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スロウハイツの神様/辻村深月 ★★★★☆

ある大学生が起こした大量殺人事件。それは、若年層に人気の作家チヨダ・コーキのファンだった彼が、作品を模倣した結果だった。10年後、売れっ子脚本家・赤羽環は、譲り受けた家を『スロウハイツ』と名付け、コーキを含めた男女7人での共同生活を始める。ある日、コーキのファンだと名乗る新たな入居者がやってきた。

<ある快晴の日。
  人気作家チヨダ・コーキの小説のせいで、人が死んだ>


キャラの濃さにイラッときたり、真相に至るまでがどれだけ退屈でも、巧妙な伏線とその見事な回収に、必ずラストでカタルシスが味わえる辻村作品。
今回も完全にそのパターンでした。

上巻はスロウハイツ住人のそれぞれの友情や恋愛模様が描かれていますが、展開に何の起伏もないまま延々と続くのが疲れました。
青春小説で、誰一人感情移入できる人物がいないのはツライ。
個性を強調したいのは解るけど、そろそろ普通の女の子を描いてほしいなぁ。
雰囲気や文体はとてもふわふわしているのに、キャラがうるさい。
ヒロイン・環は強烈でした。

他、個人的に苦手な点。
登場人物全てが誰かを指すときに、「彼」「彼女」ではなく、「あの子」と呼ぶこと。何か嫌。
あと、「あなた(私)は○○な個性」という言い回しが繰り返されてくどい。
その個性が気に障るのでなおさら。
『凍りのくじら』の「SF(スコシ・フシギ)」などの表現は大丈夫だったのですが。
辻村節の居心地の悪さは、なかなか慣れないです。

多分、上巻だけ読んで感想を書いたら、もっと文句が出てきたでしょう。
でも、下巻の癒しと救いのパートが素晴らしかったのだ・・・!
正直、この最終章を読むために我慢したと言っていいくらい。
『子どもたちは夜と遊ぶ』レベルではないけど、やっぱり泣かされた。
最終章に星1個追加。
だからやめられないんだよなぁ。辻村作品。
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 2005年8月~

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