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天使が開けた密室/谷原秋桜子 ★★★★☆

5年前に行方不明になった父親を捜すため、アルバイトに励む女子高生・美波。バイト先でトラブルに巻き込まれ、クビになったあげく、60万円の借金を背負うことに。そんな時、知り合いから「寝てるだけで一晩5千円」というおいしいバイトを紹介される。しかし実は、葬儀会社の手伝いで、病室で亡くなった人を地下の霊安室まで運ぶという内容だった。その上、密室殺人事件の容疑者にまでされてしまい・・・。

元々、2001年に富士見ミステリー文庫から刊行された作品で、ラノベ系ミステリです。

深夜の病院での遺体を運ぶバイト。
連絡用にと渡された携帯の着メロが「ゲゲゲの鬼太郎」で、これには笑いました。
遺体は重いし、時には血を吐かれるし、正社員にはイジメられるし、とても過酷。
でも、その「呼び出し」はバイト料プラス3千円ということで、美波は頑張るのです。
(呼び出しがなければ、家で待機するだけで5千円。つまり、寝ているだけで5千円。)
バイトといえど、美波の死者に対する敬意や接し方はとても好感が持てます。
そして、ある晩、霊安室で発生した殺人事件!
衆人環視の密室の中、犯行が可能なのは美波だけ!?

美波は事件に巻き込まれるだけで、実際に謎を解くのは近所に住む大学生・修矢。
無愛想で性格が悪いんだけれど、とびきり美形の修矢。
高校の友人で父親が警部の直海、家が大金持ちのかのこ。
この設定がいかにも少女マンガ風でベタなのですが・・・。
ミステリとしては、全体的に地味で犯人当ても簡単です。
だけど、「犯行の動機」は予想外でした。
ここで伏線が効いてくるのですね。
一番気に入ったのは、プロローグ。
読後、1ページ目に戻った瞬間、じ~んとなりました。
「そういうことか・・・」って。
いろんな意味を指しているタイトルも秀逸。
美波のある行動が、真相と深く結びつく展開は見事です。
とてもライトな作風なので、書き込みも足りないし、現実的ではないシーンも多々あります。
でも、記憶に残るミステリでした。
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 2005年8月~

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