作だそうです。
とても苦手なテーマなのですが、エロもグロも全く無しの爽やかな仕上がりでした。

バラバラ事件といっても、被害者(?)は人間からぬいぐるみ、ポスターと様々。
立ちはだかる謎に、タックやボアン先輩、中越警部の推理が冴え渡るのです。
よく考えれば動機もロジックも穴だらけなのですが、発想が特殊でとても楽しい。
台詞で幕を閉じるのもいかにもパズラー風で格好イイです。

唯一、台本形式で進む作品はとても読みにくく忍耐が必要でした。
最終章では、各章での結論が覆され、新たな解釈が出てきたり・・・。
この真相が一番好きです。

あとがきで、ある評論家に『こんな理由で死体を切断する奴がどこにおるかぁっ』と激怒されたとあり、笑いが止まりませんでした。
まさに!まさにその通り!
でも、それを言っちゃあ・・・。

どうして犬は/多田秀介 ★★★☆☆

私の現在イチオシ作家・道尾秀介さんのデビュー前の作品。
阿刀田高さんの『ショートショートの広場(13)』にも収録されてます。
これが面白い。

会話文のラスト一行でゾ~ッ!
そして、読み返すと「あっ!そうなの?」。
小粒なのですが、やはりセンスがありますね~。

有名なオンラインノベリストだったと小耳に挟んで、ずっと「道尾秀介」で検索していたのですが、本名で書いてらしたのですね。
この作品と『オグロアラダ』(←後の『背の眼』の一編)が読めました。
個人的にめちゃめちゃ怖いと評判の『手首から先』が読みたかったのですが・・・。

ご自身のサイトがリンク切れになっていて残念!
叔父様のサイトは見つけたのですが(汗)。
もっと作品が読みたいなぁ。
次作、『シャドウ』に期待!

うたう警官/佐々木譲 ★★★☆☆

札幌市内のアパートで、女性の変死体が発見された。遺体の女性は北海道警察本部生活安全部の水村朝美巡査と判明。容疑者となった交際相手は、同じ本部に所属する津久井巡査部長だった。彼は、翌日の百条委員会で警察の不正を証言する予定だという。それを阻止するためか、やがて津久井に対する射殺命令がでてしまう。捜査から外された所轄署の佐伯警部補は、かつて、おとり捜査で組んだことのある津久井の潔白を証明するために有志たちとともに裏の調査を始めたのだったが・・・。

<うたう・・・警察用語で証言する、密告するの意>

初・佐々木作品。
固い文章を書くイメージの作家さんだったのですが、とても読みやすくて驚きました。

警察組織が警察官の口を塞ぐため狙撃するという設定に、「そこまでするか?」と最初は戸惑いましたが、気が付けば一気読み。
佐伯たちは翌日まで津久井を安全な場所に匿い、一晩で彼の潔白を証明しなくてはいけない。
このタイムリミットがスピーディーな展開と緊迫感を生み出し、終盤までグイッと引っ張ります。
逆に言えば、一晩で事件を解決しないといけないので、都合よく次々とヒントが出てくるなど不自然な点も多いのですが。
でも一晩じゃなかったら絶対中だるみしただろうなぁ。

警察に情報を流している裏切り者は誰か?
佐伯たちは翌日、無事に津久井を道議会へ送り出すことができるのか?

最後までハラハラし通しです。
375頁がとても短く感じました。

ヒート アイランド/垣根涼介 ★★★★☆


渋谷を根城にファイトパーティーを主宰し、トップにのし上がったストリートギャング『雅』。頭(ヘッド)のアキとカオルは、ある日仲間が持ち帰った大金を見て驚愕する。その金は、ヤクザが経営する非合法カジノから、3人組の男たちが強奪したものだった。金の行方を追う強奪犯とヤクザ。絶体絶命の状況を脱するためにアキとカオルが立てた作戦とは。

<からりと晴れた気持ち。死ぬ前の狂気。
           それで充分、報われた気になった>


『午前三時のルースター』が意外にもサクッと読めてしまったので、そのまま2作目へ。面白かった~。
これはぜひ映像化して欲しいです。

特に興味を惹くテーマではないのに、読み始めると作品全体に漂う「格好良さ」に痺れてしまいます。
男たちの生き方がとても魅力的なのです。
アキもカオルもストリートギャング特有の派手さはなく、アキの親思いの一面やカオルの潔癖さなどに好感が持てます。そして2人とも頭が良い。
カオルがヤクザ相手に啖呵をきるシーンはスカッとしました。
アキたちのグループだけでなく、強奪犯の柿沢と桃井の側からもストーリーが進むので、こちらにも肩入れせずにはいられません。
銃撃戦では「どっちも死なないで~」と祈りました。

こちらが嫌悪感を抱くような悪人が登場しないのも、爽快に読めるポイントですね。
『ワイルド・ソウル』の復讐方法でも感じましたが、ヤクザや強奪犯との駆け引きにもっと目新しさがあれば良かったかな。
エピローグは不要に感じましたが、これから始まるアキの物語に期待が高まります。

クリスマス・プレゼント/ジェフリー・ディヴァー ★★★★☆


海外ミステリはめったに読むことはありません。
でも、この作品の評判の高さに好奇心がウズウズ。
なにしろ、原題が『Twisted(捻り)』なのですよ。
16作品すべてのラストにどんでん返しがあり、伏線とミスディレクションが満載!

