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球体の蛇/道尾秀介 ★★☆☆☆

呑み込んだ嘘は、一生吐き出すことは出来ない―。
1992年秋。17歳だった私・友彦は両親の離婚により、隣の橋塚家に居候していた。主人の乙太郎さんと娘のナオ。奥さんと姉娘サヨは7年前、キャンプ場の火事が原因で亡くなっていた。乙太郎の手伝いとして白蟻駆除に行った屋敷で、私は死んだサヨに似た女性に出会う。彼女に強く惹かれた私は、夜ごとその屋敷の床下に潜り込み、老主人と彼女の情事を盗み聞きするようになる。


<誰も悪くないよ>

第一章のサヨのエピソードは本当に魅力的でした。
彼女が最後までしっかり描かれていたなら、ミステリじゃなくても満足できたかもしれません。
真相も、もう少しガツンときて欲しかった。

ヒトコト(真相に触れています)

以下、真相に触れています。OKな方
は【】を反転(ドラッグ)させてご覧下さい。

たとえば。
友彦が床下で聞いたのは「情事」の音ではなかったり、とか。男女逆とか。
「トウコ」は名前ではなかったり、とか。
実は智子はチーちゃんだったり(←年齢が合わないけど)、とか。
いつもの道尾作品だったら・・・という予想がすべてハズレ。
これがマンネリ化回避の作戦だったら本当に凄いし、「やられた!」って気分なんだけど・・・こんなに面白くなくなるとは。

私の家では何も起こらない/恩田陸 ★★★★☆


この家、あたししかいないのに、人がいっぱいいるような気がする・・・。小さな丘の上に建つ二階建ての古い家。この家は、時がゆっくり流れている。幽霊屋敷と噂されるその家にすむ女流作家は居心地のよいこの家を愛している。血の海となった台所、床下の収納庫のマリネにされた子どもたち・・・いったいこの家にはどんな記憶が潜んでいるのだろう。

<―そうだ、それほど、ここは生々しい>

恩田作品の魅力満載。

お気に入りは、乙一っぽい雰囲気の「私は風の音に耳を澄ます」、会話のセンスが光る「あたしたちは互いの影を踏む」、哀しいストーリーだけど読後感の良い「素敵なあなた」、少しずつ歪んでいく「私の家へようこそ」
「俺と彼らと彼女たち」は、少しテイストが異なっていてホッとします。

あ、附記は無くてもいいかな。

武家屋敷の殺人/小島正樹 ★★★★☆


探偵役は、若き弁護士とリバーカヤック仲間のフリーター。孤児院育ちの美女が生家探しを弁護士に依頼に来て、手がかりは捨てられたときに残された日記くらいだと言う。具体的な地名はいっさい出てこない代わりに、20年前の殺人と蘇るミイラの謎が書かれた日記をもとに調べ当てると、思わぬ新たな殺人が起こる。最後のどんでん返しまで、目が離せないジェットコースター新感覚ミステリー。

<それでもきっと  最愛の人>

「細かっ!」とツッコミたくなるほどの緻密なプロットに、しつこいほどのどんでん返し。
贅沢尽くしの作品でした。
もちろん、最後の真相に一番驚きましたよ。

不満は、前作と同じくキャラクターが0点なこと。
弁護士・川路の「○○っす」という口調が、最後まで気になって仕方なかった・・・。

でも、これからも目の離せない作家になりそうです。

ヒトコト(真相に触れています)

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日記の不可解な現象を次々と解明していくという展開がめちゃめちゃ早くて本当にびっくりした。
これだけでも、すっごく贅沢だと思える。

怜子が倒れている才藤の頬を触って「すべてを悟った」のだから、きっと才藤は生きているってピンときたんだけどなぁ。
直後に「才藤の死体」という記述があるし、あれ?あれ?って思っているうちに話が進んでしまって・・・。
あと、最初の「主な登場人物」で才藤を「生活困窮者」と紹介していることに少し違和感があったのよねぇ。
確かに貧乏な暮らしだけれど、そこまでじゃないでしょ~って。
なるほど、ちゃんとフェアだわ。

Another/綾辻行人 ★★★☆☆

その「呪い」は26年前、ある「善意」から生まれた―。
1998年、春。夜見山北中学に転校してきた恒一は、何かに怯えているようなクラスの雰囲気に違和感を覚える。不思議な存在感を放つ美少女・メイに惹かれ、接触を試みる恒一だが、謎は深まるばかり。そんな中、クラス委員長の桜木ゆかりが凄惨な死を遂げた!この世界ではいったい、何が起こっているのか?秘密を探るべく動きはじめた恒一を、さらなる謎と恐怖が待ち受ける。


<吸い取られていくみたいに感じない?>

ホラーですが、それほど怖くも気持ち悪くもなく、ミステリーランドかと錯覚しそうなくらいのんびりとした雰囲気でした。
表紙のイラストが一番怖かったです。

重要な情報の途中で携帯が鳴ったり、誰かに呼びかけられたり、「ものごとを知るにはタイミングが重要よ」と言われて中断されたりなど、意外と古風なはぐらかし方が多くて、これが結構なストレスでした。
深読みしているわけでもないのに、いくつかの真相が簡単に読めてしまうのも物足りなかったです。
演出がドラマチックなので、余計に残念な気持ちに。

でも、最後には驚きました。
もう全っ然、気づきませんでしたよ。
伏線もバッチリだし、本当に見事なサプライズでした。

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 2005年8月~

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