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首無の如き祟るもの/三津田信三 ★★★★★

奥多摩に代々続く秘守家の「婚舎の集い」。23歳になった当主の長男・長寿郎が、3人の花嫁候補のなかからひとりを選ぶ儀式の最中、候補のひとりが首無し死体で発見された。犯人は現場から消えた長寿郎なのか?混乱が続くなか、そこへ第2、第3の犠牲者がいずれも首無し死体で見つかる。淡首様の祟りなのか、それとも10年前の十三夜参りで井戸に落下し死亡した長寿郎の双子の妹の怨念なのか。

<分かった?表面だけを見てちゃ駄目よ。
                 物事には必ず裏側がある>


刀城言耶シリーズ第3弾。
2作目は未読なのですが、あまりに本書の評価が高いので、手に取ってしまいました。

いやはや、もう大傑作。
今年のベストかも。

作品全体が、戦中、戦後に媛首村で起こった事件の真相究明をテーマに、作家・高屋敷妙子が書き下ろした原稿という形になっています。
妙子の夫で、当時、媛首村の駐在巡査だった高屋敷元と、一守家の使用人だった斧高の、2つの視点で「十三夜参り」と「婚舎の集い」での惨劇が描かれていて、幕間では、妙子によって捜査情報の補足があります。

以前は苦手に感じた文体が、今回はとても読みやすく、薀蓄も少なくてびっくり。
無駄な描写も削ぎ落とされ、展開も速いので、全くダレることがありません。
時々、箇条書きで事件がまとめられているので、頭の中で整理できるのが嬉しいです。
全力で推理したせいで、読後はクタクタでした。
伏線がとても丁寧なので、「あ、ここは何かあるな!」と気づくのですが、ある程度、予想が当たって気を抜いていると、そこから意外な事実がポンポン出てきて翻弄されまくり。
旧家の跡目争いや、淡首様の祟り、男尊女卑の習俗という設定の必然性はもちろん、超エレガントなロジックにツボを心得てるなぁ!と、感動しちゃいました。
やっぱり、本格ってイイ!

相変わらず、見取り図は欲しいかな~と感じましたが、今回、怖いのは装丁だけ。
個人的には、ホラー色が薄くなって、ありがたいことです。
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 2005年8月~

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