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下戸は勘定に入れません/西澤保彦 ★★★☆☆

大学で教鞭をとる50歳の古徳は自殺願望があり、ウイスキー片手に夜道を歩いたところ、かつて古徳の恋人を奪って結婚した旧友・早稲本と出会う。早稲本の誘いを断り切れず、豪邸のホームバーで杯を傾け、やがて酔った2人は28年前の晩へとタイムスリップする。条件が揃うと、酒の相手を道連れに時間をさかのぼってしまう古徳。はたして失った恋の秘密を解き明かせるのか?

<あなた、単に飲みたいだけでしょ?>

「あるいは妻の不貞を疑いたい夫の謎」はミステリとして楽しめましたが、他の作品は少し真相に不満が残るかなぁ。
どれも謎や展開が斬新で面白いのでハードルを上げてしまうのですよね。
最終話のビールのラベルのくだりなんて、もっと話が転がるのかと期待したのに。(もしかして周りのみんなも同じ体験を?など。)
ハッピーエンドですが、少し複雑といいますか(よく平気だな両親)スッキリしない後味でした。

ザ・ベストミステリーズ2014/日本推理作家協会・編 ★★☆☆☆

『彗星さんたち』伊坂幸太郎
なんだか少し飽きてきたかも・・・。
『暁光』今野敏
既読だけれど、とっても安定しているなぁ。
『墓石の呼ぶ声』翔田寛
『恋文』西澤保彦
西澤さんだからね。ほぼ予想がつく真相。
『春の十字架』東川篤哉
あまり期待せずにぼーっと読んでましたが、やっぱりトリックは斬新。もうなんだか色々と勿体無いなぁ。
『コーチ人事』本城雅人
『言えない言葉』本多孝好
キャラクターはいいです。優しい話だし。
『五度目の春のヒヨコ』水生大海 
これはなかなか。真相もダークでいい。
『人魚姫の泡沫』森晶麿
初めての作家さんだけれど、ユーモアも仕掛けも結構好みかも。チェック。 
『不惑』薬丸岳
夏目シリーズだったのですね。
少しマンネリ。真相にもハッとさせられなかった。

盲目的な恋と友情/辻村深月 ★★☆☆☆

これが、私の、復讐。私を見下したすべての男と、そして女への――。一人の美しい大学生の女と、その恋人の指揮者の男。そして彼女の親友の女。彼らは親密になるほどに、肥大した自意識に縛られ、嫉妬に狂わされていく。そう、女の美醜は女が決めるから――。恋に堕ちる愚かさと、恋から拒絶される屈辱感を、息苦しいまでに突きつける。醜さゆえ、美しさゆえの劣等感をあぶり出した、鬼気迫る書下し長編。

うーん。これまでと似たテーマで、ずっと平凡。
特に「恋」の章は、蘭花の陥る「地獄」が新鮮味ゼロで退屈でした。
「友情」の留利絵もなかなか面倒臭いキャラクターですが、ファミレスで待つ留利絵に連絡せずに他の友だちに電話する蘭花への苛立ちや、「自分にもっと感謝してほしい」という気持ちは理解できるので、「盲目的」と表現するほどではないかな、と。
ラストで解る仕掛けは少し意外でしたが、どこにも刺さらないストーリーでした。

河原町ルヴォワール/円居挽 ★★★★★

京都・鴨川で龍樹家当主・落花が水死体で見つかり、死の謎を巡って私的裁判・双龍会が開かれる。落花の妹・撫子は、兄・大和を姉殺しの真犯人として告発、弁護役の元恋人・城坂論語と対決することに。一方、龍樹家の龍師・御堂達也と瓶賀流は、落花の死の謎を探るうち、京都一の権力者・黄昏卿と遺伝子研究の病院との関係を掴む。双龍会で暴かれる真相とは?シリーズ最終章。

<龍樹落花が触れたものは
               嘘と真が綺麗に入れ替わる>


シリーズ最終章でまさかの「落花の死」を持ってくるあたり、とっても挑戦的で好みなのですよ。
落花の死や論語の裏切りによる不安から撫子が決死の想いで挑んだ双龍会は、これまでとは異なる展開を見せます。
突然分岐するストーリーに「あらー。私の苦手な趣向かー」とガッカリしていたのですが・・・。
真相では「やられた!」と叫びましたよ。
もうね、このシリーズで鳥肌が立つような気分を何度味わされたことか。
見せ方が本当に鮮やかなのですよ。ほんと手品。
一カ所アンフェアな部分が気になるのと、最後の指摘をすんなり受け入れる黄昏卿には「アレ?」でしたが、『丸太町~』に答える形のラストが素敵で胸がいっぱいに。
本当に素晴らしいシリーズでした。
まだ伏線が残っているということで、オ・ルヴォワール!
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 2005年8月~

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