スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

氷の華/天野節子 ★★★☆☆

結婚12年の隆之と恭子は、誰もが羨む夫婦生活を送っていた。ある日、恭子のもとにかかってきた、夫の愛人と名乗る女からの電話。そこで告げられた事実が、彼女を殺人へと駆り立てる。計画通り犯行に及んだ恭子だったが、ある疑念を抱きはじめる。
私が殺したのは、本当に夫の愛人なのか・・・。そして、もうひとり。この事件を不審に思うベテラン刑事・戸田。
二人の壮絶な闘いが始まる・・・。(帯より)


<妻は本当に知らないのです>

まるで、夏樹静子さんの作品を読んでいるような気分になりました。
読み応え抜群です。
恭子はとてもプライドが高く、育ちは良いのに心が豊かではないという、「嫌な女」なのですが、ページが進むごとに魅力的に思えてきました。
終盤は、完全に応援してましたから。
電話中に横目で刑事の行動を気にするシーンなど、さりげないけれど目に浮かぶような描写が多くて、まるで脚本を読んでいるようでした。
奇抜なトリックは使われていないし、決してスマートな展開ではないのですが、先が気になって仕方がない。
ミステリとしても心理サスペンスとしても楽しめる作品でした。
以下、自分用のメモ。真相に触れています。下の方へどうぞ。


















隆之の相手が好美ではなく、康子だということは中盤で気づきました。
でも、康子の「太いベルトの腕時計」の伏線は分からなかった。
和歌子の文字と比べたのが、好美の名刺の裏の文字ではなく、康子のFAXの文字だというのはピンときたのですが・・・。
以下、細かい点。
第7章の「裁判」で、康子の目撃証言が次々と出てくるのが不自然かな。
佐伯玉緒のデスクに隠されてた真弓のUSBも、偽装心中後に発見されるし・・・。
恭子と康子の両方の靴に、百合の花粉がくっ付いてるし・・・。
あと、恭子の心理描写は細かいのですが、隆之と康子の心情も詳しく知りたかったかな。
も1つ、プロローグの真相には非常に期待していたので、少し肩透かしでした。以上。
ラストは意外でした。
恭子は、最終的には逃げ延びるだろうと思っていたのです。
第7章の裁判シーンで終わっていても、後味が悪いとは思わなかっただろうなぁ。
登場人物が酷い人間ばかりだからかも。
最新記事
検索フォーム
記事一覧

 2005年8月~

カテゴリ
プロフィール

めみ

Author:めみ
FC2ブログへようこそ!

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。