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狩人は都を駆ける/我孫子武丸 ★★★☆☆

京都で探偵事務所を営む私のもとに久しぶりに持ちこまれた依頼は、何と誘拐事件。「雷蔵はあずかった。1000万円用意しろ」との脅迫文が届けられたのだ。もっとも、雷蔵とは家で飼われているドーベルマン。つまりは犬の誘拐事件なのであった……。ほか、野良猫連続殺猫事件やドッグショーの警備など、なぜか動物絡みの依頼ばかりが次々に舞いこんで……。(文藝春秋内容紹介より)

<生活の困窮はユーモアを錆つかせる>

久しぶりの我孫子作品。1編の中編と4編の短編が収録されています。
ハードボイルドタッチなのに仕事内容は主にペット探しとくると、荻原浩さんのハードボイルド・エッグシリーズを思い浮かべますが、こちらの探偵は動物嫌い。
それなのに、探偵事務所の向かいで動物病院を開業する沢田の紹介で、依頼人は全員「ケモノ絡み」の相談で訪れるのです。

文章がユーモラスだからといって軽く読み始めると大間違いで、イヤーな真相が多いです。この作品。
表題作の「狩人は都を駆ける」なんて、現実感がありすぎて大打撃を受けました(一番面白かったけれど)。
「野良猫嫌い」も、全く想像していなかった動機にゾ~ッ。
どの作品もストレートに終わるのではなく、ちょっとしたヒネリがあるところが我孫子さんらしいです。
最終章「黒い毛皮の女」のラストでの、主人公の心の変化が微笑ましいです。
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 2005年8月~

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