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不可能犯罪コレクション/二階堂黎人・編 ★★☆☆☆


誰もいない屋上からどうやって転落死させるのか、衆人環視の舞台上でいかに刺殺におよぶのか、密室の中の他殺死体―犯人は私なのか・・・。
実力派気鋭作家たちによる書き下ろしアンソロジー!


久しぶりに大山さんの名前を見つけて喜びましたが、これは読まなくても良かったです。少し後悔。

「佳也子の屋根に雪ふりつむ」大山誠一郎
確かに驚いたけれど詰めが甘すぎるし、トリックも簡単。
「父親はだれ?」岸田るり子
最後まで予想通りの展開。
「花はこころ」鏑木蓮
ミステリとしては平凡だし、能楽の魅力もあまり伝わらなかった。
「天空からの死者」門前典之
読み進めるだけで、なぜかストレス。
「ドロッピング・ゲーム」石持浅海
前から思ってたけど、石持作品は架空の舞台だと違和感がなくてイイ。
「『首吊り判事』邸の奇妙な犯罪」加賀美雅之
苦手な分野なので、1ページだけ読んで本を閉じてしまった・・・。ごめんなさい。

入らずの森/宇佐美まこと ★★★☆☆

事故で陸上選手生命を絶たれた中学教師、家庭崩壊で転校してきた女子中学生、Iターン就農を目指す初老の男。無関係だった人生が「禁断の森」で交錯した時、平穏な日常が狂い始めた・・・平家の落人伝説、漂泊の山の民、因習の小集落・・・。

<静かすぎる  あまりにも>

これは面白かったです。
展開がゆっくりなので最初の50ページほどで断念しそうだったけれど、諦めないで良かった。
「気配」が感じられてからは一気読み。
いくつもの伏線がとても綺麗に回収されて満足でした。
小道具の効果的な使われ方といい、全体的にとても丁寧に計算されているように感じました。

一番印象に残ったのは杏奈の髪。
とってもドラマチックでした。

ヒトコト(真相に触れています)

以下、真相に触れています。OKな方は【】を反転(ドラッグ)させてご覧下さい。
舞台は森だし、ホラーの正体はてっきりクマかと(そして和室の少女は座敷わらしだと)思ってた。大ハズレ~。
再読すると、杏奈のキノコ採りで彼らが目を覚ます冒頭のシーンが巧いのよね。
淳子の真相はもう少しスマートに見せてくれれば驚けたかも。

あと、松岡が可哀相で可哀相で・・・。
不器用なだけで決して悪い人じゃないのに・・・利用されただけなのに・・・。
まさか死んじゃうとは思わなかったので、そこだけ後味が悪かったなぁ。

るんびにの子供/宇佐美まこと ★★☆☆☆


平凡な主婦の、当たり前な毎日―臙脂色のスカートをはいた、久美ちゃんが見えること以外は。嫁と姑の重苦しい日常にちらつく、少女の影は何をもたらすのか。何気ない暮らしにひたひたと入りまじる怪異を描く、怪談文学の神髄五編。『幽』怪談文学賞短編部門大賞受賞作。(amazon商品の説明より)

う~ん。評価は高いのですが、行間の空白が読めない私にはどの短編もピンときませんでした。
どうしてもオチにサプライズを求めてしまうので、深読みしすぎて肩透かし、を繰り返してしまいました。

印象に残ったのは「柘榴の家」で、これは少し意外な展開。
一方、表題作の受賞理由になったポイントは、私の感覚とはズレていてスッキリしませんでした。
題名に期待しすぎたかも・・・。

ヒトコト(真相に触れています)

以下、真相に触れています。OKな方は【】を反転(ドラッグ)させてご覧下さい。
表題作は、久美ちゃんが視えるようになった義母に「あの子が来てますよ~」と怖がらせるというオチなんだけど、私が義母なら「あなたも視えるのね!」って逆に心強く感じると思うな。
自分にしか視えないという特別性が一番怖いから。
義母のあまりのビビり様に、久美ちゃんは義母と何かしら関係があるのかと疑ってしまったよ。
これがグッロイ幽霊だったら何百人と一緒に視ようが恐怖だけど、ただの女の子だからねぇ。