もちろん翻訳形式が苦手なので、第一話の『ジョナサンがいない』の読み始めはかなり憂鬱でした。
でも、そのオチに仰天。これは面白いかも!
読み進めるうち、皮肉な結末が多いことに気が付きますが、後味の悪さよりも驚きの方が上です。
夫婦の不仲というテーマが多い中、それを逆手にとった作品もあり、もう見事としか言いようがない。

一番のお気に入りは『三角関係』。世界が変わりました。
「そういう解決策もあるのか!」と唸ったのは『ビューティフル』
そして『ひざまずく兵士』のラスト一行は衝撃的。

なんと、この著者は『ボーン・コレクター』の原作者だったのですね。
表題作の『クリスマス・プレゼント』では、車椅子の犯罪学者・リンカーン・ライムが登場します。
展開は少しあざとかったですが、映像化したら映えそう。

若干、似たようなテイストの作品もありましたが、ほぼ満足です。
読み慣れていない分、少々肩がこりました。
でも、国内ミステリでこれほどレベルの高い短編集なんて期待できないし、やっぱり読んで良かった!
評判通り、「このミス」でのランクインは間違いないでしょう。

紫のアリス/柴田よしき ★★★☆☆

ある夜の公園でアリスのウサギそっくりの姿を見かけた紗季。その後、誰かが『不思議の国のアリス』の物語を使って奇妙なメッセージを執拗に送ってくる。幻覚か?同じマンションに住む老婦人と謎解きを始めるが、闇の世界へと引きずりこまれていく。ある日突然彼女の記憶が何かを訴え始めた。誰かが私に何かを思い出させようとしている。仕組まれた罠?恐怖におびえる紗季を待ち受けていたものは・・・?(帯より)

柴田さんのブログは、お弁当のおかずとミステリの参考のため欠かさずチェックしているのですが、作品を読むのは初めて。
面白かったです!

紗季の不安定な精神状態が、作品を幻想的に色付けています。
現実の出来事なのか、それとも幻覚なのか。
こちらも不確かな感覚で読み進めることに。

紗季の前に現れるアリスのキャラクターたちは、一体何者なのか?
彼らは紗季に何を思い出させようとしているのか?
周りで起こる殺人事件の犯人は?

怪しい人物ばかりだし、伏線も溢れかえっているし、都合のいい展開が多いし、真相も大体読めます。
でも、この謎が謎を呼ぶという展開はとても好み。
グイグイ引っ張られます。
柴田さんはトリックよりもストーリーにこだわる方なのかな?
真相解明シーンは少し強引で説明が多くてこんがらがりましたが、意外に論理的でホッとしました。

ラスト数ページでのヒネリも効いてます。
まさか、こんな結末とは。

落下する緑/田中啓文 ★★★☆☆

テナーサックス奏者・永見緋太郎が数々の事件を推理する7つの連作集。

永見は頭が良く演奏も素晴らしいのですが、ジャズ以外にはほとんど興味がない。
空気を読まないあっけらかんとした発言に、毎回クインテットのリーダーである「私」をハラハラさせます。
この一般人と少しズレた感覚が笑いを誘うのですよね。

ミステリ的には、特に驚くような真相もなく、普通かな。
悪役がみんな同様のキャラというのも深みがないし。
でも、不思議につまらないとは感じませんでした。
薀蓄がうるさくないので、サクサクっと読めるのもポイント高いです。

章ごとに<田中啓文の「大きなお世話」的参考レコード>が紹介されていて、ジャズに対する情熱が伝わってきます。
田中さん自身もテナーサックス奏者だということで、ご自分のバンドのアルバムが紹介されているのもご愛嬌。
ジャズには全く無知ですが、なかなか楽しめました。

まさかと思ってましたが、今月には『笑酔亭梅寿謎解噺2』が出るそうで。
嬉しすぎる!

モドキ/ほしおさなえ ★★☆☆☆

世界には、特別な人とそうじゃない人がいる。
特別な人だけが輝いて、愛されて、記憶される。
でも、そうじゃない人は・・・?
郊外のマンションに暮らす主婦が覗いたウェブサイト。
そこに掲載されていた写真の中のミニチュアの女性は、自分とそっくりの顔をしていた。
これは偶然?それとも・・・。
密かに売買されるその人間もどきを巡り、切なく危うい物語が始まる。


う~ん、これは苦手です。
これまでの作品の青春ミステリっぽさが好きだったのですが・・・。
今回は、設定も雰囲気もかなり暗くて異質。
ホラーなのかSFなのか。
とにかく全体に気味の悪さが漂っているのです。

人物の視点がコロコロ変わる上、読者への情報が少ないので、冒頭から戸惑います。
確かに先の展開が気になるのですが、謎の魅力よりストレスが原因でした。
不条理な状況での愛も、肝心の男女のキャラが掴めないので感情移入ができません。
魅力だった軽やかな文体も、今回は所々で違和感がありました。

全く予備知識が無いままの読書だったのと、テーマに興味がないことで、この評価です。
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 2005年8月~

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Author:めみ
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