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ソロモンの偽証/宮部みゆき ★★★☆☆



クリスマスの朝、雪の校庭に急降下した14歳。彼の死を悼む声は小さかった。けど、噂は強力で、気がつけばあたしたちみんな、それに加担していた。そして、その悪意ある風評は、目撃者を名乗る、匿名の告発状を産み落とした―。新たな殺人計画。マスコミの過剰な報道。狂おしい嫉妬による異常行動。そして犠牲者が一人、また一人。学校は汚された。ことごとく無力な大人たちにはもう、任せておけない。学校に仕掛けられた史上最強のミステリー。


<柏木卓也の死は終わっていない>

長かったー。
3部作ですが、続きが気になることもなく、淡々と読み終わりました。
別々の作品にしたほうが良かったのでは?と感じるエピソード(野田の家庭の件とか)もあったり。
柏木卓也はともかく、他に死人が出なくてもいい気がしたり。
伏線がしっかり張られているので、真相は大体予想がつくし、落ち着くべきところに落ち着いた印象を受けるけれど、所詮「死人に口なし」だと考えるとゾッとしたり。
柏木家のその後が描かれていても良かったのでは。

Another エピソードS/綾辻行人 ★★☆☆☆

1998年、夏休み―両親とともに海辺の別荘へやってきた見崎鳴、15歳。そこで、かつて鳴と同じ夜見山北中学の三年三組で不可思議な「現象」を経験した青年・賢木晃也の幽霊と出会う。謎めいた屋敷を舞台に―死の前後の記憶を失い、消えたみずからの死体を探す幽霊と鳴の秘密の冒険が始まるのだが…。

余白が多いこともあってページはさくさく進むのですが、展開に惹かれないからか、一度中断するとしばらく放置、の繰り返しで、読み終わるのにものすごく時間がかかりました。
また記憶喪失ネタということで、気持ちが乗らなかったのもアリ。
真相も予想通り。伏線も、うーん。前作のようなサプライズが欲しかったなぁ。
まぁ、余談という程度で。

教場/長岡弘樹 ★★★☆☆

君には、警察学校を辞めてもらう。
この教官に睨まれたら、終わりだ。
全部見抜かれる。
誰も逃げられない。
前代未聞の警察小説!


警察小説だし、横山秀夫っぽい作風だし・・・と期待すると肩透かしかもしれません。
さすがに第1話では「えっこんな(幼稚な)事件!?」と驚きましたが、第2話からは気軽に楽しむことができました。
長岡作品はトリッキーでとても好みなのですが、意外な真相に持っていこうとして、やりすぎに感じるところがあるのですよね。
(例えば「牢問」のあの状態で質問するってのも、絶対深い意味なんてないと思った。)
だから、私は『傍聞き』よりも『陽だまりの偽り』の方が好きなんですが。
今回はそういうクセがほとんど出てこなかったし、それぞれの展開がドラマチックで面白かったです。
ベストは「蟻穴」
終盤まではぼんやり読んでいたのにホラー風のオチにやられました。

君のために今は回る/白河三兎 ★★★☆☆

ねぇ、銀杏。わたしが観覧車の幽霊になって随分時間が経ちました。この観覧車には変わった人がいっぱい乗ってきます。盗聴魔、超能力を持つ占い師、自信喪失した女記者、ゴンドラでお見合いをする美人医師…みんな必死にくるくる生きてる。だから今、わたしは人を思う力を信じてる。そうしたらいつかもう一度、あなたに逢えるかな?