本格ミステリ09/本格ミステリ作家クラブ・編 ★★★☆☆

「しらみつぶしの時計」法月綸太郎
「路上に放置されたパン屑の研究」小林泰三
「加速度円舞曲(ワルツ)」麻耶雄嵩
「ロビンソン」柳広司
「空飛ぶ絨毯」沢村浩輔
「チェスター街の日」柄刀一
「雷雨の庭で」有栖川有栖
「迷家(まよいが)の如き動くもの」三津田信三
「二枚舌の掛軸」乾くるみ


<ただの探偵ではありません。貴族探偵ですよ>

法月さんも小林さんも有栖川さんも三津田さんも・・・既読。
でも、小林作品は再読しても面白かったです。さすが。

「加速度円舞曲(ワルツ)」麻耶雄嵩
お久しぶりの貴族探偵。
設定を完全に忘れていたので、貴族探偵のまるで梅寿師匠なスタンスが意外でした。
事件は派手ですが真相は小粒。
ストレートなロジックに満足しました。
「ロビンソン」柳広司
『ジョーカーゲーム』をまだ読んでいないので、今回はパス。
「空飛ぶ絨毯」沢村浩輔
「あ~また不自然に賢い学生たちのミステリかぁ」とぼんやり読んでいたら、まさかの展開にびっくり!
伏線の張り方から締め括りまで全てが好みでした。
この作家さん、要チェックです。
「チェスター街の日」柄刀一
ノンシリーズかと思ってたら、美希風登場。
やや強引ながらもロマンチックなラストが好きです。
「二枚舌の掛軸」乾くるみ
いつものクセがなく普通に楽しめました。
このシリーズとは相性が良いのかも。

福家警部補の再訪/大倉 崇裕 ★★★☆☆


鑑識不在の状況下、警備会社社長と真っ向勝負(「マックス号事件」)、売れっ子脚本家の自作自演を阻む決め手は(「失われた灯」)、斜陽の漫才コンビ解消、片翼飛行計画に待ったをかける(「相棒」)、フィギュアに絡む虚虚実実の駆け引き(「プロジェクトブルー」)…好評『福家警部補の挨拶』に続く、倒叙形式の本格ミステリ第二集。(本書あらすじより)

<人がふだんと違ったことをすると、気になる質でして>

普通に楽しめました。
伏線が分かりやすいのと似たような動機(脅迫とか)や展開(取り違えとか)が多いので、どれもインパクトが薄いのが残念。

一番スッキリ納得できた作品は、少し長かったけれど「失われた灯」
「相棒」はあと一歩で感動しそうだったのになぁ。
ビデオ屋の主人や演芸場のオーナーのプチ人情話(?)は好きです。
でも、やっぱり、福家警部補のキャラクターは弱いような・・・。

まっすぐ進め/石持浅海 ★★☆☆☆


ぼくの彼女は、謎に満ちていた―。これはあらがえない運命だったのか。幸せを信じる男女に降りかかる、残酷な真実。書店で真剣に本を選ぶ美しい女性―まるで絵画のような光景に見とれた川端直幸。友人の紹介でその女性・高野秋と偶然にも知り合う。関係が深まる一方で、秋にちらつく深い闇は消えない。そして、ついにその正体が分かる時がやってくるのだが・・・。(帯より)

<幸せに向かって、まっすぐ進め>

酒好きが集まって謎を語り合うという『Rのつく月には気をつけよう』と似たストーリー。
最終章で謎めいた美女・高野秋の過去が明かされます。

1話目の「ふたつの時計」は珍しく納得できるロジックで満足でしたが、「いるべき場所」はもういろんな意味でムリ。
主人公カップルのあまりの行動に呆然となりながらも「この2人はそりゃお似合いだわ!」と腑に落ちました。
思考回路が理解できないので、彼らが真相を解明しても奇妙な後味しか残らないのです。
まぁ、この作品に限ってのことじゃないけど・・・。

どうしよう。そろそろ本気でついていけなくなってきたぞ。
もう卒業かな・・・。
『アイルランドの薔薇』や『月の扉』のような作品はもう出ないのかな・・・。
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 2005年8月~

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