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留美のために/倉阪鬼一郎 ★★☆☆☆

学内のミステリーサークル「アルゴークラブ」は、赤田留美、羽根木透という2人の死者を出して、その活動に幕を下ろす。その最後の会合は、羽根木の遺稿「紅玉の祈り」の朗読会となった。羽根木の赤田への思いが描かれているようなのだが、しかし、じつはそこに2人の死にまつわる「重要な真実」が記されているのだという。メンバーは遺稿を読みながら、やがてある「それ」に気づくのだが・・・。

<留美のために>

う~~~~ん、ダメでした~。
すっごい疲れた。

ヒトコト(真相に触れています)

以下、真相に触れています。OKな方は【】を反転(ドラッグ)させてご覧下さい。
『四神~』ほどのギャグっぽさは無いので、別物として読みましたが、真相はほぼ『四神~』でした。
バカミスと駄洒落は切り離せないものなのね・・・。

小説内小説がクセものでして。
最初の方で、仕掛けられた暗号に気付けば、真剣に読むことはないのです。
そうとも知らず、全てすっ飛ばしたため、真相が明かされても「へぇ・・・」としか。
ってか、真剣に読んでたら、投げ飛ばしたね。

あの意味深なラストは何なのか。
それだけが気になる。

ビター・ブラッド/雫井脩介 ★☆☆☆☆

ベテラン刑事の父親に反発しながらも、同じ道を歩む息子の夏輝。
夏輝がはじめて現場を踏んでから一カ月が経った頃、捜査一課の係長が何者かに殺害された。
捜査本部が疑う内部犯行説に、曲者揃いの刑事たちは疑心暗鬼に陥るが・・・。


<一番重要なのはジャケットだ>

映像化するなら、めちゃめちゃ面白いと思います。
でも、小説で読むにはチト辛かった・・・。

『犯人に告ぐ』の雰囲気を期待すると驚きます。
警察小説だと思いきや、キャラクター小説だったのですね。
ジェントルやバチェラーという刑事の呼び名やら、ジャケット・プレイやら、もうコントとしか思えなくて。
明らかにジェントル以外の呼び名が機能していないし。
やりすぎなのでは・・・。

ジェントルがよく足をつるのと、ゲイバーのシーンには笑ったけれど、空回りしているギャグは少なくないです。
底抜けの面白さではないので、リアリティの無さが気になってしまうのですよね。
『クローズド・ノート』と同じく、展開もヒネリがないし・・・。
もう少しパンチが欲しかったかな。

ヒトコト(真相に触れています)

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順子のキャバクラ入門に仰天しました。
なぜいきなりキャバクラ?
そういうタイプだとは思わなかったんだけど・・・。
せめてスナックとか・・・。

序盤に出てくる「蚊」が伏線になるのは、強引ながら面白かった。

好きなキャラは古雅と相星かな。
相星が死ぬ間際に夏輝と携帯で喋るシーンは良かった。

<みんな大好きシニアさん!>

ぐるぐる猿と歌う鳥/加納朋子 ★★★☆☆

森は父親の転勤で東京から北九州へ転校することになった。わんぱくで怪我は絶えないし、物は壊すし、友だちは泣かせるしで、いじめっ子の乱暴者というレッテルをはられていた森の転校を聞いても、先生どころかクラスメイトのほとんど誰も残念がってはくれなかった。そんな森だったが、引越し先の社宅の子どもたちは不思議に気があい、彼らは森をまるごと受け入れてくれた。しかし森は次第に感じていた。この社宅には何か秘密がある。もしくは謎が…。

<まるで大型台風みたいな嫌われっぷりだ>

加納作品は『ななつのこ』『ガラスの麒麟』『螺旋階段のアリス』を読んだことがあります。
が、北村薫作品(まだ覆面作家だった頃?)と、内容が混乱気味。
雰囲気が似てるように感じるのですよね。

さて感想。
森の父親の性格からして、これは結構シビアなストーリーになるのでは?という予感がありましたが、想像以上でした。
『子どもの王様』と同じくらいの生々しさかも。

全体的にストーリーが散漫としている印象がありますが、子供たちの復讐は面白かったし、ラストのサプライズにはびっくり!
読んでいる間はそうでもなかったけれど、読後はとても懐かしいような微笑ましい気分になりました。

ヒトコト(真相に触れています)

