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密室から黒猫を取り出す方法/北山猛邦 ★★★★☆


完全犯罪のために必要不可欠な密室が、あともう少しで完成するというその瞬間、部屋の中に黒猫が入り込んでしまった!犯行計画を崩壊させかねない黒猫を密室から取り出そうと悪戦苦闘する犯人の前に、たまたま世界一気弱な名探偵が現れて・・・表題作をはじめ、蝋燭だらけの密室殺人を描いた「クローズド・キャンドル」など五編を収録。キュートでコミカル、しかし心は本格ミステリ。

<音野はやればできる子なのだ>

ああ~私このシリーズすっごく好きだわ。

物理トリックが苦手なので、簡単にイメージできるのが好感度大!
特に表題作には「ほぉ~」っと感心してしまいました。
「人喰いテレビ」はロジックの飛躍が大きいかな?と感じましたが、「停電から夜明けまで」(←音野兄、再登場♪)と「クローズド・キャンドル」は、私好みの仕掛けに大満足!

殺人事件なのに、とっても平和な雰囲気。
そのせいで「音楽は凶器じゃない」の後味の悪さは薄れてしまったかも。
でも、読み終えるのがもったいないくらい、とても楽しい読書でした。

花と流れ星/道尾秀介 ★★★☆☆


死んだ妻に会いたくて、霊現象探求所を構えている真備。その助手の凛。凛にほのかな思いをよせる、売れないホラー作家の道尾。三人のもとに、今日も、傷ついた心を持った人たちがふらりと訪れる。友人の両親を殺した犯人を見つけたい少年。拾った仔猫を殺してしまった少女。自分のせいで孫を亡くした老人・・・。彼らには、誰にも打ち明けられない秘密があった。

<流れ星、見たことある?>

「流れ星のつくり方」
『向日葵の咲かない夏』の次に好きな作品。
最初に読んだのが『本格ミステリ06』でだったので、あれから3年経ってやっと1冊に纏まったのですね。
いろんなアンソロジーに収録されていたので何度も読んでますが、やっぱりこの中でもダントツでした。無駄がなくて美しい!
「モルグ街の奇術」
これは「オグロアラダ」「どうして犬は」のように以前ネット上に書かれていたという「手首から先」が基になってるのかな?
怖いというより気持ち悪くて、とにかく個人的には「ナシ!」でした。
「オディ&デコ」
無意識に後味の悪さを想像してしまったため拍子抜け。
「箱の中の隼」はなんだか退屈で、「花と氷」も先が読めてしまいました。

特に真備シリーズにする必要を感じない内容でしたが、3人のやりとり(特に道尾の扱われ方の軽さ)が好きなので満足です。
もっと短めの、ショートショートも読んでみたいな~。

9の扉/北村薫・他 ★★★☆☆

鮮烈な創造力が次の扉をこじ開けた!?
予測不能の展開。9人の凄腕ミステリ作家がリレーでつなぐ冒険。
『くしゅん』北村薫→『まよい猫』法月綸太郎→『キラキラコウモリ』殊能将之→『ブラックジョーク』鳥飼否宇→『バッド・テイスト』麻耶雄嵩→『依存のお茶会』竹本健治→『帳尻』貫井徳郎→『母ちゃん、おれだよ、おれおれ』歌野晶午→『さくら日和』辻村深月(amazon内容紹介より)


<頭がくらくらするよ>

リレー短編集なのに新世紀「謎」倶楽部ではないということで、安心しながら読んでいたら・・・あれ?何だか様子がおかしい・・・。
なんと、引き継ぐのはそれぞれの作家が決定するお題だけとのこと!
正直、ガッカリ。しかも、ほとんどの作品はミステリではないし。
なぜこういう構成にしたんだろう・・・一つの事件をリレーなんてしたら、やっぱり大ヤケドしちゃうから?
何だか、リレー小説っぽく前の作家の設定を引き継いだ麻耶&歌野作品が逆に浮いてるように感じてしまいました。

お気に入りは鳥飼作品と辻村作品。
鳥飼作品はラストの捻りが好みで、辻村作品は「わかる~!!」と珍しく甘酸っぱい気持ちに。
北村さんへのリンクも絶妙でした。
殊能さんは・・・期待しすぎたかな・・・。
歌野さんも・・・タイトルは最高なのに・・・。

追想五断章/米澤穂信 ★★★★☆

古書店アルバイトの大学生・菅生芳光は、報酬に惹かれてある依頼を請け負う。
依頼人・北里可南子は、亡くなった父が生前に書いた、結末の伏せられた五つの小説を探していた。
調査を続けるうち芳光は、未解決のままに終わった事件“アントワープの銃声”の存在を知る。
二十二年前のその夜何があったのか?幾重にも隠された真相は?


<ほんとうに、それでもよかったのに>

上質のミステリでした。

全体的に見るとありがちなテーマなのですが、作中作のリドルストーリーと未解決事件「アントワープの銃声」の絡み合う謎に惹きつけられ、夢中で読み進めました。
大体予想がついていても、真相にはため息。
とても丁寧に練られたプロットに、パズルのピースが全て嵌ったような心地よさを感じました。

トリツカレ男/いしいしんじ ★★★☆☆


いろんなものに、どうしようもなく、とりつかれてしまう男、ジュゼッペが無口な少女に恋をした。
哀しくまぶしい、ブレーキなしのラブストーリー。


<とりつかれちまったね、きみ>

とてもほのぼのとした作品でした。
ペチカの笑顔の「くすみ」を取り除こうと奮闘するジュゼッペ。
その想いはとても一途で、こちらも温かい気持ちにさせてくれます。
また、相棒のハツカネズミくんが良い味出してるんですよね~。
最後の決着の仕方もドラマチックでイイ。

頭の中で、スカパラの『君と僕』のメロディーが繰り返し流れる。そんな読書。

密室殺人ゲーム2.0/歌野晶午 ★★★★☆

「頭狂人」「044APD」「aXe」「ザンギャ君」「伴道全教授」奇妙すぎるニックネームの5人が、日夜チャット上で「とびきりのトリック」を出題しあう推理合戦!
ただし、このゲームが特殊なのは各々の参加者がトリックを披露するため、殺人を実行するということ。
究極の推理ゲームが行き着く衝撃の結末とは。(帯より)


<誰かが、うげっと喉を鳴らした>

前作のあのラストからどうやって続編を?と疑問でしたが、こうきましたかそうですか。

お気に入りは「次は誰が殺しますか?」
終盤で次々と明らかにされるゲームのルールが新鮮で驚きました。
「切り裂きジャック三十分の孤独」は、「うげっ」となりつつも説得力があってスッキリ。
「相当な悪魔」「密室よ、さらば」の真相は予想通り。
でも、ロジックが安定しているからか、ガッカリするどころか嬉しくなりました。

さすがに前作ほどのインパクトはないですが、こちらの方が私は楽しめたな。
ささやかですが、岡嶋二人さんの作品名をもじったタイトルだったり、クリストファー・ノーラン(←スキ)の名前が出てきて嬉しかったり。
この作品は、映画『ソウ』シリーズに感化されて書いたとのことですが、私は結局どのシリーズも観ていないのですよね・・・先にオチを知っちゃって・・・。
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 2005年8月~

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