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銃とチョコレート/乙一 ★★★★☆


<たしかにあいつはいやなやつだ。
       でも死んでいいってほどじゃない>


イラストがとても綺麗なのですが、かなり不気味です。
一番ゾッとしたのが、主人公の(可愛らしいとされている)母親のイラストというのが何とも・・・。

少年・リンツが見つけた古い地図。
これはもしかして、怪盗ゴディバが隠した宝の地図なのでは?
リンツはみんなの憧れの名探偵・ロイズに相談するのだが・・・。

大絶賛とまではいきませんが、とても楽しませてもらいました。
正義とは?友情とは?
いろんな意味で勧善懲悪にならないところが『鬼神伝』と似ていますが、悪意が明確な分、こちらの方が何倍も残酷。
リンツが移民の混血児という設定からして、最初から不穏な予感があったのですよね。彼がある裏切りに遭うシーンは衝撃的でした。
やはり乙一は疎外感を描くのが抜群に上手です。

しかし、そんなリンツの相棒がまさかあの人物だとは!
これは全く予想外の展開で、心をわし掴みにされました。
強引なようで、無理を感じさせないストーリー展開は乙一ならでは。
このあたりからスピードが増し、グンと面白くなっていきます。
子供向けを意識したのか、乙一作品には珍しく危機迫るシーンもあり、見所が満載。(逆に、本領を発揮するならここは絶対残酷な展開にしただろうなぁと感じたポイントも。)
『おもいでサファイア』や『ろくでなしティアラ』のような、宝石類の名前もユニークです。ドラえもんの道具みたい。
結構早めにメインとなる真相がよめてしまうので、ほぼ終盤までの評価は星3つだったのですが、ラスト数ページで仰天。大急ぎで星を1つ追加したのでした。
作品の色付けにしか見えなかったエピソードも全て必然性があったのですね。
さすがだなぁ!

あとがきは乙一らしさ全開。
お得意のフィクションかもしれないけど、彼だったら有り得るかもと思っちゃいます。
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 2005年8月~

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