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タイム・リープ~あしたはきのう~/高畑京一郎 ★★★★☆

鹿島翔香。高校2年生の平凡な少女。ある日、彼女は昨日の記憶を喪失している事に気づく。そして、彼女の日記には、自分の筆跡で書かれた見覚えの無い文章があった。“あなたは今、混乱している。若松くんに相談なさい・・・”若松和彦。校内でもトップクラスの秀才。半信半疑ながらも、彼は翔香に何が起こっているのか調べ始める。だが、導き出された事実は、翔香を震撼させた。

<詳しい事は、昨日言う>

いまさらですが、名作を読んでみました。
いやぁ、本当に素晴らしかった!

映画はずいぶん前に観たので内容は知っていたのですが、それでも冒頭からすぐに引き込まれて、次から次へノンストップの展開にドキドキし通し。

ある朝起きると昨日一日分の記憶を失っていて、日記を読むと「心配しないで」なんて自分の字で書かれてある。
こんな、発端からして魅力的な謎が、少しの破綻もなく綺麗に解き明かされていく快感といったらもう!
見事なプロットにため息です。
青春ドラマとしても素敵で、翔香と若松くんのお互いを思いやる気持ちにグッときました。
読後、最初のページを読み直すと・・・ニヤリ。
本当に隅々まで楽しませてもらいました。大満足!

<頑張れよ>

ヒトコト(真相に触れています)

以下、戯言ですが真相に触れています。OKな方は【】を反転(ドラッグ)させてご覧下さい。
冒頭のフルーツたっぷりのボウルや笑いすぎて「腹が痛い」のも伏線だったのがスゴイ。

映画では最初の方に殺人事件が起こるので身構えることができたけれど、もし原作から読んでいたら、結構生々しい真相に感じたかもしれない。
ちゃんと、新聞記事やパパの発言が伏線になってるけどね。
正直、佐藤藍子よりも田口トモロヲの芝居に釘付けだったのだけど、(佐藤藍子が)襲われかけた直後、震える手で手紙を書くシーンとかすっごく巧いと感じた記憶がある。
ラストシーンの、ハグして「ただいま」も良かったなぁ。

告白/湊かなえ ★★★★☆


我が子を校内で亡くした女性教師が、終業式のHRで犯人である少年を指し示す。
ひとつの事件をモノローグ形式で「級友」「犯人」「犯人の家族」から、それぞれ語らせ真相に迫る。(amazon内容紹介より)


<なかなか、聖職者っぽい発言だと思いませんか?>

久しぶりの一気読み。強烈でした。

とにかく、第一章が素晴らしい。
女性教師の語り口から、淡々と進む、静かなストーリーだと思ってたら大間違い。
このとんでもないオチには、ゾワーッときながら拍手しそうになりました。

伏線の回収の見事さもあり、第一章が一番緻密でインパクトが大きいです。
第二章からはリアリティに重点をおいて、教室内の不穏な空気や、加害者やその関係者の心情が描かれているのですが・・・これほどサプライズ尽くしの作品は久しぶり。
感情移入できそうな人物を見つけたと思ったら、その後の章であっさり裏切られてしまうのにも愕然となります。

帯で引っ張り出されてますが、少なくとも宮部作品ほどの悪意が感じられなかったのは良かったです。
少し距離をおいた気分で読んだのもありますが、リアリティとミステリのバランスがとっても好みでした。

最初に探偵が死んだ/蒼井上鷹 ★☆☆☆☆

内野宗也は義父の作家・星野万丈の莫大な遺産を管理していた。実子のない内野は四人の養子を育てあげたが、彼らには実子同様の遺産相続の権利が認められていた。
ところが、新たな養子候補が現れ、新しい遺言状が内野所有の山荘で公開されることに。
それに伴う不穏な動きに捜査を開始した名探偵・笛木日出男だが、何者かに頭を殴られ、いきなり死亡・・・その後、内野家に降り掛かる惨劇。事件解決は誰が?


しまった!長編だったのか!
・・・という後悔しか残りませんでした。

誰が主人公なのか分からなくなるくらい、全てのキャラが薄いです。
設定やサプライズにも必要性が感じられず、先が読めるはずのない展開に「ふぅん」と呟くのが限界。

短編は確かに面白いと感じたのですが、ここまであんまりな感想が続くと自信が無くなってきました。

太陽の坐る場所/辻村深月 ★★★☆☆

高校卒業から10年。
クラス会に集まった男女の話題は、女優になったクラスメートの「キョウコ」。
彼女を次のクラス会へ呼び出そうともくろむが、「キョウコ」と向かい合うことで思い出される、高校時代の「幼く、罪深かった」出来事―。(帯より)