<その時が訪れるまで回り続ける>

映像化したらインパクトがあるだろうなぁと思うシーンがいっぱい。
登場人物がそれぞれ個性的すぎるのか、どの苦悩も解決もピンとこなかったなぁ。
肝心の銀杏のキャラも掴みどころがなくて、終盤のコメの銀杏への評価にものすごい違和感が。
ふわふわした読み心地の中、ラスト一行は少し現実に引き戻される感じで好みでした。

鸚鵡楼の惨劇/真梨幸子 ★★★☆☆

1962年、西新宿・十ニ社の花街にある洋館「鸚鵡楼」で殺人事件が発生する。表向きは"料亭"となっているこの店では、いかがわしい商売が行われていた。時は流れ、バブル期の1991年。鸚鵡楼の跡地に建った超高級マンション「ベルヴェデーレ・パロット」で、人気エッセイストの沙保里はセレブライフを送っていた。しかし、彼女はある恐怖にとらわれている。「私の息子は犯罪者になるに違いない」パズルのピースがはまるように、絡まり合うすべての謎が解けた瞬間、経験したことのない驚愕と恐怖に襲われる。

『殺人鬼フジコの衝動』は確かに読んだはずなのに印象が薄く、真梨さんの作風を忘れていたせいか、題名からして、この作品を探偵が登場する本格ミステリだと思い込んでしまったのですよね。
鸚鵡楼の事件があっという間に終わったことにも拍子抜けしましたが、第三章になると、もう一体何を読まされているのかと混乱することに。これまた文章が上手いので、読みたくないのにめっちゃ読みやすいという腹立たしさが。
そして「半世紀にわたって繰り返される悲劇」にしては、真相があっさりしていてボリュームに見合っていないような印象。
スラスラと一気に読めるので、岸田るり子や折原一のような作品をイメージしていれば楽しめたのかも。

人外境ロマンス/北山猛邦 ★★★☆☆

身悶えするほどキュートな恋人の仕事は何?(「かわいい狙撃手」)冬のある日、彼女が密室から消えた方法とは?(「つめたい転校生」)恋人を亡くした弓子が山奥の旅館で出会ったのは―。(「うるさい双子」)少年時代に出会った友達は人を殺す妖怪だった。(「いとしいくねくね」)名探偵コンビはエリート刑事と…薔薇!?(「はかない薔薇」)最後のお話はないしょ。(「ちいさいピアニスト」)

<それじゃまるで、人間みたいじゃないか>

恋愛小説なので最初は物足りなく感じましたが、可愛いストーリーだけでなく切ない展開もあって、結果的にとっても楽しめました。
お気に入りは、シオネのキャラが好みでもっと続きが読みたくなった「うるさい双子」、オチは予想がついたけれど余韻が素晴らしい「いとしいくねくね」、花びらを落としながら言葉を伝えるようとする薔薇が健気な「はかない薔薇」

どのお話も人間でないものが相手だけれど、ビジュアル的に一番切ないのは「はかない薔薇」かなぁ。

狼と兎のゲーム/我孫子武丸 ★★★☆☆

2年前に母が失踪して以来、小学5年生の心澄望と弟の甲斐亜は父・茂雄の暴行を受け続けていた。夏休みのある日、庭で穴を掘る茂雄の傍らに甲斐亜の死体が。目撃した心澄望とクラスメートの智樹を、茂雄が追う!茂雄が警察官であるゆえ、警察も頼れない二人の運命は―。そして待っていたのは、恐怖と驚愕の結末!!

<あいつって・・・お父さんの・・・こと?>

冒頭のシーンでめちゃめちゃ恐怖を煽られてしまったので、やや拍子抜けといいますか、もちろん気が滅入る内容なのですが覚悟していたよりは読みやすかったかも。
茂雄の鬼畜っぷりは十分伝わるのですが、頭のいいキャラではないので警察官という職業の効果がいまいち弱く、逃避行もなんだか淡々と進むのですよね。
それでも、智樹の母親に対する茂雄の心理描写などは見事でハラハラしましたよ。

もともとはミステリーランドのために考えられたプロットだとのことで、それを踏まえると(ほんの少しですが!)納得できる部分もあるかな。
驚愕の結末ではありませんでしたが、久々の一気読みでした。
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 2005年8月~

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