スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

出口のない部屋/岸田るり子 ★★★☆☆

私に差し出されたのは「出口のない部屋」という題名の原稿。「読ませていただいてよろしいですか?」それは、1つの部屋に閉じ込められた2人の女と1人の男の物語だった。なぜ見ず知らずの3人は、この部屋に一緒に閉じ込められたのか?免疫学専門の大学講師、開業医の妻、そして売れっ子作家。いったいこの3人の接点はなんなのか?3人とも気がつくと赤い扉の前にいて、その扉に誘われるようにしてこの部屋に入ったのだった。そして閉じ込められた。

このあらすじだと、内容を説明できていませんね。
タイトルから密室ものを想像しがちですが、それはほんのささいなこと。
3人がそれぞれ閉じ込められた理由を回想していくと、接点が浮かび上がってくるというストーリーなのですが・・・。

この真相には驚きました!
ミステリ・フロンティアはクセのある作品が多いので、今までミステリとしてはあまり評価できなかったのですが、これは満足!

作中作の構成が折原一さんに似ているので、仕掛けには早い段階で気付きました。
でも真相が見抜けないのです。
ある程度、見当をつけて読み進めるのですが、どうしても所々で噛み合わない。
後は大人しく読み進めるしかなく、エピローグに入った瞬間、「えっ!?」と驚愕。
そして再読すると、伏線が出てくる出てくる。
完全に引っ掛かってしまいました・・・。

全体的に暗くて地味な雰囲気なのに、やけに現実的で面白い。
女の様々な嫌な面を的確に描いていて、「いるいる、こんな人!」と共感しまくりでした。
主要人物以外にコロコロと語り手が変わるので、主観と客観の違いも楽しめます。
色気の漂う文体も非常に好み。
前作『密室の鎮魂歌』はもっとドロドロしているようですが、興味あるかも・・・!
最新記事
検索フォーム
記事一覧

 2005年8月~

カテゴリ
プロフィール

めみ

Author:めみ
FC2ブログへようこそ!

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。