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赤朽葉家の伝説/桜庭一樹 ★★★★☆

”辺境の人”に置き忘れられた幼子は村の若夫婦に引き取られ、長じて製鉄業で財を成した旧家赤朽葉家に望まれ輿入れし、赤朽葉家の”千里眼奥様”と呼ばれることになる。これが、私の祖母である赤朽葉万葉だ。千里眼の祖母、漫画家の母、そして何者でもないわたし。ようこそビューティフルワールドへ。(本書あらすじより)

<さぁ、もっとだんだんの、上へ上へ>

第60回日本推理作家協会賞受賞作。

1953年から現代まで、3人の女性の生き様が描かれています。

第一部、万葉の不思議な力と波乱に満ちた人生が、とっても魅力的で夢中になりました。
万葉と豊寿のラブストーリーが淡すぎるほど淡く、その時代の風潮を一番感じることができたかも。
次の毛鞠の暴走時代では、若干置いていかれた印象がありましたが、思わぬ展開にワクワクし通しでした。
万葉や毛鞠の人生があまりにドラマチックなため、やはり瞳子の最終章は失速気味に感じましたが、ここが唯一のミステリ所。
「殺人者」というタイトルなのに、真相にはじ~んとしました。

特異なキャラクターはともかく、完全な悪人が登場しないので、穏やかな気持ちで読め、読後感も爽快です。
長さを感じさせない、とても満足できる作品でした。
以下、真相に触れています。OKな方は【】を反転(ドラッグ)させてご覧下さい。
「万葉は字が読めない」という伏線には気付いていたし、豊さんの置き手紙にも何か違和感があったのに、全く真相と結びつけることが出来なかった・・・。
天地がひっくり返ったことで判明した「空飛ぶ男」の謎。
このシーンは、とても衝撃的で美しかったなぁ。
百夜の遺書に倒れるほどのショックを受けたり、生きている内は溶鉱炉の取り壊しを拒んだ万葉の胸中を思うと切なくてたまらない。
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 2005年8月~

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