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玻璃の家/松本寛大 ★★★☆☆

アメリカ・マサチューセッツ州の小都市。そこにはかつてガラス製造業で財を成した富豪が、謎の死を遂げた廃屋敷があった。11歳の少年コーディは、その屋敷を探索中に死体を焼く不審人物を目撃する。だが、少年は人の顔を認識できないという「相貌失認」の症状を抱えていた。犯人は誰なのか?州警察から依頼を受けた日本人留学生・若き心理学者トーマは、記憶の変容や不完全な認識の奥から真相を探り出すために調査を開始する。

思ったよりは読みやすかったですが、やっぱり専門用語などが飛び交う部分は辛かったです。
あんなに説明が必要だったのかなぁ。特に絵。
あと、魔女裁判のパートが何らかの展開をみせると思っていたので、少し肩透かしでした。
トリックはとても好みですが、終章の手前で真相に気付いてしまったのが残念。
その後、犯人に対して深く掘り下げることもないまま終わってしまったので、読後感は薄かったです。

ヒトコト(真相に触れています)

以下、真相に触れています。OKな方は【】を反転(ドラッグ)させてご覧下さい。
「取り替えたばかりの絨毯」で、サリーが怪しいなぁと思っていたけれど、その前の「サリーは父親を火葬に付した」にはすっかり騙された。
そりゃまぁ彼女は「火葬」のつもりだもんねぇ。フェアだわ。
そういえば、氷上ヨットはあんなに軽い扱いで良かったの?

水魑の如き沈むもの/三津田信三 ★★★★☆


奈良の山中の村で、珍しい雨乞いの儀が行なわれるという、村に豊かな水をもたらす湖には水魑という神様がいるとも―。
その儀式の最中、刀城言耶の眼前で事件は起こる。
さらに儀式の関係者が次々に不可解な状況で殺されていく。
二転三転のすえに示された真犯人とは・・・。



<僕を呼んでいる。僕に呼び掛けている。僕は呼ばれている>

面白かったぁ!
偲さんと言耶が行動を共にすることで活き活きとした道中になっていて、とびきり読みやすくなりました。
(特に、言耶が偲さんの枕元で怪談を語るシーンがスキ。)
また、正一視点の章が魅力的で、ボリュームがまったく気になりませんでした。
これまでは二転三転の真相に注目していましたが、今回は純粋にストーリーを楽しむことができてとっても満足。
もちろん、真相にも素直にびっくり!
やっぱり伏線の張り方が見事です。
でも、その動機ならこんなに殺す必要があったのかな?という疑問も・・・。

ありがたいことに、ホラーは大人しめ。
私はこれぐらいで十分です。

ヒトコト(真相に触れています)

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「まさか龍三まで・・・」の台詞の使い方はもうさすがとしか言えない。

一度消去法で外されているのにも関わらず、小夜子が犯人という真相は新鮮だったなぁ。
私は正一か鶴子が犯人だと考えてたよ。
鶴子と芥路が途中からパッタリ登場しなくなるのが少し不自然に感じたり。

あと、龍吉朗が殺されたことがショックでショックで・・・。
「納得できる動機でなきゃ許さん!」の気分だったので、単なる誤解ってのは嫌かも。
殺すの龍璽だけでいいもん。

田舎の刑事の闘病記/滝田務雄 ★★★☆☆


部下の白石の無能ぶりに卒倒し、病院に運ばれた黒川刑事。折しも入院病棟では、不審者が頻繁に病室に侵入しているらしい形跡が見られ…。表題作「田舎の刑事の闘病記」をはじめ六編を収録。
田舎でだって難事件は起こる。猿を追いかけ、蜂に追いかけられ、奥さんと台湾旅行に出かけて散々な目にあう黒川、今回は殺人事件にも遭遇します。


<妻よ、きみにとって私は何なのだ>

あ~笑った笑った。
やっぱりこのノリは楽しいです。

前作よりミステリ面はしっかりしているけれど、ユーモアが少し寂しい印象。
黒川のコロナ、好きだったのになぁ。
今回も黒川を窮地に陥れる奥さんは最高!
ちゃんと愛が感じられるところが好印象です。

