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本格的~死人と狂人たち~/鳥飼否宇 ★★★★☆


アンソロジーで短編を読んで以来、気になっていた作家さんです。この本は理系ミステリということでなかなか手を出せずにいました。
今回、図書館にでんっと置いてあったのと、あまりにも無気力な装丁に惹かれて借りてみることにしたのですが・・・。

これは面白いっ!
(装丁はともかく)もっと堅い話だと思っていたので、十分に気合いを入れて読み始めたのですが、かなり早い段階で力が抜けました。地の文で「あっかんべー」とか出てくる時点で好感触。
「変態」では学者っぽい知的な変人、をイメージしていたので、増田助教授のド直球の変態っぷりにはのけぞりました。
「擬態」の講義、受けてみたいなぁ~。
ゼミならともかく、日本の大学の講義でこんなにも質疑応答があるものなのか疑問でしたが、おかげでその分野に全く無知な私でも興味深く読むことができました。
個人的に薀蓄は苦手なのですが、鳥飼さんの説明はとても丁寧でわかり易いです。何だか得した気分になれました。

あと、こんな形式のミステリを初めて読んだので、レポート課題にびっくり!
読み返しながら、しきりに感心しました。これには驚いた~。
「形態」はちょっと勘繰りながら読んでしまったので、主要なトリックは予想できました。でもベビーカーの謎や名前については上手だなぁと思いました。

三編に通じる警部補と巡査部長とのやりとりが大好き。
特に谷村警部補。彼の性癖はともかく、親父ギャグで思わず笑ってしまう危険な私。
ラストは油断していたので「前期試験」でまた驚いてしまいました。
「実態」ではメッタ斬りもあり、サービス精神旺盛です。
とても楽しい一冊でした。
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 2005年8月~

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