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扉は閉ざされたまま/石持浅海 ★★★☆☆


大学の同窓会で高級ペンションに7人の旧友が集まる。
伏見亮輔は以前から後輩の新山の殺害を計画、当日ペンションの一室で実行に移す。
部屋にはトリックで鍵をかけ、完璧な事故死として皆を欺くことができるはずだった。
しかし、一人の女性が疑問を抱いたことにより、閉ざされた扉を前にして頭脳戦が始まる。


「アイルランドの薔薇」や「月の扉」でもたっぷり堪能したのですが、今回もロジックがどんどん展開されていきます。
あまり頭を使わずに本を読みたいので、難しいロジックは遠慮したいところなのですが、石持さんの本は毎回読んでしまいますね。
密室を破れない理由が「高価な扉だから(中が切羽詰った状況だと決まった訳ではないのに)壊してまで入るというのはどうか」との「常識」だというのはとても斬新なアイディアだと思いました。
中に入れないので状況が解らない仲間たちの楽天的な言動と主人公の少しピリピリした心境とのギャップが面白いです。

ただ、どうも作者が探偵役の女性をホメすぎ(笑)。
「彼女の頭脳は超一流」のような表現が、あれこれ言い回しを変えて出てくる出てくる。
そのおかげで、「探偵役である彼女の言うことが全部正しい」と刷り込まれてしまい、ロジックはあまり突っ込んで考えられなかったなぁ。
もちろん緻密に作られているとは思うのですが。
あと最終的に明かされる動機で、私が抱いてた主人公のイメージが一変してしまいました。
そんな動機だったら、殺さなくても他に手段があったはずです。
主人公も探偵役の女性と張り合うほどの「頭の良い人」なんだから、こんな短絡な行動に走らなくても・・・。

私が気に入らないのは、被害者が自分の殺される理由を知らないまま死んでしまった、というところですかね。
いくつか引っかかるところはあるけれど、全体的には楽しく読めました。
次回作も楽しみです。

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 2005年8月~

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