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途中まで、パックは子供だけにしか見えない妖精だと思っていたので、その境遇に心が重くなりました。
子供たちの気持ちだけが救いです。

そして「あや」の正体に驚きました。
もしかして、ココちゃんは女の子なのでは?と、少し疑いましたが、まさか「あや」の方が男の子だったとは。
でも、最初から伏線張りまくりでしたね。
戦隊ごっこでレッドの取り合いとか。
ココちゃんは意外と身が軽いとか。
こういう仕掛けは大好きです。

楽園/宮部みゆき ★★★☆☆

「模倣犯」事件から9年が経った。事件のショックから立ち直れずにいるフリーライター・前畑滋子のもとに、荻谷敏子という女性が現れる。12歳で死んだ息子に関する、不思議な依頼だった。少年は16年前に殺された少女の遺体が発見される前に、それを絵に描いていたという―。

<姉は、最初からいなかったみたいにいなくなりました>

上巻はとても面白かった。
滋子が事件に興味を持つ過程も、とても自然で納得できたし、最初に非協力的な対応をした直美や勝男に腹が立ってしまったほどでした。
「断章」での新たな事件がどう関わってくるのかも、とても魅力でワクワクしました。

しかーし。
下巻では、ストーリーを楽しむ余裕も失せるくらい、滋子を不快に感じました。
あまりにも感情的な取材を繰り返す彼女に、「一体、何様のつもりなのか」とイライラしてしまった。
わざと彼女の未熟で嫌らしい面を出すように描いてあるのだろうけど・・・イタイわぁ。

<前畑さん、ちょっと反省した方がいいと思いますよ>

ラストに救いがありますが、なんとも中途半端な読後感でした。
焦点が絞られてないような・・・。
・・・最近、宮部作品とは合わないです。

ヒトコト(真相に触れています)

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「断章」では、茜の小さな頃を描いて欲しかった。←途中までそうだと思っていた。
なぜ、そんな人間になったのか、その経緯に興味があったのですが・・・。
彼女が周りの人のイメージでしか語られないことが不満でした。

滋子の調査のきっかけとなった山荘の絵の謎は、放ったままでいいの?

ブラックペアン1988/海堂尊 ★★★☆☆


外科研修医・世良が飛び込んだのは君臨する’神の手’教授に新兵器導入の講師、技術偏重の医局員ら、策謀渦巻く大学病院・・・。
大出血の手術現場で世良が見た医師たちの凄絶で高貴な覚悟。
驚愕手術の結末!(帯より)



<ゴールチャンスは刹那のはざまにあるということを、
               俊足サイドバックの本能は識っていた>


今回は1988年の東城大学医学部付属病院が舞台です。
面白かった!

ストーリーは、新来講師として東城大学に訪れた高階(後の病院長)が、新人外科医の世良と出会うところから始まります。
今回も渡海先生や佐伯教授など、アクの強い人物が登場。
もちろん、シリーズでお馴染みのキャラもチラホラ出てきてニヤリ。
何とあの3人組も!嬉しい!
出番は短いのに、それぞれしっかり個性的で笑ってしまいました。

そろそろ、天才的な技術の持ち主ってパターンはマンネリかな?と思いつつも、最後まで一気に読ませるリーダビリティはさすがでした。
何だかんだ言っても、手術のシーンは緊迫感たっぷりで、ゾクゾクするのですよね~。
今回、メッセージ性が若干弱めだったのが残念かな。
あっと言う間に読めました。

ヒトコト(真相に触れています)

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渡海先生、復讐を考える前に、よぅ~く事情を調べようね。
時間はあったでしょ。
でも、終盤までの佐伯教授のヒールっぷりは見事でした。

女王国の城/有栖川有栖 ★★★★☆

急成長の途上にある宗教団体<人類協会>の聖地、神倉。大学に顔を見せない部長を案じて、推理小説研究会の後輩アリスは江神二郎の下宿を訪れる。室内には神倉へ向かったと思しき痕跡。アリス、マリア、望月、織田の4人はレンタカーを駆って木曽路をひた走る。<城>と呼ばれる総本部で江神の安否は確認したものの、思いがけず殺人事件に直面。外界との接触を阻まれ囚われの身となった一行は決死の脱出と真相究明を試みるが、その間にも事件は続発し・・・。

