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満願/米澤穂信 ★★★☆☆

人生を賭けた激しい願いが、6つの謎を呼び起こす。期待の若手が放つミステリの至芸! 人を殺め、静かに刑期を終えた妻の本当の動機とは――。驚愕の結末で唸らせる表題作はじめ、交番勤務の警官や在外ビジネスマン、フリーライターなど、切実に生きる人々が遭遇する6つの奇妙な事件。入念に磨き上げられた流麗な文章と精緻なロジック。「日常の謎」の名手が描く、王道的ミステリの新たな傑作誕生!

『柘榴』『死人宿』『満願』は既読。
『夜警』殉職した警官の「ヤバイ奴」感がなんともリアル。
『万灯』少し冗長かな。昔のサスペンスっぽい。
『関守』これも直球のストーリー。中盤から「逃げろー」としか思えなかった。
お気に入りは、やっぱり『柘榴』
ラスト一行が印象深くて仕方がない。

暗い越流/若竹七海 ★★★☆☆

5年前、犬を散歩中の飼い主と口論の末、逆上し車で暴走、多数の死者、重軽傷者を出した死刑囚・磯崎保にファンレターが届いた。その差出人・山本優子の素性を調べるよう依頼された「私」は、彼女が5年前に失踪したことをつきとめる。優子の家を訪ねた「私」は、山本家と磯崎家が目と鼻の先であることに気づく(「暗い越流」)。

<まったく、葉村ってやつは>

「暗い越流」「幸せの家」は既読。
最初と最終話だけが葉山晶シリーズなのですが、どの作品も一人称で進むので少し紛らわしいかも。
「狂酔」のオチは一歩手前で気付くものの、どういう状況下のストーリーなのかが解るシーンが巧いなぁ。
「道楽者の金庫」のミステリ専門書店は、あの店がモデルかな?と思っていたらアタリ。「蠅男」といい、犯人役のチョイスが意外すぎて一瞬「?」となっちゃうところが、若竹ミステリの妙。
あとがきも嬉しいです。

二歩前を歩く/石持浅海 ★★★★☆

最初の異変は、脱ぎ散らかして出かけたスリッパが、帰宅したときに揃っていたことだった。独身の「僕」の部屋には出入りする人間もいないのに。それから毎日、帰宅するたびスリッパは少しずつ奥の方に移動していって…。スリッパは、ひとりでに、一歩ずつ進んでいるのか!?「僕」は同僚の研究者・小泉に相談を持ちかけた(「一歩ずつ進む」)。

<人間じゃ、ない・・・>

「ナナカマド」は既読。
研究者・小泉の同僚に次々と起こる怪現象。
ほとんどが自分に原因があるからこその霊現象ということで、どうしてもオチが似通ってしまうわけですが、浴室の明かりが付いていたり、ガソリンが増えていたりなど、きっかけとなるささいな謎と真相の落差は結構楽しめます。
理系なのに柔軟な思考を持つ小泉のキャラにも好感が持てます。
お気に入りは表題作。
真相に捻りがあってゾクッとしました。
現象と原因にもう少しつながりがあればなぁ。
そして最終話の読後感の良さにホッとしました。
このシリーズ、好みです。

ビブリア古書堂の事件手帖5/三上延 ★★★☆☆

静かにあたためてきた想い。無骨な青年店員の告白は美しき女店主との関係に波紋を投じる。彼女の答えは―今はただ待ってほしい、だった。ぎこちない二人を結びつけたのは、またしても古書だった。謎めいたいわくに秘められていたのは、過去と今、人と人、思わぬ繋がり。脆いようで強固な人の想いに触れ、何かが変わる気がした。だが、それを試すかのように、彼女の母が現れる。邂逅は必然―彼女は母を待っていたのか?すべての答えの出る時が迫っていた。

江戸川乱歩がテーマだった前作は印象が薄くて内容がうろ覚えなんですよね。
栞子ママの登場はさすがに衝撃的だったけれど、周りが語る「彼女の人柄」のイメージの方が不気味で魅力的だったような。
今回は第一話の真相が好みでした。
ラストで栞子と大輔の関係がグッと縮まるのですが、この展開も遅すぎたかなぁ~という感想。
栞子の不安を払拭する大輔の言葉には彼らしさが出ていましたが。
読後に意味の解るプロローグも、少し物足りないような。
安定した面白さはありますが、私の中で期待値は下がり気味かも。

波形の声/長岡弘樹 ★★☆☆☆

補助教員の谷村梢小学校四年生の中尾文吾が自宅で襲われた。補助教員の谷村梢は文吾から、スーパーで教師の万引きを目撃したと聞いていた。だが襲われる直前、梢の名前を呼ぶ声を近所の人が聞いていたという。疑惑の目を向けられた梢は……。「日常の謎」を描く珠玉のミステリー集。

うーん。ストンと腑に落ちるオチはほとんどありませんでした。
キャラクターに深みがないので、描かれている悪意も幼稚に感じてしまったり。短編では少し厳しかったかなぁ。
短編なら「オンブタイ」のようなバカミス寄りのジャンルの方が、違和感が目立たないような気がします。

雨の降る日は学校に行かない/相沢沙呼 ★★☆☆☆

昼下がりの保健室。そこは教室に居場所のないサエとナツのささやかな楽園だった。けれどサエが突然“自分のクラスに戻る”と言い出して―(『ねぇ,卵の殻が付いている』より)。“お父さん、お母さん、先立つ不孝をお許しください”。早朝の教室で毎日手帳に書いていた架空の遺書。その手帳を偶然にも人気者の同級生が拾ってしまう―(『死にたいノート』より)。揺れ動く6人の中学生の心を綴る6つのストーリー。

うーん。辻村作品で読みまくったテーマなので、ストーリーに捻りがないとかなりキツイのですよ。
どれも同じような読み口と読後感で、お腹一杯になりました。
ミステリじゃないなら、もういいかなぁ。
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 2005年8月~

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