スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

黄昏の百合の骨/恩田陸 ★★★☆☆

「自分が死んでも、水野理瀬が半年以上ここに住まない限り家は処分してはならない」
亡き祖母の奇妙な遺言により、白百合荘へと移り住むことになった理瀬。
白百合荘には義理の叔母、梨南子と梨耶子が住んでいて、亡き祖母が理瀬に託したとされる秘密を探ろうとする。その館周辺で起こる小動物の変死、祖母の死因の謎、館にまつわる秘密とは?


『麦の海に沈む果実』の続編です。
『麦の~』はかなり以前に読んだのですが、つい最近アンソロジーで「水晶の夜、翡翠の朝」を読んだおかげで、設定を思い出すことができました。
またそれとは別に、睡蓮が出てくる話で従兄弟も登場していたような気が。しかし曖昧。
何より理瀬はこんなキャラだったっけ?と、また記憶を遡ったり。
あの学園内ではその設定も自然に受け入れられた父親も、この作品で「変態、変態」と連呼されることに虚しさを感じたり。

恩田作品では、常に幻想的で詩的な表現を楽しんでいるので、あまりミステリを重視してはいません。
展開が全く予想できないストーリーは、他の本格ミステリ以上に面白く、どんどん読み進めてしまいます。
いくつもの謎と理瀬の淡い恋心。
自分の宿命の重さのあまり、周りと距離をとってしまう理瀬。
理瀬や稔のいる「側」に行くことができない亘のもどかしさ。
とても感情移入できる設定ではないはずなのに、強い魅力に吸い込まれそうになります。
終盤にはとてもエキセントリックな人物により、嫌~な気持ちにさせられました。
彼らはあのままでもいいの?

ミステリだと思っていないぶん、謎解き云々はかなり甘い目で見るようにしています。
でも、今回は他の作品に比べて、意外に納得できるような真相だったのでは。
あのどんでん返し(先にイラストに目がいってしまったので、思いっきりネタバレでした)は、とってつけた感がありますが。
冒頭の「ある独白」の語り手が判明するラストはとても綺麗でした。
最新記事
検索フォーム
記事一覧

 2005年8月~

カテゴリ
プロフィール

めみ

Author:めみ
FC2ブログへようこそ!

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。