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GOTH モリノヨル/乙一 ★★★☆☆

12月のある土曜日、森野夜は人気のない森に入っていく。
そこは7年前に少女の死体が遺棄された現場だった。
「死体をふりをして記念写真を撮る」つもりだった彼女は、誰もいないはずのそこで、ある男に出会う―。(Amazon内容紹介より)


<出会って間もない、黒髪の少女だった>

う~ん・・・あの2人に再会できたのはとても嬉しいのですが、ストーリーは小粒で物足りなかったです。
もう少し読みたかったなぁ。

写真は全く意味が解らなくて、パラパラ漫画のようにナナメ見ました。
当然、「最後の一枚だけ乙一扮する森野夜」など、ミドリカワ書房的な遊び心はみられませんでした。

儚い羊たちの祝宴/米澤穂信 ★★★★☆


ミステリの醍醐味と言えば、終盤のどんでん返し。
中でも、「最後の一撃(フィニッシング・ストローク)」と呼ばれる、ラストで鮮やかに真相を引っ繰り返す技は、短編の華であり至難の業でもある。
本書は、その更に上をいく、「ラスト一行の衝撃」に徹底的に拘った連作集。古今東西、短編集は数あれど、収録作すべてがラスト一行で落ちるミステリは本書だけ!


<ただの物語が、胸を離れない>

意外と苦手な作家さんですが、この作品はとっても好みで楽しめました。

「身内に不幸がありまして」既読
「山荘秘聞」は読めそうで読めない展開。こういうオチは好き。
「玉野五十鈴の誉れ」のラストには呆然。あれを伏線にするか!

最後の一撃で比べると『鬼の跫音』のあの作品には及びませんが、作品全体の完成度の高さはこちらの方が上です。
何ともいえない後味の悪さをたっぷり堪能しました。満足!

赤い月、廃駅の上に/有栖川有栖 ★★☆☆☆

赤い月の光。それは邪気を招く不吉な月。鬼月が出た夜は、異界への扉が口をあける・・・。17歳の引きこもりの青年が、クロスバイクで旅に出た。ある町の廃線跡の駅舎で野宿をしていると、鉄道忌避伝説を追う30代の鉄ちゃんライターの佐光が現れる。空に赤い月が出ているのを見た青年は不気味さを振り払おうとダベり始める。

<ああ、また視てしまった>

思ったより普通の怪談集でした。
どの作品もオーソドックスな展開で斬新さが感じられません。
私は幻想的な恐怖より、久美沙織さんの『電車』のように狂気が絡んでいる方が好みなんですよね・・・。

草祭/恒川光太郎 ★★★☆☆


ひっそりとした路地の奥、見知らぬ用水路をたどった先。どこかで異界への扉が開く町「美奥」。その場所は心を凍らせる悲しみも、身を焦がす怒りさえも、静かにゆっくりと溶かしてゆく。消えたクラスメイトを探す雄也、過去から逃げ続けてきた加奈江。人びとの記憶に刻まれた不思議な死と再生の物語を注目の気鋭が綴る。(新潮社紹介より)

<遠い遠い野原の記憶。神話の世界の物語>

「美奥」という架空の町が舞台の連作短篇集です。

今回は、ドラマ性よりも幻想性に重点を置いている印象。
ストーリー展開は前作『秋の牢獄』の方が好みですが、懐かしさや少し残酷な美しさに魅了され、読み心地は最高でした。
お気に入りは『屋根猩猩』
この女子高生の一風変わった腹黒さが笑えます。

鬼の跫音/道尾秀介 ★★★★☆


心の中に生まれた鬼が、私を追いかけてくる。
―もう絶対に逃げ切れないところまで。
一篇ごとに繰り返される驚愕、そして震撼。
ミステリと文芸の壁を軽々と越えた期待の俊英・道尾秀介、初の短篇集にして最高傑作。(帯より)


<私たちの心は壊れてなんかいない>

『箱詰めの文字』は既読。

短篇集だけれど、それぞれ鴉と「S」という登場人物(の名前)が共通しています。
乙一や小林泰三作品のように、どれも最初から不穏な違和感が漂っていてとっても好みでした。

最初の四篇は「巧いなぁ~」と思いつつも正直あまりピンとこなかったのですが、そこからが凄かったです。
『冬の鬼』は真相に驚いて、最初に戻るとまた衝撃を受けるという、切なさと技巧が光る作品。
そして、強烈な印象が残った『悪意の顔』
これ、予備知識がなくて本当に助かった。
私もここまでにしておこう。

ヒトコト(真相に触れています)

以下、戯言ですが真相に触れています。OKな方は【】を反転(ドラッグ)させてご覧下さい。
『悪意の顔』はラスト一行で、呆然。
それまでの傾向による「大体、黒い終わり方をするんだな」という先入観がなぜかどっかいっちゃってて、ページ数も少ないことから「いい話だなぁ」で終わるんだとばかり。
これまた『流れ星の作り方』と同じく、次のページを捲ったところに最後の一撃を用意している趣向がニクイわぁ。

警官の血/佐々木譲 ★★★☆☆

昭和二十三年、上野署の巡査となった安城清二。管内で発生した男娼殺害事件と国鉄職員殺害事件に疑念を抱いた清二は、跨線橋から不審な転落死を遂げた。父と同じ道を志した息子民雄も凶弾に倒れ殉職。父と祖父をめぐる謎は、本庁遊軍刑事となった三代目和也にゆだねられる。

読み応えたっぷりの大河小説でした。
上巻は文句なしに面白かったけれど、後半に進むにつれ、父子三代という設定の必然性が曖昧に感じました。
和也の章なんて、完全に別作品の感覚で読んでたし。
文章に詩的な表現がほとんどないので、全体的に淡々とした印象です。
父親への憧憬や葛藤がもっと前面に出ている作品だと思っていたので、その点は少し物足りないかも。

ブラザー・サン シスター・ムーン/恩田陸 ★★☆☆☆


ねえ、覚えてる? 空から蛇が落ちてきたあの夏の日のことを―
本と映画と音楽・・・それさえあれば幸せだった奇蹟のような時間。『夜のピクニック』から4年、恩田陸が贈る、青春小説の新たなスタンダードナンバー誕生!


<最後まで、とりとめなかったねえ>

うう~ん・・・本当にとりとめない・・・。
第一部の思わせぶりなフリに脱力しました・・・。
恩田さんと同じ世代の読者なら楽しめるのかなぁ。
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 2005年8月~

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