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ミステリ魂。校歌斉唱!/メフィスト編集部・編 ★★☆☆☆


勇気ある新入生諸君に、魅力的な謎を贈ります。―メフィスト編集部
事件は学園で起きている!凄腕ミステリ作家陣が放つ、謎と伏線!!起立!ミステリの授業を始めます―学園ミステリ傑作集。(amazonより)


う~ん。『ミステリ愛』と同じく、どの作品もいまいちな感想。
特に、浦賀作品はしばらく読まない間にとんでもないことになっていました。
矢野龍王さんは初めての作家。
真相はすぐに読めますが、ゲーム的な設定は好みかも。

魔法使いの弟子たち/井上夢人 ★★★☆☆

山梨県内で発生した致死率百パーセント近い新興感染症。生還者のウィルスから有効なワクチンが作られ拡大を防ぐが、発生当初の“竜脳炎”感染者で意識が戻ったのは、三名だけだった。病院内での隔離生活を続ける彼ら三名は、「後遺症」として不思議な能力を身につけていることに気づき始める。

<我々はドラゴンウィルスの申し子なのだ>

これはパニックSFというジャンルでいいのかしら。
見事なリーダビリティで一気読みでしたが、なんだか漫画のようなノリで、展開が派手になればなるほど、どんどん気分が冷めていきました。
また、このヒロインが空気を読まないというか、彼女の明るさと事の重大さがチグハグで・・・もっと色々と悩んで欲しかったなぁ。
『クラインの壺』のような魅力的な謎や、『ダレカガナカニイル・・・』のような胸が締め付けられるような余韻がないのも残念。

ヒトコト(真相に触れています)

以下、戯言ですが真相に触れています。OKな方は【】を反転(ドラッグ)させてご覧下さい。
木幡が興津を何かの実験台にして失敗→ウィルスが漏れたと思っていたので、興津の中身は木幡じゃないかと予想してたのよね。
木幡が目を覚まさないままずーっと登場しないのも不自然だったし。
途中、京介が「特殊能力を持っているのはこの3人だけ」とか言い出したときは、おいおい木幡の存在完全に忘れ去られてるよ!と本気で心配になったわ。
「かすたし」が「カスター将軍」だったのには驚いた。
何で急にサルが出てくるの?と思ったけれど、ヒントはあったのね。
あのラストは別に気にならなかったなぁ。すでに冷めていたから。

GOSICK/桜庭一樹 ★★★☆☆


前世紀初頭、ヨーロッパの小国ソヴュール。極東の島国から留学した久城一弥は、聖マルグリット学園の図書館塔で奇妙な美少女・ヴィクトリカと出会った。彼女の頭脳は学園の難事件を次々解決してゆくが、ある日ヴィクトリカと一弥は豪華客船に招待され、そこで本物の殺人事件に遭遇してしまう。やがて彼ら自身に危機が迫ったとき、ヴィクトリカは―!?(あらすじより)

<君の混沌は、本当に、退屈だな>

えらく手に取りやすい表紙になったので、読んでみました。
独特の会話といい、漫画のようなキャラクターといい、桜庭さんのライトノベルだな~って印象。
ミステリですが、頭脳明晰なヴィクトリカでなくとも、小学生でも解けそうなトリックに苦笑してしまいました。
(ちなみに、久城の「秀才」という設定はまるっきり不要かと。)
伏線が解りやすいので油断していたら、「へえっ!」と驚いたポイントがあって、それは単純に嬉しかったです。

Nのために /湊かなえ ★★★☆☆


「N」と出会う時、悲劇は起こる―。
大学一年生の秋、杉下希美は運命的な出会いをする。台風による床上浸水がきっかけで、同じアパートの安藤望・西崎真人と親しくなったのだ。努力家の安藤と、小説家志望の西崎。それぞれにトラウマと屈折があり、夢を抱く三人は、やがてある計画に手を染めた。すべては「N」のために―。(あらすじより)


<なあ、そろそろ本当のことを教えてくれよ>

う~ん。登場人物の視点を変えながら、それぞれの過去や事件の概要を綴っていく手法はとても好みでワクワクしたのですが・・・。
引っ張った割には、平凡な真相でした。
心理描写がしっかりしているようで掴み切れないのも残念。
切なさまであと一歩。

Anniversary50 /綾辻行人・他 ★★★☆☆


人気シリーズを含めた、すべて書下ろしのアンソロジー。
「50」をキーワードに、本格推理から時代小説まで幅広く、多彩な物語が生まれました。
一見簡単そうで実は難しい「縛り」に、人気作家が果敢に挑んだ「豪華作品」です。(出版社/著者からの内容紹介)