<光を背負っているのは、誰だ>

若気の至りって、恐ろしいやら恥ずかしいやら・・・。
どの登場人物にもほんのり共感できるからか、居心地の悪さを感じながら読み進めました。

2章は胸に響くいい話だったけれど、他は印象が薄いかな。
でも、サプライズは強烈です。
なぜか、綺麗に引っかかってしまいました。満足。

七つの海を照らす星/七河迦南 ★★★★☆

様々な事情の子どもたちが生活する児童養護施設「七海学園」では、「学園七不思議」と称される怪異が生徒たちの間で言い伝えられ、今でも学園で起きる新たな事件に不可思議な謎を投げかけていた。孤独な少女の心を支える“死から蘇った先輩”、非常階段の行き止まりから、夏の幻のように消えた新入生、女の子が六人揃うと、いるはずのない“七人目”が囁く暗闇のトンネル・・・七人の少女をめぐるそれぞれの謎は、“真実”の糸によってつながり、美しい円環を描いて、希望の物語となる。

<皆何かの希望を掴もうとしているんだ>

とても読み心地のいい文章でした。

各章の謎は小粒ですぐに解けてしまうものもあるけれど、中には驚きの展開を見せるストーリーもあり、気が抜けません。
お気に入りは「滅びの指輪」
あのラストはなかなかスゴイ。

最後の真相も途中で大体予想がついたけれど、こういった試みは大好きです。
巧妙に隠された伏線に驚きました。
(細かすぎて不発に終わっているような気も。)
読後感は爽快です。

巻末の選考経過にもありますが、若竹さんの『ぼくのミステリな日常』を再読したくなりました。

ヒトコト(真相に触れています)

以下、戯言ですが真相に触れています。OKな方は【】を反転(ドラッグ)させてご覧下さい。
いつものんびり屋の佳音が、春菜を七海の面接に必死に間に合わせようと車を飛ばした、その真意にじ~んときた。
まさかブラウンの制服も伏線だったとは。
あと俊樹の視線の意味も。
短冊のエピソードだけちょっと強引に感じたけどさ。

犯罪小説家/雫井脩介 ★★☆☆☆

新進作家、待居涼司の出世作『凍て鶴』に映画化の話が持ち上がった。監督に抜擢された人気脚本家の小野川充は『凍て鶴』に並々ならぬ興味を示し、この作品のヒロインには、かつて伝説的な自殺系サイト〔落花の会〕を運営していた木ノ瀬蓮美の影響が見られると、奇抜な持論を展開する。待居の戸惑いをよそに、さらに彼は、そのサイトに残された謎の解明が映画化のために必要だと言い、待居を自分のペースに引き込もうとしていく。そんな小野川に、待居は不気味さを感じ始め―。

<・・・似てるんですよ、美しさの質が>

心理サスペンスはそれほど苦手ではないのですが、中盤からなかなかページが進まなくて困りました。
ストーリーが進むにつれ焦点がブレ始めるので、今泉の視点に切り替わってからは、ほぼナナメ読み。
展開に全く興味をそそられないのです。

真相はともかく、終盤での主人公たちの心理描写はなかなか好みでした。
でも、これ、短編のネタだと思うんだけど・・・。

踊るジョーカー/北山猛邦 ★★★☆☆

推理作家の白瀬は、とっても気羽な友人・音野順が秘める謎解きの才能を見込んで、仕事場の一角に探偵事務所を開いた。今日も白瀬は泣き言をいう音野をなだめつつ、お弁当のおにぎりを持った名探偵を事件現場へ連れてゆく。殺人現場に撒かれた大量のトランプと、凶器が貫くジョーカーが構成する驚愕の密室トリック(「踊るジョーカー」)、令嬢の婿取りゆきだるまコンテストで起きた、雪の豪邸の不可能殺人(「ゆきだるまが殺しにやってくる」)など五つの難事件を収録。(本書あらすじより)

<おい、名探偵野郎!><ひぃ>

「見えないダイイング・メッセージ」のみ既読。
いや~、楽しかった。

寝癖が直らない気弱な名探偵・音野と、保護者役なのに時々揺らいでしまう白瀬のコンビが絶妙です。
事件の犯人はすぐに分かりますが、トリックはなかなか見所がありました。
説明されると意外に単純なトリックなのに、しっかり図解があるところも好印象だったり。
でも、ユーモアのセンスは初野作品の方が好みかも・・・。

お気に入りは表題作。
このトリックは予想外でした。

SOSの猿/伊坂幸太郎 ★★★☆☆

ひきこもりの青年の「悪魔祓い」を依頼された男と、一瞬にして300億円を損失した株誤発注事故の原因を調査する男。
そして、斉天大聖・孫悟空。
物語は、彼らがつくる。
伊坂幸太郎最新長編小説。(amazon内容紹介より)


<本当に悪いのは誰なんですかね。お師匠さま>

ううん・・・微妙・・・。

『あるキング』と同様、なかなか物語世界に馴染めなくて、最後まで違和感が残ったままでした。
主人公の悪魔祓いの設定もスッと入ってこない。
「因果関係」なんて伊坂さんが得意なテーマだからすっごく期待したのですが・・・。
そう考えると『ラッシュライフ』は面白かったなぁ。

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 2005年8月~

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