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チェインギャングは忘れない/横関大 ★★★☆☆

護送車が襲撃され、五人の男が脱走した。脱走した男の一人である大貫修二は、記憶を失い停車中のトラックの前で眠っているところを、ドライバーの早苗に蹴り起こされた。その頃、数日後に迫った連続殺人鬼「サンタクロース」対策配備の準備をしていた池袋署の神崎と黒木は、大貫が脱走したという知らせを聞き、秘密裏に捜査をはじめる。

<私・・・この男を知っている?>

『再会』『グッバイ・ヒーロー』と連続で読みましたが、どんどん面白くなっています。
前2作は文章もミステリもハマらなかったのですが、アイディアに惹きつけられました。
今回は、終盤まであまりにも地味な展開なので、やや退屈気味だったのですよね。
まさかオチがあったとは!正直、なにも期待していなかったのでビックリですよ。
前2作でも感じた「ご都合主義な展開」が「ドラマチックな展開」に変化するほど、好感度が上がりました。
勢いがあるだけにやっぱり粗さも目立つわけで、もっと必然性やら説得力やら細かいところが詰めてあれば、スッキリと切なくなれたかも。惜しい。
でも、キャラクターの感情も豊かになってきているし、エピローグもとっても好み。
まだ伸びしろがありそうな予感がしますが、とりあえず次回作が面白かったら追いかけてみます。

贖罪の奏鳴曲/中山七里 ★★☆☆☆

弁護士・御子柴礼司は、ある晩、記者の死体を遺棄した。死体を調べた警察は、御子柴に辿りつき事情を聴く。
だが、彼には死亡推定時刻は法廷にいたという「鉄壁のアリバイ」があった―。


早い段階で真相が分かってしまったのが残念。
中山作品ではミステリ面はともかく、エピソードで読ませるというパターンが多いのですが、裁判シーンはやや身勝手な印象で、御子柴の過去も薬丸作品と比べると軽めに感じてしまいました。
評判がよさそうなので、私の場合、ジャンルが悪かったということかな。

よろずのことに気をつけよ/川瀬七緒 ★★★★☆

第57回江戸川乱歩賞受賞作。呪いで人が殺せるか。
変死体のそばで見つかった「呪術符」を手がかりに、呪術の研究を専門にする文化人類学者・仲澤大輔が殺人事件の真相に迫る、長編ミステリー。


<師走の月に雪なくば、
        よろずのことに気をつけよ>


面白かった。
読み終わるのがもったいなく感じるくらい、この雰囲気に惹きこまれてしまいました。
気になる点といえば、執念を感じさせる呪いで散々盛り上げた割には、2時間サスペンスのような真相が少し残念だったり。
仲澤のトラウマは必要だったのかとか、真由にもう少し若さがほしいなぁ、などなど。
でも、終盤まで失速せずにストーリーを引っ張っていく筆力と構成力は本当にスゴイと感じました。
私の場合、桐野さんの選評とは逆で、会話で薀蓄を語っているところが良かったなぁ。
まったく興味がなかった呪術符や神事の説明が頭にスッと入ってきました。
次の作品も期待します。

猫柳十一弦の後悔/北山猛邦 ★★★☆☆

大学の探偵助手学部に通う君橋と月々の気分はどん底だった。名門ゼミ入り審査に落ち、悪ふざけで希望を出した知名度ゼロの猫柳ゼミ行きが決まったから。そう、指導教官は功績不明かつ頼りなさげな女探偵・猫柳十一弦。彼女の下では立派な探偵助手になれないのか(涙)?だが名門ゼミとの合同研修が決まり、人生大逆転をめざし孤島の館へ。その合宿中、奇怪な殺人事件が発生する。

<意外にも優秀な探偵はここにいた>

音野と同じく猫柳探偵も小動物みたいで可愛らしいのですが、事件が起きてからの行動の薄気味悪さが気になって謎に集中できませんでした。
キャラクターを深読みしたせいで、最後までまったく馴染めなかったのが残念。
そして、事件は派手でロジックもしっかりしているのに、あまり印象に残らない真相。
犯人の動機も、被害者が気の毒としか・・・。
私が胡散臭く感じた探偵の行動も、ラストで彼女の信念を知ると納得できますが、これがシリーズ化するなら、毎回、猫柳探偵が後悔し続けないとミステリ的にはあまり面白くないかも・・・と心配になったり。
やっぱり私は音野シリーズがいいなぁ。そして短編の方が好み。

さよならファントム/黒田研二 ★★★☆☆

事故で大怪我を負った若きピアニスト・新庄篤。それから三ヶ月。ようやく歩けるようになった当日に妻の裏切りを知った彼は、激情のあまり彼女を殺してしまう。すべてを失い、命を絶つため家を出た篤だったが、ひょんなことから美少女・ココロと行動を共にすることに。彼女の周りでは命を落としかねない危険な事件が続いていた。一方、街では連続爆破事件まで発生! 篤の運命は!?

<現実を見つめてください>

「これはきっと読後の伏線拾いが大変だろうなぁ」と予感させる文章がストレスでした。
最後の真相にはうっすらと気づいていたのでやられた感はナシ。
ただ、終盤ちょい手前の展開(←ラジオからの)は斬新でビックリしました。
ストーリーはもう少し自然に進んで欲しいですが、ミステリ面は凝っていてなかなか楽しめました。
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 2005年8月~

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