<お前、本当に臨場したのか>

『深泥丘奇談―切断』綾辻行人
真相にはゾッとしてしまいました。巧いなぁ~。
『雪と金婚式』有栖川有栖
素敵な雰囲気。好きです。
思わず、有栖川さんの短編集だと勘違いしそうになりました。
『五十階で待つ』大沢在昌
初読みの作家さん。
読み口の軽さは意外でしたが、ストーリーは普通かな。
『新々堂世界一周シェフィールド、イギリス』島田荘司
ミステリではありませんが、読み応えがありました。
『古井戸』田中芳樹
あまりピンとこない。
『夏の光』道尾秀介
子供たちの描写が好きです。
『博打眼』宮部みゆき
かわいい。でも少し物足りない。
『天の配猫』森村誠一
初読みの作家さん。サスペンスドラマという感じ。
『未来の花』横山秀夫
短編だけど深い。さすがです。『臨場』を読まないと。

ミステリ愛。免許皆伝!/メフィスト編集部・編 ★★☆☆☆

謎解きの道場破り、歓迎します。――メフィスト編集部
「一族」「ヌレギヌ」「鍵」人気ミステリ作家同士の、目が離せないトリック対決!!
必殺!難解トリック乱れ打ち―充実のミステリ競作集。 (amazon内容説明より)


ミステリよりもSFの色が強い短編集なので、どれもあまり印象に残っていません。

『人類なんて関係ない』平山夢明
展開にガッカリしてしまいました。
主人公のカウンセラーっぷりもイマイチ。
いい話なんですけどね・・・。
『祝葬』久坂部洋
初めての作家さん。
地味ですが説得力のあるロジックでした。
『マーキングマウス』不知火京介
設定は好きですが、登場人物全員が浅はかすぎてコントのようでした。
『神様の思惑』黒田研二
展開も好みで読ませるストーリーですが、欲しいところに伏線がナイ。
『Aカップの男たち』倉知淳
なぜかそんなに笑えず・・・。
『鎧塚邸はなぜ軋む』村崎友
イメージが一転する真相には素直にびっくり。
でも、このシリーズのキャラクターは苦手。

こぼれおちる刻の汀/西澤保彦 ★★★☆☆

「時間が止まっている!?」
不条理な出来事に遭遇する女性宇宙パトロール隊員のSF「カデンツァ」
「一つの出来事に記憶が二つ!?」
世界の揺らぎに翻弄される女性科学者のSF「オブリガート」
「殺されては幾度も中学時代へ!?」
<時間の環>に嵌っていく老女のミステリ「コーダ」


<もしかして、揺らいでいる?世界が。宇宙が>

西澤さんが20年以上前に書いた短編を基に全面的な加筆修正を施した作品。
今回も相変わらずの西澤的「Lの世界」な設定です。
SFの舞台設定も会話が中心なのでそれほど説明臭くはなく、すんなり受け入れることができましたが、やっぱり殺人を繰り返す老女を描いた「コーダ」の章が一番魅力的でした。
殺人事件の動機については釈然としない気持ちも若干・・・。
でも、西澤ミステリだからこれもアリということで。
3つの物語を結びつける手法は、予想以上に巧くいってると感じました。
強引だしややこしいですが、モヤモヤした気分は残りませんでした。

光媒の花/道尾秀介 ★★★★☆


もう、駄目だと思った。それでも世界は、続いていた―
少女は無限の想像力でこの世界を生き延び、少年はたった一つの思い出にしがみつく。
一匹の蝶が見た悲しみの先に広がる光景とは・・・渾身の連作群像劇。(帯より)




<世界を全部入れちゃうことだって、できるんだよ>


前章の登場人物が主人公になる形式の連作短編集なのですが、この主人公のセレクトが意外で興味深かったです。
強く印象に残ったのは、とても綺麗で哀しいイメージに胸が苦しくなった「冬の蝶」

ずっと、人間の感情を描くことに重点を置いて活動されていた道尾さん。
これまで私は道尾作品で感情描写を特別に感じることが少なく、ミステリの技巧だけに注目していました。
でも、この作品は飛び抜けて素晴らしかった。
読後、タイトルと装丁の見事さにため息が出ました。

オー!ファーザー/伊坂幸太郎 ★★★☆☆


みんな、俺の話を聞いたら尊敬したくなるよ。我が家は、六人家族で大変なんだ。
そんなのは珍しくない?いや、そうじゃないんだ、母一人、子一人なのはいいとして、父親が四人もいるんだよ。しかも、みんなどこか変わっていて。俺は普通の高校生で、ごく普通に生活していたいだけなのに。そして、今回、変な事件に巻き込まれて―。 (帯より)


<ただ人数が多いだけじゃなかったのか>

4人の父親のキャラクターや由紀夫との奇妙な会話が楽しくて、クスクス笑いながら読み進めました。
でも、帯の『「えっ、これも伏線だったの?」とすべてが繋がる技の冴え。』という一文から期待してたほどの収束感はありませんでした。
いろんな出来事が断片的すぎるため、ストーリーに引き込まれず、真相の解明もやや説明臭く感じたのですよね。
私の場合、第1期の作品かどうかは関係なく、単に伊坂さんの連載モノが合わないのかも。
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 2005年8月~

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