スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

上石神井さよならレボリューション/長沢樹 ★★★☆☆

成績不振の写真部員設楽洋輔は、眉目秀麗で天才で変態の岡江和馬の勉強指導と引換えに、鳥好きの美少女愛香の盗撮を請け負う。
そんな中、人が不可解に消える事件に巻きこまれ・・・。必笑の青春ミステリ。


美少女なのにド天然で走りまくる愛香のキャラクターが、とても楽しい。
話が進むと、どんどん存在が薄くなりますが。
いろいろと美形の男女が登場するのも、愛香のインパクトが弱くなったり。

ミステリとしては、平凡、かな。
それよりも、肝心の消失現場の状況が掴みづらいったらない。
プロレスの章なんて、さっぱりでしたわ。
図解でギリギリ理解できるレベルかも。

軽い感じで読めるストーリーなので、個人的には、岡江も盗撮もフェティシズムも邪魔でしかなかったです。

マツリカ・マハリタ/相沢沙呼 ★★☆☆☆

柴山祐希、高校二年生。彼には、人に言えない秘密がある。実は、学校の近くにある廃墟ビルに住み、望遠鏡で学校を観察している美少女・マツリカさんに命じられて、学校の怪談を調べていた。新学期を迎え、なかなかクラスになじめない柴山の下に、『一年生のりかこさん』の怪談話が舞い込んでくる。一年生の時に自殺をした彼女は、学校に未練を残していて、ときどき霊になって現れるらしい。その真実を突き止めるため、捜査を開始した柴山だったが、調べていくうちに…!?

うーん。今回はどの怪談の真相も、いまいちパンチ不足で印象が薄かったです。
マツリカさんの秘密が少し明らかになるけれど、それだけでは物足りないなぁ。
それより、柴山がとうとうムリかも。
前作よりマツリカさんの露出度が高まっていて、柴山によるその描写はまるでチカンの実況中継のよう。
そんななのに、日常に戻ると「孤独な僕」の感傷的なストーリー。
そりゃ、全編がどんより辛気臭いままだとキツイけれど、これじゃもう別キャラですよ。かなり白けた気分での読書でした。
ああ、酉乃シリーズが読みたいなー。

殺し屋.com/曽根圭介 ★★★★★

刑事でありながら副業で悪党を狙った暗殺を請け負う“subway‐0910”こと佐分利吾郎。認知症の老人に成りすまして“殺し屋.com”のアカウントを乗っ取り、殺し屋となったホームヘルパーの“torazo‐i”。暗殺成功率100%で伝説と化した凄腕の殺し屋“jackal‐0420”ことジャッカル。そして、ある少女の依頼をきっかけに、暗殺を斡旋する“組織”へと肉迫する探偵・君島顕―。暗殺者専用サイト“殺し屋.com”をめぐり窮地に追い込まれてゆく「殺し屋」たちの、前代未聞の暗殺劇!

<殺りたい仕事がきっと見つかる>

なんだかタイトルが安っぽいので期待せずに手に取ったのですが、いやぁ面白かった!
どのストーリーもクオリティが高くて、読み応えがあります。
佐分利吾郎の決断は予想通りでも後味は悪いし、「邪魔者」の主人公のやり場のない思いは痛いほど伝わってくるし、ジャッカルの落とし所は絶妙だし。
「殺し屋.com」のシステムがなかなかしっかりしてるのも好印象。メルマガとか。
最終話の「小さな依頼人」はそれまでと違って探偵が主人公なのですが、これが文体もハードボイルドでとても格好良いのですよ。
殺し屋視点で語られてきた組織の実態が、探偵によってとうとう暴かれるのか?とドキドキしながら読み進めたのですが・・・。

・・・読後はしばらくショックを受けた状態に。こうくるか!

私を知らないで/白河三兎 ★★★☆☆

中2の夏の終わり、転校生の「僕」は不思議な少女と出会った。誰よりも美しい彼女は、なぜか「キヨコ」と呼ばれてクラス中から無視されている。「僕」はキヨコの存在が気になり、あとを尾行するが…。少年時代のひたむきな想いと、ままならない「僕」の現在。そして、向日葵のように強くしなやかな少女が、心に抱えた秘密とは―。

<これで世界が変わる>

うーん。白河三兎の作品にしてはまともな(?)青春ストーリーだったなぁ。
これまでよりもミステリ色が強いですが、序章はともかく、真相につながる伏線がバレバレで驚きました。
文章はやっぱり透明感があって好みです。
私としては、この結末はハッピーエンドだとしか思えませんでした。
「ままならない現在」については、何をいまさら、という印象。
シンペーとキヨコの関係が複雑で心地よい距離感だったからねぇ。
中盤くらいですでに自覚している、という流れなら、あの決断に強烈な切なさを感じたかも。

憑き物/鳥飼否宇 ★★★☆☆

植物写真家・猫田夏海が訪れた岩手県の寒村に住む滝上家は、代々“イヅナサマ”を操り託宣を下す霊能力を持つという。満月の山中、夏海は滝上家の一人娘・沙姫の憑依現象を目撃する。その翌日、祈祷堂で刺殺死体が奇妙な書き置きとともに発見された!生物に知悉した先輩ライターの鳶山が調査に乗り出すが…。

猫田さんが怪奇現象や殺人事件に遭遇するというパターンは好きだし、真相も意外で面白いのですが、トリックに斬新さがなかったのが残念。
あと、虫などの薀蓄になると、川瀬作品と比べてしまうのか、読み難さを感じてしまいました。以前は気にならなかったのになぁ。

死神の浮力/伊坂幸太郎 ★★★☆☆

一年前、一人の少女が殺された。犯人として逮捕されたのは近所に住む二十七歳の男性、本城崇。彼は証拠不十分により一審で無罪判決を受けるが、被害者の両親・山野辺夫妻は本城が犯人だということを知っていたー。人生をかけて娘の仇を討つ決心をした山野辺夫妻の前に、死神の千葉が現れる。

<思った通り、怖くはなかったぞ>

どんなに重いテーマでも、飄々とした千葉の登場でフッと気持ちが軽くなる。
やっぱり千葉さん、好きです。
驚くような真相はないし、本城の結末も(目に見えないという点で)微妙ですが、千葉の行動がいろいろと予想外で面白いです。
わざわざこちらの計画を敵(?)側に教えてあげたり、「どうせ死なないから」と危険な状況を放置したり。
悪気はないのですがねぇ。ハラハラしました。
私の大好きな『死神の精度』には及びませんが、こちらのラストシーンもなかなかグッときます。
千葉さんはいい仕事をするなぁ。
最新記事
検索フォーム
記事一覧

 2005年8月~

カテゴリ
プロフィール

めみ

Author:めみ
FC2ブログへようこそ!

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。