<信じよう。この人ほど、信じるに値する人は稀だ>

分厚い・・・。
目次を見て「読者への挑戦」を発見した瞬間、推理は断念しました。無理無理。
15年ぶりの江神シリーズですが、たった2年前に前3作を読んだ私としては、決して「待望!!」ではなく、至極順調なペースなんですよね(汗)。
でも、アリスたち4人は相変わらず活き活きとしたキャラクターで、全くブランクを感じさせないのがスゴイ。
とても面白かったです。
一応、アリスたちは<城>に閉じ込められ、殺人事件が発生するのですが、なにぶん微妙な軟禁状態なので緊迫感が無く、中盤まで冗長に感じました。
その後、乱闘シーンや、<街>の少女が登場してから、グッと面白くなりました。
信長、格好良い!
多少、脱力系のトリックもありますが、「おお~!」と目が覚めるような衝撃はしっかり味わえました。
さすが江神さん、素晴らしいロジックです!

ヒトコト(真相に触れています)

以下、自分用のメモ。真相に触れています。下の方へどうぞ。

























江神さんは、今回も魅せます。
第1、第2、第3の条件と、犯人を絞っていくロジックに、ふむふむなるほど。
そして、拳銃が11年前に聖洞に隠されていたという真相に、仰天!
過去と現在の事件が、そういう風に繋がるなんて~。
いや、過去の事件の真相は腰砕けでしたが・・・。
実は、女王が誘拐されていたというのも、すんごいサプライズ!
それが解ると、教団の理不尽な態度や、警察を呼べない理由も腑に落ちるのですよね~。
残念なのは、犯人の動機がすごく唐突に感じられたこと。
そこは伏線が欲しかったなぁ。
アリスとマリアの握手のシーンが、とても好き。
江神さんは<おやっさん>と出会えたし・・・。
冒頭とシンクロするラストも良かった。

インシテミル/米澤穂信 ★★★★☆

時給11万2千円という求人広告を見て、12人の男女が集まった。
彼らは「暗鬼館」という施設で7日間の実験を受けるのだ。
そこで明かされた実験の内容とは・・・?


<短く息を吐く。
  自分はこんなにも臆病者だっただろうか?>


今まで読んだ米澤作品の中で、謎やロジックの展開が一番好みです。
日常の謎ミステリもいいけど、1つくらい殺人事件がないと気持ちが乗らないのだ~。

最初は『晩餐は「檻」のなかで』とカブっているように感じましたが、こちらの方が端正で安心して読めました。
クローズド・サークルという状況下での、鍵のない部屋(←斬新!)、先の見えない廊下などの心理的圧迫にドキドキワクワク。
残念だったのは、古典ミステリをほとんど読んでいないので、各自渡される凶器がさっぱりだったこと。
かろうじて出典が分かったのは、ネイティブアメリカンの人形と『ヴァン・ダインです』くらいかな。

雰囲気や勢いで書き進めたのでは?と疑いたくなるほど荒い設定もあるし、ラストもあまりスッキリしません。
でも、ストーリー展開の面白さは半端じゃなかった。
めちゃお気に入りです。

ヒトコト(真相に触れています)

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結城がどんどん探偵化していくのが不自然で不自然で。
こんなキャラだったの?って。
てっきり、探偵役は安東だと思っていたんだけどなぁ。
そんな安東も、まさかあんな屈折したキャラだったとはねぇ・・・。

岩井を助け出すために、みんなが多数決で「岩井が殺人者」という解決法を取ろうとしているのに、ただ1人推理に拘ってしまう結城は、すでに「空気の読めなさ」を発揮していたのですね。
小市民シリーズの「探偵ゆえの苦悩」が、ここでも用いられているのが面白い。

西野の事件では、彼の凶器だけ見当たらないことから、「西野の凶器が拳銃」で(なんらかの方法で)自殺したのでは?と予想してました。
まさか「ガード」による殺害だとは思いつかなかった・・・。
「夜のルール」や、棺桶の数とか・・・完全に盲点を衝かれました。

