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みんなのふこう/若竹七海 ★★★☆☆

田舎町のラジオ局・葉崎FMで、毎週土曜夜に放送される読者参加型番組「みんなの不幸」は、リスナーの赤裸々な不幸自慢が評判の人気コーナー。そこに届いた一通の投書。「聞いてください。わたしの友だち、こんなにも不幸なんです…」。海辺の町・葉崎を舞台に、疫病神がついていると噂されながら、いつでも前向きな17歳のココロちゃんと、彼女を見守る同い年の女子高生ペンペン草ちゃんの泣き笑い必至な青春物語。(amazon)

<あの、これって、けっこうひどい話・・・ですよね?>

今回もシニカルな作風。ユーモアの陰で悪意が光ります。
いろんな視点からココロちゃんの不幸話が語られるのですが、これがなかなか笑えるのです。
犯罪とは知らずに加担したり、溺れかけたり、ひき逃げされたり、各トラブルの直後に真相が明らかになるのがシンプルでいいですね。
でも、キャラクターとしては、ココロちゃんよりも『プラスマイナスゼロ』のテンコの方がスキかな~。

もしかして大オチで嫌~な読後感になるのかも、と予想していたので、意外と爽やかな幕切れに少し肩透かし。
そろそろ葉崎シリーズ読み返さなければ。
角田港大センセしか記憶になかった・・・。

往復書簡/湊かなえ ★★★☆☆


あれは本当に事故だったのだと、私に納得させてください。高校卒業以来十年ぶりに放送部の同級生が集まった地元での結婚式。女子四人のうち一人だけ欠けた千秋は、行方不明だという。そこには五年前の「事故」が影を落としていた。真実を知りたい悦子は、式の後日、事故現場にいたというあずみと静香に手紙を送る―(「十年後の卒業文集」)。(帯より)

<毎回手書きでこれだけ書いてくるって大変でしょ>

決してつまらない訳ではないのですが、どの作品もどこかで読んだようなストーリーなんですよね。
それでも「十五年後の補習」のラストにはじ~んときましたが。
毒が薄れるのはいいとして、もっと謎が魅力的だったらなぁ・・・。
物足りなさが残りました。

アンリアル/北國浩二 ★★★☆☆

命の恩人である兄に負い目を感じて生きてきた高校生・サトル。夢中になれることもなく、だらだらした日々を送るなか、ある日兄が申し込んだ体感型オンラインゲーム“アンリアル”に一緒にログインすることに。ある村でサトルはノンプレイヤーキャラクターでありながら「心」を持ってしまった少女・イーヴと出逢う。彼女は「ハートホルダー」と呼ばれる存在だった。「イーヴ狩り」を目論む兄たちから、サトルは彼女を守ろうと決意するが…。

<もうゲームなんて言ってられなくなるかもしれないぞ>

「アンリアル」の世界が残酷すぎてキツイ・・・。
ゴシック文字の部分はほとんど飛ばし読みでした。
ライトノベルですが、現実の日常もやり切れない雰囲気が漂っているのですよね。
ゲームにハマっていくサトルの兄の変化と、「ハートホルダー」の存在はなかなか興味深かったなぁ。
ラストはドラマチックでとても好みです。映像が浮かびました。続編は不要。

あとがきの最初の数行で北國さんに好印象。
道尾さんのエッセイを読んでから過敏になってるかも。

幻視時代/西澤保彦 ★★☆☆☆

文芸評論家の矢渡利悠人、彼の高校の後輩にして小説家のオークラ、編集者の長廻の三人は、立ち寄った写真展で、ある一枚の写真の前に釘付けとなった。18年前の大地震直後のその画面には、瀕死の恩師・白州先生と大学生の悠人、そして一人の少女・風祭飛鳥が写っていた。しかし、彼女は大地震の4年前に起きた「女子高生作家怪死事件」の被害者で、この時すでに死亡していたはず―!?(amazon内容紹介より)

<なーんだか、ご都合主義的だなぁ>

プロローグにグッと引き込まれましたが、その後は青春小説っぽいのんびりとしたストーリーでした。
ロジックも甘めかなぁ。
あらすじからSFをイメージしていたので、まっとうな真相だったことに少し物足りなさを感じたり。(何となく『私家版』を思い出した。)
3つの時代を描く必要性があるんだかないんだか。

青天の霹靂/劇団ひとり ★★★☆☆

学歴もなければ、金もなく、恋人もいない35歳の晴夫。
特技といえば、手品が少し、一流のマジシャンを目指したはずが、17年間、場末のマジックバーから抜け出すことができない。腐りきった自分に飽き飽きしていたある日、テレビ番組のオーディションに挑む。
審査員の反応にはじめて将来の希望を抱いた帰り道、警察からの思いもかけない電話を受ける。
晴夫の運命は、突如、大きく舵を切った――。(帯より)


長編小説だったのですね。
読み始めるまで、てっきりエッセイだと思ってました。

青天の霹靂が起こる手前で十分じ~んときてしまったからか、それ以降はあまり心を動かされず。
あ~こういうジャンルなんだ~、と少し拍子抜けしちゃったかな。
ヒネリのあるラストのおかげで後味は良いですが、あまり余韻は深くないかも。
伏線が面白いので、やっぱり連作短編を書いてほしいなぁ。

ミステリ★オールスターズ/本格ミステリ作家クラブ・編 ★★★☆☆

辻真先、北村薫、芦辺拓、柄刀一ほか23人による書き下ろし短編に加え、有栖川有栖、光原百合、綾辻行人、法月綸太郎、西澤保彦によるリレーミステリを収録!
本格ミステリ作家クラブ創立10周年特別企画。(amazon内容紹介より)


作家は多いけれど、それほどレベルが高いアンソロジーだとは思えず、印象に残ったのは3作品のみでした。

「完全犯罪あるいは善人の見えない牙」深水黎一郎
完全犯罪の分析が興味深かったです。こんなに読みやすい文章だったっけ?
「腕時計」小島正樹
シンプルだけれどセンスが光る作品。一番好み。
「ある終末夫婦のレシート」柄刀一
面白い試みで、一番真剣に読みましたよ。コワイ・・・。

ラストのリレーミステリは、もう残念というかもったいないというか・・・。
西澤さんが最終章を担当ということで、有栖川さんのミステリアスな舞台設定を、お得意の気持ち悪い結末に導いてしまってました。(法月さんのパートですでに嫌な予感がしてたけど。)
これなら、それぞれの短編を読みたかったよ・・・。

ツナグ/辻村深月 ★★★☆☆

突然死したアイドルに。癌で逝った母に。喧嘩したまま亡くなった親友に。失踪した婚約者に。死者との再会を望むなんて、生者の傲慢かもしれない。間違いかもしれない。でも―喪ったものを取り戻し、生きるために会いにいく。―4つの再会が繋いだ、ある真実。新たな一歩を踏み出す連作長編小説。(帯より)

<あんなに、幸せな時間はなかったよ>

連作短編集。
辻村作品にしてはあまりヒネリのないオチだったりするんだけれど、しっかりと読ませます。
2話目まで読んで「最後までこのパターンだったら飽きるかも」と思っていたら、ちゃんと変化をみせるところが巧いなぁ。
お気に入りは『親友の心得』『待ち人の心得』
どのストーリーも、もう少し長めでも良かったかな。
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 2005年8月~

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