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陽気なギャングの日常と襲撃/伊坂幸太郎 ★★★★☆


『巨人に昇れば、巨人より遠くが見える』
市役所職員の成瀬と大久保は、マンション屋上の人質立て篭もり事件に遭遇する。
突然、人質の様子が変化したことに気付いた成瀬たちは・・・。
『ガラスの家に住む者は、石を投げてはいけない』
響野の喫茶店の常連客・藤井は、ある晩泥酔状態から目を覚ますと女性のものらしき書置きを発見する。
しかし、一緒に飲んでいた友人に女性の存在を否定されたことで、響野と「幻の女」を探すことに・・・。
『卵を割らなければ、オムレツを作ることはできない』
OLの鮎子は、バイト先で入手困難な舞台のチケットを贈られる。
その相手に心当たりのない鮎子は同じ会社の契約社員・雪子に相談するが・・・。
『毛を刈った羊には、神も風をやわらげる』
久遠は夜の公園で、会社員・和田倉が殴られた現場に遭遇する。
久遠が掏った財布の中身から犯人の身元を突き止めるが・・・。


<わたしの言う通りにやれ。わたしのやる通りにではなく>

『陽気なギャングが地球を回す』の、著者初めての「続編」。
タイトル通り、今回は第1章に陽気なギャングのそれぞれの日常が描かれています。
・・・と言っても、非日常的ではありますが。
個人的には雪子のパートが好きかな。
オーナーとの勝負やチケットの意外な贈り主にワクワクしました。

そして2章で4人が集合してからは、全く関係性の無かったはずのエピソードが、少しずつリンクしていきます。
誘拐された社長令嬢を助けるべく、あの手この手の作戦を実行する4人。
日常と比べると、こちらの事件はさほど複雑ではありません。
しかし4人のキャラがストーリーをぐいぐい引っ張っていき、全く飽きることがないのです。
そして、伏線が多すぎるせいでむしろ気付きにくいという、本当に贅沢な構成。
終盤では「うっわー!そこで出てくるか!」とのけぞるばかり。
ラストまで全てが完璧に計算され尽しているのが分かります。要再読!

ただ、響野の演説がもっと聞きたかった私としては、銀行強盗のシーンが1回だけだったことが残念。
ギャングというよりも、単に特技を持つ人間たちの活躍という印象が濃くなったような・・・。

まぁ、そんな不満は全てあの柔道部員たちのシーンで吹っ飛びましたが。
最高!
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 2005年8月~

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