午前零時のサンドリヨン/相沢沙呼 ★★★☆☆

ポチこと須川くんが、高校入学後に一目惚れしたクラスメイト。不思議な雰囲気を持つ女の子・酉乃初は、実は凄腕のマジシャンだった。放課後にレストラン・バー『サンドリヨン』でマジックを披露する彼女は、須川くんたちが学校で巻き込まれた不思議な事件を、抜群のマジックテクニックを駆使して鮮やかに解決する。それなのに、なぜか人間関係には臆病で、心を閉ざしがちな初。はたして、須川くんの恋の行方は―。(本書あらすじより)

<僕は、信じてるよ。君の魔法を>

やっぱりマジックは読むより観たい。

謎や真相に文句はないのですが、その後の友人を励ますマジックがどうにもピンとこなくて困ってたところ、三話の「彼女」の言葉(ツッコミ?)に「うんうん。そうだよね」と深く納得してしまいました。
(その「彼女」を最後まで放りっぱなしというのもなかなかブラック。)

須川くんのギリギリ気持ち悪い言動には背中が痒くなりましたが、ラストは気が利いていました。
ハツの驚いた表情もよかったなぁ。
ということで、恋愛小説としては結構楽しめました。
著者が男性という情報にほんの少し引いてしまったのは内緒。

ウィズ・ユー/保科昌彦 ★★★☆☆

閑古鳥が鳴く調査事務所にようやく訪れた一人の依頼人。何と攫われた娘を取り返してほしいと言う。なぜ警察ではなく調査事務所に?!よくよく聞いてみると、誘拐事件はオンラインゲーム“ウィズ・ユー”の仮想空間内で起きたものだった。依頼を引き受けた調査員の高原は、ゲーム内の身代金の受け渡し場所を見張るが―。その後、今回の事件は十五年前に起こった、実際の誘拐事件を忠実に模倣していることに気づく。

<あたしは自由になりたいんです>

今回も、途中までは面白くなりそうな予感がしたのですが、やっぱり期待通りにはいかないみたいで・・・。
不要なエピソードが多くて、メインの事件が中途半端にまとめられてしまったように感じました。
真相も目新しさがないし、切なさゼロ。
同じテーマで未だにアイディアが忘れられない、くろけんさんの『幻影のペルセポネ』と比べてしまうのも残念。

でも、これまでよりずっと読みやすくなったんじゃないかな。
探偵事務所のスタッフも嫌いじゃないし、シリーズ化されたら次も読むかも。

ヒトコト(真相に触れています)

以下、真相に触れています。OKな方は【】を反転(ドラッグ)させてご覧下さい。
盗撮事件や浮気調査もメインの事件の伏線だろうなぁと考えていたけれど、それほど効果はなかったような。
結構長いこと引っ張った「主人公が警察を辞めた理由」も、どうせ大したことないんだろうなぁと予想していたら、それを上回るほど大したことがなくて驚いた。
そら奥さん逃げるわ。

ジョーカー・ゲーム/柳広司 ★★★☆☆


結城中佐の発案で陸軍内に設立されたスパイ養成学校“D機関”。「スパイとは“見えない存在”であること」「殺人及び自死は最悪の選択肢」。軍隊組織の信条を真っ向から否定する“D機関”の存在は、当然、猛反発を招いた。だが、頭脳明晰、実行力でも群を抜く「魔王」―結城中佐は、魔術師の如き手さばきで諜報戦の成果を挙げ、陸軍内の敵をも出し抜いてゆく。(帯より)

<―とらわれるな>

表題作は設定を巧く生かしていて、とても面白かったです。
(佐久間はずっと登場するものだと思っていたので意外でした。)
それぞれ状況の異なる飽きのこないストーリーは見事なのですが、短編の物足りなさも感じてしまいました。
スタイリッシュというより、単に味気ない印象。
もう少し、読み応えが欲しかったです。
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 2005年8月~

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