須和名さんの一本指は、「1人」の意味だと思ってました。
あのメンバーの中に、邪魔な人物が1人いて、その殺害が目的だったとか。全然違った。
このラストだと、次は須和名さんが主催する側になるってことだよなぁ。
「暗鬼館」の主人の目的は「資料収集」だし、「私と友人たちの生涯の研究は、人の行動の結晶を取り出すことにあります。」と語っていたから、須和名さんはその「友人」の1人で、今回収集された資料を基に、次のイベントを開催するってことかな・・・。
では、あの指の意味はやっぱり「1人」で、彼女のイベントの参加者が「1人」足りなくて探してたってこと?
で、結局、結城が選ばれたってこと?
それとも「ロボット」のような小道具が欲しかった?
何よりも、このイベントで彼女が殺される危険はなかったのか・・・?
・・・よくわからん。

そういえば、「メンバー同士が顔見知り」という設定の必要はあったのかな?
ナイフを持って出て行った彼女といい、やっぱりモヤモヤが残ります。
これは、ぜひ続編を!

Rのつく月には気をつけよう/石持浅海 ★★★☆☆

夏美、長江、熊井は学生時代からの飲み友達。
社会人になった現在でも、機会があれば集まって飲んでいる。
そして、毎回、誰かの友達をゲストとして招き、目新しい話題などで盛り上がるのだ。
主に、ゲストの悩みを解決したり、謎の真相を見抜くのは、悪魔が裸足で逃げだすほどの頭脳を持つ長江。
小粋なミステリー連作短編集。


また出ました。石持作品でおなじみの「優秀な頭脳の持ち主」!!
もう鼻につくどころの問題じゃなくて、最初から最後までイライライライラ・・・。

表題作はアンソロジーで読んでました。
このタイトルは「カキを食べるのはRのつく月にしろ」という意味。
12ヶ月を英文で表記すると、9月から翌年の4月までの綴りにRがつく。
カキはそんな涼しい時期に食べると安全だよ、という先人の知恵とのこと。
いや~全く知りませんでした。貝類は苦手なのです。

各話にお酒と肴が出てきます。
ごく普通の肴が多いですが、そば粉のパンケーキは美味しそう。
ブランデーと合わせてみたいなぁ。
不思議に感じたのは、第2話。
ゲストがチキンラーメンを肴に飲むと聞いて、夏美たち3人が驚くのですが、
「ベビースターラーメン」が存在する限り、そこまで意外なことじゃないと思うんだけど・・・。
確かに味は濃いだろうけど・・・。

とにかく、毎回招いたゲストがふと洩らした言葉から、揚げ足を取るかの勢いで、根掘り葉掘り聞き出す行為は、あまり趣味が良いとは思えない。
この飲み会、参加したくないわぁ~。
なんでそこまで気にする??と疑問なほど、ささいな一言なんですよ。
いくら日常の謎ミステリだからと言っても、規模小さすぎ。
そのくせ、「○○(ゲスト)くんは、難しく考えすぎだよ。すべての行動に意味やメッセージが含まれていると考えていては、相手が気の毒だ。(by長江)」って。オイオイ。

優秀な長江が気に入らないのではなく、「優秀だ~優秀だ~」と幾度も褒め称える文章が鬱陶しいのですよね。
腹を立てつつ読み進めるも、推理はいたってシンプルかつ強引だし、あまり面白くない。
久々に途中で断念しそうになりました。

でも、最終話で思わぬ大仕掛けが炸裂!
いや、びっくりした!!
他のサイトでは、「非常に解り易い。バレバレ。」とあるので、引っ掛かったのは私だけ??
かなりの衝撃でした。
ラスト一行も気が利いていて、読後感はとても良かったです。
最後まで読んで良かった!

ヒトコト(真相に触れています)

以下、真相に触れています。OKな方は反転(ドラッグ)させてご覧下さい。
熊井がまさか女性だったなんて。
男2人に女1人の、しかも家での飲み会はさすがに不自然だと思ったけど・・・。
健太も変だと思わないのかな~とも、思ってたけど・・・。

きっとアンソロジーで1話だけ読んでたから、先入観があったのですよね。
健太が「熊井さん、あなたのような女性です。」って言い出した時も、
ええっ!!同性愛!?と、そこまで信じていたのに・・・。
最終話で長江がマンションを引き払うのも、結婚したからなのね。
狭い~狭い~って言われてたもんね。
てっきり、夏美と長江が良い感じになるもんだと思っていて、健太が登場した時は、
どうなるんだと心配しましたが、こういうことだったのか~。
満足、満足。
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 2005年8月~

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